「まんちゃん」を気にかけてくださった皆さまへ
2月27日(木)、1ヶ月前の今日、「まんちゃん」は9年近くの闘病の末、13歳と11ヶ月でお空組の待つ虹の橋へと旅立ちました。
2016年3月、当会にやってきた時には既に糖尿病と膵炎を併発しており、治療を施しても持ち堪えることができるかどうかわからない状態でした。
治療を頑張った「まんちゃん」は最初の奇跡を起こし退院して我が家の保護っ子ちゃんの仲間入りへ。
その日からずっと朝晩のインシュリン注射を欠かすことなく頑張ってきました。
それから6年後の2022年8月、お水を飲む量が増え、食べても食べても身にならず体重が減少。
6kg台あった体重が5kg弱へ。
検査の結果、甲状腺機能亢進症と診断され、入院して甲状腺機能亢進症の治療と血糖コントロールを行うことに。
退院後は朝晩のインシュリン注射と甲状腺機能亢進症のお薬が始まりましたが、決して嫌がることなく本当に良く頑張りました。
ごはんモリモリの「まんちゃん」に戻り、体重も5kg半ばから6kg台へ回復。
「まんちゃん」は活動があるときは注射や投薬ができないため、あんよの不自由な「ダイヤ」と一緒に掛かり付けの病院にお預かりをお願いするのですが、病院までの道中はいつもずっと鳴きっぱなしです。
こんな鳴き虫「まんちゃん」ですが、病院に着くと院長先生の手に頭をすりすりして、みんなで目を細めることも。
これが毎月のことでした。
安定していた「まんちゃん」に異変が起き始めたのが昨年末のこと。
体調を崩しやすくなり、病院でお薬を処方していただいても、効果よりも副作用が強く出るようになり、吐いたり下痢が続いてしまい・・・
そうなると低血糖になる心配が出てくるため、副作用が強く出てしまうお薬を中止せざるを得ません。
低血糖にならないようにインシュリン注射を行うためにも、吐いたり下痢しないように、ごはんを食べられることを第一に考えて、院長先生と話し合いながらきました。




そのような状況下、今年1月18日、眉間が腫れているように感じて病院へ。
レントゲン検査を行っていただくと黒く見える部分は正常だそうですが、右側に白く見える部分があり、もしかしたら腫瘍かもしれないとのこと。
確定するためにはCTが必要で、そのためには全身麻酔を行わなければなりません。
また、眉間の腫れが増幅するようであれば抗がん剤も一つの方法ですが、腎臓にも負担がかかり、今の体力を考えるとあまり勧められないとのこと。
確かに、薬にも負けてしまうくらい免疫が落ちてきています・・・
院長先生と相談し、経過を診ながら対処療法をとることに。



徐々にトイレ以外でお漏らしをするようになり、仕事から帰宅するとお腹が濡れてしまっていることも。
寒さ厳しい今年の冬、風邪を引かせてしまってはいけないのでオムツを付けることに。
今のオムツは吸収力がすごく、オシッコをしても表面がサラサラで、外れてしまうこともありませんでした。
1月29日、仕事から戻ると右眼に異変が・・・
なんとなく右眼が窪んで奥まってきているような気がしてなりません。
さらに眉間が腫れ始めて右眼の内側から下側がびらん状に・・・

お薬も使えず、免疫を上げるために何かできることはないのか・・・
ネット検索をしていて出てきたのが「コルディ」。
そういえば、以前、知人からも良いと聞いたことを思い出し、直ぐに注文を。
到着したのは2月4日。
毎日朝晩、3度目の奇跡が起きますようにと、祈る思いでウエットに混ぜて与えました。



飯舘村の2月の活動時、院長先生に大丈夫かどうか確認をしてお預かりいただき、その間に血液検査、エコー検査、レントゲン検査を行っていただきました。
レントゲンの結果、やはり右側の鼻には腫瘍と思われる白い部分があり、エコー検査では脾臓にも腫瘍があるということと、心臓は丈夫だということ。
「腫瘍」という言葉をお聞きして頭が真っ白になってしまい、あと先生が何をお話しされたのか覚えていません。


それからは鼻血が出たり吐いたり血尿が出たり・・・
ごはんも自力で半分くらい柔らかごはんを食べて、あとはスプーンで口元に運ぶと食べてくれて・・・
夜は120ccの補益を続けて・・・
どうか奇跡が起きますように・・・
そう祈りながら・・・
2月22日の猫の日を今年もみんにゃ揃って迎えることができ、どうかこのままみんにゃで穏やかな毎日を過ごすことができますようにと願っていた矢先のことです。
「大福ちゃん」の正式譲渡のあとに「まんちゃん」のお薬をもらいに病院へ行くと、院長先生が「何かあれば直ぐ連絡を」と仰ってくださり・・・
ああ、もうそういうことなんだと・・・


そして、翌日23日14時過ぎ、ドライを食べてお水を飲んだ後に吐いて、何かいつもと違う・・・
そう思ってそばについていると痙攣し始めて、瞳孔も開いて変な声をあげて・・・、
これは低血糖の痙攣なのか、腫瘍によるものなのか・・・
院長先生に連絡をして状況を説明してインシュリンをどうするべきなのか指示を仰ぐ。
20時頃やっと頭を上げ始めた「まんちゃん」、まるで痙攣が嘘のように21時前には自力でごはんを完食。
23時前にはお布団の上を少しづつ動き始める。
24日、日付が変わる頃には自分で歩いてドライを食べに行き、朝にはトイレの場所の近くまで行ってオシッコもできて、キッチンの椅子にも上がりごはん待ち!
「まんちゃん」その調子!!



でも、その喜びも束の間でした。
お昼過ぎには、また眉間が腫れ始める・・・


25日、仕事から戻ると頼んでおいた柔らかごはんとオムツが届いていました。
間に合ってよかった!
さっそく、だいすきな柔らかごはんを与えると自力で口にする。
「まんちゃん」えらいね!!!


26日0時半、ペットスエットを与えようとしますが、意識が飛んだり戻ったりしているような状況で・・・
それなのに横に添い寝すると顔を舐めてくれて・・・
「まんちゃん ありがとう」
しばらくすると、バタバタして痙攣が始まり、朝になっても断続的に続いていて、舌を噛んでしまうのでタオルを口に嚙ませたり・・・
こんな状態で置いてなんて仕事に行けない・・・
お休みさせていただき「まんちゃん」を連れて病院へ向かうと、やはり脳腫瘍であろうと・・・
院長先生に、
「明日は仕事を休めないので留守にしてしまう。」
「まだできることがあるのならばお願いしたい。」
「でも、もうできることが無いならば連れて帰りたい。」
そうお伝えすると・・・
「まんちゃんはもうあまり長くないかもしれません」と、「まんちゃん」を優しく撫でながら言い聞かせるようにそっと仰ってくださった院長先生。
涙がこぼれてしまうので何も考えないようにしてお会計を待っていると、再び痙攣が起きてしまう。
直ぐに診察室に入り、自宅で打つように用意してくださった発作止めを打っていただきました。

夕方、やっとお水を受け付けましたが、首を上げることも立つこともできません・・・。
27日の朝、お水で少しづつ口を湿らせていたところ、急に苦しそうにして吐血。
呼吸が落ち着いてきたので寝かせて・・・
怖くないよ、マミィちゃんがお仕事でも、みんながそばについててくれるからねって伝えて・・・

夕方、仕事を終えて帰宅すると・・・
息絶えた「まんちゃん」がお布団の中で横たわっていて、最期、抱っこして送ってあげることができませんでした・・・
「まんちゃん」は誰にでも優しくて・・・、
弱い子にも年老いた子にも新入りさんにも寄り添ってあげることができて、だから、きっとお空組のみんにゃが優しく迎えてくれるから何も怖くないよ。
精一杯生き抜いた、がんばった「まんちゃん」の体をキレイキレイして・・・
3月1日、まんちゃんはお空組の仲間のもとへと旅立ちました。
だいちゅきだよ、まんちゃん。。。
お仕事から帰ってきたとき、いつも磨りガラスの前で出迎えてくれたね
お水がだいすきで、お茶碗を洗ったり、歯磨きをしていると、マミィちゃんの手が開くまで、まだかな?まだかな?って待っていたね
「まんちゃん」専用のお水の容器を持って行くと、まるで哺乳瓶を吸うように手で押さえて飲んでいたね
まんちゃんのいないお家は大きな穴がポッカリと空いてしまったようだよ
ほんの少しだけお別れだけど、お空の上でみんにゃと一緒に待っていてね。。。
「まんちゃん」を気にかけてくださった皆さま
N動物病院の院長先生はじめ、スタッフの皆さま
F動物病院の院長先生
病院へ搬送してくださったnatsumint隊の仕分け積み込みメンバーの皆さま、setsuoさん
大変お世話になりました。。。
まんちゃんより感謝を込めて。。。
一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)
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3月の活動日程
※保護っ子ちゃんの体調、メンバーの勤務スケジュール等により延期となる場合がございます。
<飯舘村活動>
●CDCAnatsumint隊
給餌・支援・環境整備・TNR・保護活動
●3月28日(金)夜出発、29日(土)~30日(日)活動
●物資到着期日:物資不足のため、到着期限を設けず募集を継続しております。
●物資送り先(飯舘村当会拠点)
※ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便経由であれば、飯舘村、当会拠点に届けていただけます。
〒960-1633
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