さて、フェミニストは実際女性を幸福にしているのか?答えは否である。現在、精神を病む女性が急増している。彼女たちは自分の悩みを聞いて欲しいと言う人が多く、「僧職男子」が人気となっているほどである。精神を病む原因は色々あるが、若者の草食男子化のあおりで彼氏が出来ない、もしくは情けない男しかいないと言うことが大きな原因の一つである。女性にとって恋愛が人生に占める割合はとても大きいのだ。また、現在素人売春が激増しているが、これも家庭の崩壊や女性の貧困と共に、フェミニストが関与している男女の分断も大きく影響している。フェミニストは女性を守るはずが、男性を苦しめることで間接的に女性をも苦しめているのである。

 その反対に、性的抑圧の反動で性的な享楽をむさぼる、品性の無い男女をも量産している。素人売春の激増、不特定多数との性交、薬物セックス、ハプニングバー等、愛情の無いセックスの氾濫は目を覆うばかり。フェミニストはこの両極端な性文化をどう説明するのであろうか。

 そもそも女の幸せは家庭だ。仕事をするしないとに関わらず、結婚して子供のいる女性のほうが明らかに幸せそうだ(病んでいる主婦も多いが、貧困や夫婦の不仲、地域社会におけるトラブルが原因である)。独身のキャリアウーマンは必ずどこか無理しているものだ。

 女の子同士の会話の多くを占めるのは恋愛の話と世間話である。女性にとっては、男性との関係性(その先には家庭がある)と、円滑な人間関係を築くことが主たる関心事なのだ。逆に男の子同士の会話の多くを占めるのは、セックスの対象としての女性の話(エロ話)と、自分の興味のある分野の話だ。極論すれば、男はある分野(仕事)を極めることと女性とのセックスが主たる関心事なのだ。これらの性差は遺伝子的に決定していることであり、両性のバランスで生殖や家庭、社会の運営がうまく行くように出来ているのだ。

 事実、女性は色々なことを同時並行的にこなすことが出来る脳の構造になっているが、これは子育てと家事を両立するための能力だ。逆に男性は一つのことに集中するのに特化した脳構造になっているが、これは社会が必要とする仕事を遂行するための能力だ。どんな分野でも男性の方が女性より仕事のパフォーマンスが高いことはみんな知っている。さらに言えば、子供は父親よりも母親の方が好きなものだ。

 人間に内在する本質は、いくら社会が発展しようと変えようが無いのであり、それは古い思想でもなければ、良い悪いの問題でもない厳然たる現実なのだ。だから、人間の自然な本質に沿った社会を作らなければならないのだ。

 性差を認めれば、男は仕事をして、女は家庭を守りまた男を補佐するという社会的な役割分担(真の男女平等に基づくのは当然。誰に食わしてもらっているんだ!みたいなことを平気で言う馬鹿な夫は滅びよ。男が稼いだとしてもその収入は夫婦の共有財産である。私は馬鹿な女も馬鹿な男も嫌いなのだよ)を自然なものとして認識できるが、男のように仕事をするのが正しい女性のあり方と強引に思い込んでいるフェミニストは、男を補佐するということに耐え難い劣等感・違和感を覚えてしまうようだ。

 最後に、売春に関するフェミニストの偽善的な認識を批判したい。

 歴史的に、高い社会的地位にいる男性は複数の女性を側室や妾として囲ってきた。それは世継ぎを確実に残すためと、男性と言う存在は本質的に仕事のストレスを女性との性的交流を通して癒す存在だからだ。もしくはより高い能力の発揮にも女性との性的な交流が不可欠だ。大きい責任を背負う男性ほどストレスが大きく、また高い能力の発揮が求められるため、多様で沢山の女性エネルギーが必要なのだ。もしそれが無いと、うつ病・神経症等精神に異常をきたしたり、感性が貧しくなったり、無気力になってしまう。人間に最も近い生物と言われるチンパンジーのオスも禁欲期間が長すぎると発狂してしまうらしいが、男性の性欲が抑えがたいという生理的な事実は上記のような死活問題を背景として持っているのだ。だから、男性は追い詰められるとレイプに至ってしまうことがあるのだ。男の身勝手と言うよりは、人間一般が飢餓に至ると信じられない行動を見せる(例えば人肉を食らう等)のと同じで、脳がセックスを激しく命じるのだ。かのインドの聖人マハトマ・ガンジーも性欲には最後まで苦悩したと言われているが、下半身は別人格という格言は至言なのだ。男性には月経がないように、女性にはこの男性生理は存在しないのであって、自分に存在しないから「男も性欲を我慢できるはずだ」という偏見がまかり通ってしまうのだ。

 このような現実の問題を踏まえれば、売春は明らかに必要悪だ。なぜ「悪」かと言えば、売春は一般的に女性の心身に拭い得ない傷を残してしまうからだ。ただし、最近の売春の素人化(昔は一握りの貧しい女性がプロ売春婦として生計を立てたのだ)を背景として、売春を普通のアルバイト感覚であっけらかんと行っている女性が多い。女子高生、女子大生、主婦(関東の郊外の団地ぐるみ主婦売春ネットワークすらある)、OL、フリーター、最近は女子中学生に至るまであらゆる社会属性の女性がネット等を通じて個人的に売春を行っている。もしくは短期的に風俗業者で働く場合もある。その理由は貧困を筆頭に、家庭崩壊や人間関係の希薄化を背景として寂しさを埋めるためとか、快楽目的であるとか、色々である。彼氏がいても平気で売春をする娘も多い。これは売春が苦界では無くなったということではなく、生きるために倫理的な崩壊が起きているということであり、日本社会が末期であることを意味しているだろう。

 私は個人的には売春を嫌っているが、売春の原因である女性の貧困と、男性の性的な格差から生ずる性的なフラストレーション(それは確実に性犯罪につながる)を解決する現実的な政策を提示すること無しに、安易に売春を禁止せよと論じるフェミニストに大きな怒りを覚えている。彼らは現実の諸問題は「男の身勝手」が原因だから、男が変われば良いの一点張りだ。それは人間の遺伝子を変えなければ無理だ。

 政策は倫理的な「善悪」で決まると言うほど単純なものではなく、社会の運営上どうするのが総合的に見て一番合理的なのかで決まるのだ。売春は倫理的には「悪」だが、それを無くせば女性の貧困が悪化し、また性犯罪が激化することでかえって社会全体の不幸度が上がってしまうから「必要」なのだ。

 ヤクザ規制もそうだ。被差別部落問題、在日朝鮮人問題、その他の在日外国人問題、及び貧困の問題を解決すること無しに安易にヤクザを締め上げれば、犯罪の無秩序化、犯罪の地下化、外国人マフィアの台頭を許し、かえって治安が悪化するだけだ。だからヤクザは必要悪なのであって、最近の暴排条例で確実に治安は悪化していくだろう。

 ドイツ・オランダでは既に売春は合法である。普段は女性の人権先進国と賛美するくせに、こういう現実は都合が悪いので見て見ぬふりをするのが日本のフェミニストなのだ。

 まとめると、全ての矛盾の根源的要因は貧困、ないし格差社会だ。男性内格差が女性に不自由する貧しい男性(女性から相手にされない)を生み、また貧しい女性が売春を行うのだ。また、ヤクザも貧困がその背景にある。貧困を解決しない限り、ヤクザも売春も必要悪であり続け、この世から無くすことは出来ないのだ。