以下は2020年11月18日までの情報である。
2020年11月19日に発表された<ファームウェア:1.01>に更新することにより、ログイン時に発生する初期画面の不具合が解消され、より利用しやすくなっているようだ。
また、2021年3月現在になって、この記事がじわりとアクセス数が増えてきている。
ソフトウェア更新による安定性の向上だけでなく、家電量販店に在庫が多く出回り始めたのも大きな要因のようだ。
このモデルの後継で、新しいモデルが出ている。
これから購入を検討されているかたは新モデルの【WSR-5400AX6S】が良い。
※ハードウェアスペックはほぼ同じだが、ソフトウェアスペックはWSR-5400AX6より上である。
※クロスパス標準対応・メッシュ対応が追加。
以下、過去記事
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2020年6月30日から【WSR-5400AX6】を設置し利用しているが、今のところ、どの通信端末も問題なく安定して利用できている。
この機種がどれだけ評価されているのか<Amazon>で確認してみると、意外にも評価は低い。
これは価格コムなどもそうなのだが、より高性能な機種ほど辛口で良い評価が少ない。
理由を推測してみると、
① 設定知識が乏しい
② 回線に対する知識が乏しい
ために<必要な設定>ができずに、問題をこの機種のせいにしているのでは、と思うところがある。
少なくとも旧機種ではどんな設定をしているか、買い替えた機種との違いは何なのかを把握していれば、買い替えてから不満を言うことはほぼないはずである。
Wi-Fi6対応製品はどの端末も基本性能が高く、本来なら【安定】【高速通信】が手に入る。しかし高性能な為に使いこなせないユーザーではかえって残念な結果にもなりうる。
よくあるのが以前の機種と同じく最低限の通信設定だけを行って結果を判断してしまう。以前の機種と違うのだから、設定すべきところも違う。しかし残念ながらこのことに気付かないユーザーが多いようだ。
今回は、【WSR-5400AX6】のお勧め設定(ルーターモード)についてのみ紹介する。
既にHGWで接続しており、本機器をブリッジモードで利用するユーザーは以下を参考に。
断っておくが、以下の方法はあくまでも【安定度を強固にする】ための設定である。
ただつながるだけの為なら一切必要ない。頻繁に切れたりしないように安心して利用したいユーザーだけに読んでほしい内容である。
※メーカーや機種が違う場合は参考にならない場合がある。
まず当然のことだが、ルーター本体は
棚の中/マルチメディアボックス内/天井裏/テレビの裏
等わざわざ電波を遮蔽するところには絶対に設置しない。
上記写真のように電波が飛びやすいよう工夫して設置する。
本体背面の切り替えスイッチを、必ず【Manual + Router】に切り替えてから電源を起動させる。
※工場出荷時は【Auto + Router】になっており、このままでは以下に紹介する設定ができない可能性あり。
それでは最低限の設定ができたことを前提にすすめる。
2020年7月3日現在、モバイル端末でログインする際、PC用画面でログインすると以下のような黒色抜けの画面になってしまうようだ。※これについては既にBuffaloへ改善要望を出している。
この為、ログインするときに【モバイル設定画面】にチェックをつけることを忘れずに。
PCで設定するときは不要。
このスクリーンショットになる迄20~30秒かかるが何も操作せず、表示が落ち着く(青いステータスバーは止まる)まで待つこと。
※これはWSR-5400AX6/WSR-1800AX4でルーターモードでログインの際に必ず出る不具合。ブリッジモードでは発生しない。
青いステータスバー止まってしまうが気にせず下へスクロール。
【詳細設定】を選択。ここから先は問題なく表示する。
まずは安定よりセキュリティが大事。ログインパスワードは初期値ではなくユーザーで複雑なものに変えるべき。もちろん忘れないよう何かに記録しておく。
【管理】⇒【システム設定】 で変更できる
それでは安定利用に関係する設定の内容にうつる。
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これは設定の基本だが、各画面で右下の<設定>を押下しないと変更したものが全く反映されない。
面倒だが<画面を切り替える前に設定を押す>操作を必ずする事。
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まずは【インターネット@スタート】の解除。
この機能は回線判別など初期設定を簡単に実施する為の
初心者用機能であり、安定性は悪い。
電源の入れ直し等で入れ変わってしまう事もあるので
【安定して利用】という意味ではNGである。
【intarnet】⇒【intarnet】と進み、各適正な【IPアドレス取得方法】に切り替える。
※DS-Lite方式の場合、ゲートアドレスは以下。
transix : gw.transix.jp
※v6コネクトは未対応(2021年5月時点)。v6コネクト利用目的では購入しないこと!
クロスパス : dgw.xpass.jp
※クロスパスは2021年5月現在未対応(2021年夏頃対応予定)。対応ファームウェアが公開されるまではクロスパス利用目的では本製品を購入しないように!
IPv6の機能も同じ。
原則【NDプロキシ】にする。
次は【MTU値】。
この数値は、NEC・エレコム・I/Oデータの殆どの機種は自動で設定されるが、Buffalo製品は概ね手動である。
適正値は回線や接続方式で異なる。適正値にしないと、動画の長時間再生時やひかりTV視聴時【不定期に途切れ】の発生源になる。一般には広く知られていない重要な部分。
以下サイトで適正値を確認する。
英語表記なのでわかりにくいが、【MTU=○○○○】のところをみればよい。
※アクセスは【プライベートブラウジング】などを利用すると正確な数値が出る。
ここを参考に書き換える。桁数を間違えたり酷い入力ミスをするとネットがつながらなくなるので注意。
OCNバーチャルコネクトなど【IPv4 over IPv6】の場合は、
【1460】になる。
※【intarnet】⇒【intarnet】と進み、下の方に入力欄がある
今度はWiFi設定について。
【無線LAN設定】⇒【5Ghz】とすすむ。
無線チャネル:自動⇒W52(36/40/44/48ch)のいずれかへ変更。
※他のchは<DTF>(気象レーダー波等)を検知すると、通信が切断される。
※Amazonの殆どの端末(Echoシリーズ、Fire TVシリーズ)もW52以外は接続不可、或いはすぐに切断される。
初期値:4803Mbps(160MHz)⇒2401Mbps(80MHz)へ変更。
⇒最大値の160MHzだと、iPhone11等の最新機種しか安定して通信できない為。
変更後、下へスクロール。
初期値から変更するのは
【Maluticast Rate】:6Mbps⇒54Mbps
【送信出力】:100%⇒50~75%
2.4Ghzも同じように変更する。 ※無線チャネルは必要に応じてでよい。
【WSR-5400AX6】は発熱対策で内部に大きなヒートシンクがあるが、100%の出力では長時間発熱を抑えて利用するというのはさすがに厳しい。
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特に重要な部分を取り上げたが、
2.4Ghzしかつながらない古い機種がある場合、2.4Ghzのセキュリティを変更するなどの場合もある。
オンラインゲーム利用不可の場合【UPnPを停止】等、環境に応じて修正部分は他にもある(接続機器の状況次第)。
※PS4が最新のソフトウェアに更新されると、【IPv4 over IPv6】では一律NAT3になってしまう。ポート開放はできるがNAT3表記は変わらず)。オンラインゲーム利用する際、影響がある場合のみPS4だけを別配線でPPPoE設定にするか、本機器をPPPoEモードにする。
※ひかりTV for docomoでのリモート視聴の場合は原則初期値の【UPnPを有効】のままにする。
上記の設定で安定しない場合は、ルーターより上部区間の配線や設定を疑った方が良いだろう。この部分はあまりにもたくさんのケースがあるので今回は省略するが、わからない場合、回線事業者のリモートサポート等を頼った方が良いと思う。
【WSR-5400AX6】は正しい接続・設定方法ができれば、間違いなく満足できる安定利用ができる。
最後に補足するが、NTT系回線事業者で【PPPoE方式】では時間帯により速度低下は必ず起きる。
これは設定でも機器の問題でもなく、【契約者の選択ミス】である。
安定した速度で利用するには、
NTT系は、【IPv4 over IPv6】
※OCNバーチャルコネクト/IPv6オプション(Biglobe)/v6プラス/transix
などを利用するべきである。