これまで話せなかったこと
維持透析目的で転院したのに、透析を受けられなかった父
入所するまでは夫婦ふたりで生活(娘のヘルプ)、週3回の透析通院をしていました。しかし10月初旬に妻(私の母)が緊急入院、2度の手術を受けることに。その上、母の退院の目処どころか、今後どこまで回復するかもわからない状況となりました。当初は私(娘)のヘルプで一人暮らしを続けていた父ですが、このまま続けるのは困難と判断、透析クリニックが隣接している介護施設に入所して1ヶ月と数日でした。
介護施設でクラスターが発生、父はPCR陽性に
介護施設で数人のコロナ感染者が出たと言うことで、濃厚接触者だった父もPCR検査をされ陽性となりました。
透析クリニックからは以下の内容の電話がありました。
1,透析クリニックでは、PCR陽性患者の透析ができない
2,無症状で安定しているが、90才と高齢で基礎疾患(慢性肺気腫)があるので透析と全身管理目的で東淀川医誠会病院に搬送する
3,東淀川医誠会病院からの連絡を待ってほしい
東淀川医誠会病院からの連絡がない
すぐに病院に行ける準備をして待っていたが、東淀川医誠会病院(以後、被告病院)から待てど暮らせど電話がない。
仕方なく20時半頃、私から被告病院に電話。
父の容態、治療方針を聞きたいと求めたが、応対した看護師は、「医師は忙しいので電話に出られません。私は看護師なので病状説明はできません。病院に来られても困ります。1月10日(火)に主治医が決まるのでそこでもう一度電話連絡してください」と返事。
病室で心肺停止で発見された父
その後、病院からの連絡は一切なかった。
よって、どんな治療を受けているのか、父の病状はどうなのか、透析は問題なく受けているのかさえ知らされないまま。
電話連絡があったのは9(日)22時過ぎ
「容態は悪化しているので病院に来てほしい」と電話。私は意識があるのかと確認したが、看護師は、「たぶんないと思います」と返答。だが駆けつけた時、父親は挿管され人工呼吸器を装着、昇圧剤を使われていた。
電話の内容と違うし、一度として病状説明、治療説明を受けていない、90才だったが自分で歩き、生活はひとりでできた父、突然すぎる結果に、急変までの経緯を聞く私たちに父の蘇生をした医師は、「私は当直医師なので詳しいことは明日来て聞いてください」と言う。
”私はその場にいなかったので”と説明をしない医師
急変までの経緯を必ず聞きたいと念を押して一旦帰宅、翌朝、指定の時間に病院へ行くが、主治医と名乗ったA医師は、開口一番、「私はその場にいなかったので詳しくはわからない」と言い出す。
「カルテを見ればわかるし、わからないなら担当した医師に聞くべき。何があったか説明してくれない限り、引き下がらない」と言う私に、後日、聞き込みをして話しをすると返事。
父の現状については、「窒息による低酸素脳症」と言うので、抜管して自然死にしてほしいと頼み了承される。
その後、父は死亡した。
説明を求めても無視しし続ける病院
父の死後、私は改めて入院から急変まで父に何があったのかを求めたが、誰に電話しても、誰も対応しない。A医師は説明すると約束したのに、電話にも出ない。
よって弁護士を立ててカルテ開示することに。
カルテ開示で判明したこと
- 透析していない(7日、8日)
- 9日にCHDF透析をしたと最初のカルテ開示になかった書面を父の死後半年以上してから突然提示
- 入院時担当したM医師は救急車到着時、父を診察せず。
- 入院中、医師の診察一切なし、医師カルテの記載ゼロ
- 看護師はカルテに状態悪化を記入しているが、医師の診察を依頼せず
- 「しんどい、息苦しい、先生を呼んでほしい」と父が希望したとカルテ記載があるが、医師呼ばず、その数時間後に心肺停止で父は病室で発見された
- 心肺停止で発見したため蘇生、心拍再開後家族にその事実を伏せ電話。だがカルテには虚偽記載
訴訟に至った理由
病院に説明を求めたが対応なし
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弁護士依頼。カルテ開示。病院が父に必要な医療行為を行っていないことが判明
示談交渉開始
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謝罪なし、父が死に至った経緯説明なし
だがカルテ開示になかった「CHDF記録」を出し、透析はしたと主張
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医学的説明を求めるが返答なし。
医師の診察なし、インフォームドコンセントなしについても質問
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回答なし、保険会社弁護士のみ対応
コロナ感染、高齢を理由に透析の遅れだけが死因ではないと回答
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示談決裂
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