ご訪問ありがとうございます。
時々リブログさせていただいている
動注化学療法とヒーズによる塞栓術を
ご専門とされている癌カテーテル治療医
(血管内治療、IVR医、腫瘍内科医)
の関明彦先生の、
塞栓に関する専門的な記事を
リブログさせていただきます。
(主として自分の保管用)
専門的理論的なお話は
を直接

ご参照下さい。
「
・・・やっぱり転移を塞栓だけで、
肝転移も肺転移も腹膜播種もリンパ節も、
塞栓だけでは不十分だと思っています。
だからこそ、
だからこそ、
動注の併用が必須だと考えてますし、
病気によっては全身化学療法を併用したり、
ビーズを薬剤溶出性塞栓材料に加工して
腫瘍の中から抗がん剤を集中的に放出
させたりします。
これらは、様々な腫瘍の性格、
これらは、様々な腫瘍の性格、
これは疾患名だけでなく、
同じ病気でも個性がいろいろなので、
ここを考えて攻略していかなければ
なりません。
あと、ビーズの怖いところ。
(中略)
あと、ビーズの怖いところ。
(中略)
これに気づかずにビーズを動脈から流したら・・・・
静脈にビーズはぶっ飛んでいきます。
その結果、肺、心臓、脳、といった、虚血に弱い臓器にビーズが飛んで行って、そこで正常なこれら組織を塞栓します。
どうなるか?
肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞
致命的な合併症が起こり得ます。
肝臓では比較的安全ですが、
肝臓の外はこれら異常な動脈静脈吻合が血管造影上わかりにくい。そうすると、術者が気づかずに患者さんの意識がなくなってたりします。
恐ろしいですね。
(中略)
本日も肺の塞栓しましたが、
1本の肺の血管をビーズで塞栓するだけで
20分近く時間をかけて
何度も何度も途中で血管撮影をし、患者さんの容体を声かけや神経麻痺がないことを確認し、
慎重に、慎重に、めちゃ慎重にやってます。
自分は、このような、狙っていない臓器を塞栓するような、異所性塞栓という合併症を、幸い、10年近くビーズを扱ってますが、起こしたことがありません。
ただ、これはラッキーなだけかもしれません。
どんな治療も
本日も肺の塞栓しましたが、
1本の肺の血管をビーズで塞栓するだけで
20分近く時間をかけて
何度も何度も途中で血管撮影をし、患者さんの容体を声かけや神経麻痺がないことを確認し、
慎重に、慎重に、めちゃ慎重にやってます。
自分は、このような、狙っていない臓器を塞栓するような、異所性塞栓という合併症を、幸い、10年近くビーズを扱ってますが、起こしたことがありません。
ただ、これはラッキーなだけかもしれません。
どんな治療も
メリット、デメリット、
そしてリスクがあります。
どうしても、患者さんはメリットばかり頭にあって、後者を考えれない傾向がありますし、
またリスクばかり考えて、メリットのほうがはるかに大きくても治療に踏み出せないことも多々あります
(典型的なのは、全身抗がん剤治療は吐き気が強くて毛が抜けてボロボロになる、と思い込んで、抗がん剤治療ができず、体に優しいというネットの触れ込みをみて、やってはいけない詐欺免疫治療を受けてしまってがん難民となるケース)
うちのセンターでは、やはり
どうしても、患者さんはメリットばかり頭にあって、後者を考えれない傾向がありますし、
またリスクばかり考えて、メリットのほうがはるかに大きくても治療に踏み出せないことも多々あります
(典型的なのは、全身抗がん剤治療は吐き気が強くて毛が抜けてボロボロになる、と思い込んで、抗がん剤治療ができず、体に優しいというネットの触れ込みをみて、やってはいけない詐欺免疫治療を受けてしまってがん難民となるケース)
うちのセンターでは、やはり
リスクの部分は全部お伝え
してます。
それも義務だからです。
ただ、
メリットの部分も、他の治療と比較して、
もしくは多くの人が実はほとんど
有望な治療がないことが多いので
無治療と比較しての
メリットを、説明
させていただいてます。
それでも
主治医として自分も
判断に迷うことも
結構あります。
治療に絶対はありません。
選択に絶対はありません。
だから難しい。
とにかく、
一緒に悩んで頑張って、
頑張ったあとはしっかり休んで、
そしてまた笑顔でがんばって、
人生勝ち取りましょう。
」
」
患者の立場だと、最初は医療の不確実性を
理解するのさえ難しい。
理解しても、受けとめることが難しい
結果を受け止めなきゃならない時も
あります。
だから、
メリット、デメリット、
リスクを
治療医(専門医)にきちんと
説明してもらって
(説明してくれる医師を選んで)
患者本人が納得して
治療を選択、判断するのが
大切だと思います。
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