【再掲】手術について思うこと 出来てよかった! | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私が一昨年、転移疑いの影が映った時、
いよいよ転移かな、と、
  (初期治療の結果と、転移しないと思える客観的材料
   が乏しく、転移するとしたら1年内、次いで3年内
   の可能性が高い、という状況~主治医の見立て~、
   毎月の腫瘍マーカーの変動と、3ヶ月毎のCTで
   リンパ節と、術前に映った肝臓の影も3ヶ月毎に
   2年エコーで観察し、大きくならなかったから
   癌じゃないだろう、やれやれ、
   腫瘍マーカーも2ヶ月毎にしたものの、
   根治したと思えたことがなかったから、
   覚悟というか、あぁ、いよいよかも、という感覚、
   勿論、もう少し先であって欲しいとは思いました。
   その後、2回のPET-CT観察の結果、肋骨の影は
   転移じゃなかった、やれやれ、というところで、
   3か月毎のCTを半年毎にしようかな、という矢先に
   肺にそれらしい影が映って、観察中、多分、
   今回もやれやれだと思いますが…)

転移後の治療をより具体的に考える必要が
生じ、ブログを始めて、
転移後治療の検討、整理した時に、
私の行き着いた考え、心境が、
まさに、この書籍、という書籍を、直近で
広大・乳腺外科の角舎先生がご紹介されて
いたので、リブログさせていただき、


私自身が、自分の検討、整理結果と
高野先生の書籍をご紹介した
当時の過去記事を再掲してきました。

ついでと言ってはなんですが、

一昨年書いた、
自分自身の初期治療の経験を振り返っての
気持ちを、

いくつか再掲しようと思います。

まずは、手術について。
因みに、私は父が胃癌(私が娘の年の頃)、
心筋梗塞(もうすぐ私もその頃の父の年が
近づいています)を外科手術で救って
いただいたという身近な経験が
感覚の背景にあります。


乳癌検診を受けていなかった、
ステージ3Cまで少し放置してしまった、
  (放置主義でも、代替療法の結果でも
   ありません)
初診で、遠隔転移があれば根治手術は
出来ないと明確に説明を受けた、
  (根治手術でなくてもQOLのために
   手術して欲しいと希望は伝えた)
術前検査で肝臓の影を指摘された、
  (影が転移であっても手術はしたい、
   ので、影の精密検査で手術を延期しない
   判断をした)

からこそ、

手術できたことの有り難み
私は、強く感じています。


ー◆ー◆ー◆ー

(元投稿:2017年8月7日
 2018年3月23日 再掲時に一部補記)


私は、その時々、
自分で確認・判断して
乳癌の治療をしてきました。
だから
結果が期待どおりでなくても
   ⬆術前化学療法(抗がん剤、ハーセプチン
       でpCRしなかったこと)
それも含めて
理解はしていましたので
 ⬆ pCRするのは、
        臨床試験の「HER2タイプの患者集団」
        の45~65%、
        ざっくり言って 半半程度の賭け。
        これでも、従来の殺細胞毒性抗がん剤の
        奏効率15~20%(タイプ無関係の
        「全患者集団」の過去の臨床試験結果)
        に比べて、凄~く歩のいい賭け
        ではあったのだけど。
治療選択について
後悔していることは、
ありません。

大きな反省点はあります。

乳癌も、遠隔臓器に転移して、そのまま
増大すれば、やがて死に至る  ってことを
全く認識していなかった、

しこりを手術で切り取って
もらえば、
治ると軽く思っていて、
生命に直結する臓器
じゃないから、
死ぬっていう感覚がなかった
  ⬆病院に行くまでは

だから、しこりが6.7cmになるまで、
リンパ節に明らかなしこりができてても、
ステージ3C
(腫瘍マーカーも振り切り)
になるまで、

子育てトラブルや仕事(トラブル)を
優先して
放置してしまったこと。

それは、悔やまれる、というか
反省しています。

「あの時の自分に教えてあげたい」

私のブログを最初から読んで下さった方は、
ご理解いただけるかと思いますが、

ひとたび病院に行き始めてからは、
乳癌検診の病院も、
紹介先の治療を受けた病院も
出会う医師、皆さん、
本当に危機感を持って、
検査、治療を急いで下さった
そう感じており、
本当に感謝しています。

(後になって、自分に乳癌の知識が
 備わってきて、よく分かったことです)

ステージ3C、皮膚浸潤も疑われ、
腋窩リンパ節転移は確定診断
胸骨傍リンパ節まで転移疑い
(要は、リンパ節転移の範囲が広い、
  ってことです)

何より、乳房はパンパンに腫れてるし、
熱を持った感じだし、痒みもあり、
乳首は陥没、乳首から出血をしたことも
あり、、、

手術する前に
皮膚を突き破ってしまう
ことを、
自分自身でも、体感として、
かなり怖れる状態に
なっていました。

   ※全て、自業自得ですけど。

術前化学療法のFECが効いてくれて、
腋窩リンパ節のしこりはなくなり、
皮膚を突き破る怖れは遠のきました。

しかし、次のドセ+ハーセプチンで
腫瘍は縮まなかった

そして、術前検査の結果、肝臓に影
映っていました。
(主治医は、形状から、癌の転移では
  なさそうだ、と言ってはくれましたが)

転移であっても手術はして下さい、と、
主治医にお願いしました。

主治医は、転移だとしたら、
(QOLのための手術だとしても)
今が最後のチャンスになるかもしれない、
と言いました。

それ以上の肝臓の精密検査はせずに、
 (エコーだけはしましたが)
手術をしていただきました。

今は、振り返って書いているから、
淡々と書いていますが、

手術できるかどうか
(したいかどうかではない)
ギリギリの状態でした。

私は、
手術で切り取ってもらう
ことを目的に病院に行った
  (その程度の知識しかなく、手術が出来ない
   ということは、想像していなかった)
のですが、

事態は深刻だと分かり、
初診時の説明で、既に、

精密検査の結果、遠隔転移していたら、
根治手術はできない、
という説明も聞きました。

でも、
たとえ遠隔転移していても、
QOLのために
手術はして下さい、
とお願いしたのです。
    ⬆これが、私の価値観による選択です。

怖いのもあるし、
   ⬆私が怖かった、怖いのは、
       「死」ではなく、
       そこに至るまでの、
       皮膚を突き破ることや、
       癌の疼痛などの肉体的苦痛
       
助けてくれる身内なしの
シングルマザーで、娘はまだ中1、
乳房の癌の手当てをしながら、
子育て、仕事をしていくのは、
かなり困難だと想像できました。

そういう背景、そういう状況、
そういう感覚ですから、

手術できたのが、
本当に本当に
有り難かったです!!

そういう感覚の、ステージ3B、C、
いきなり4診断だった方も、
私のブログの読者さんには、かなり
いらっしゃると思います。

私は、
癌は切り取って欲しい、
それが一番、確実に、
切り取った場所の癌は
いなくなる、
と思っているので、

これも過去記事をお読みいただければ
既に書いたことですが、
ハルステッド手術(全摘より、さらに広い
範囲でリンパ節含めて切り取る)が
できないか、
主治医に、2度確認して断られています。
  ※主治医に限らず、今(3年前も)、
    胸骨傍リンパ節まで切り取る手術を
    してくれる医師はいないと思います。
    レベル3までの腋窩リンパ節郭清は、
    主治医も、治療前は、
    「ご要望とあらば、頑張りますが・・・」。
    がん研有明でも、同じ頃に手術した方で
    郭清された方もいらっしゃいました。
    私の通う病院・主治医は低侵襲、
    同じレベル2でも、(同じレベル3でも)
    がん研有明の方が郭清範囲は広いと思う
    と主治医は言っていました。

だから、手術でリンパ節転移まで全てを
取り除けたわけではありませんが
 (皮膚も、病理検査の結果~サンプリング
  だけど…元々浸潤はなかったようですが、
  残っている部分はあります。)
原発巣の乳房は全摘できました。

これも過去記事に書きましたが、
もしも、早期であっても、
私は全摘を選びます。
感覚的な気持ちの問題と、
放射線治療を受けなくて済むのであれば、
それに越したことはないから。

以上が、私の乳癌手術に関する考えです。

根治手術を出来るものなら
した方がいい、と、
お勧めはしますが、
それは、
しない選択をした人を
否定するものではないことも、
吉野実香さんのリブログ記事等でも、
書いたつもりです。

それぞれの人が、
正しい知識を持った上で、
自分で納得のいく、
後悔しない、
治療を(あるいは無治療を)
選択すればいい、

と思っています。

=====

ステージ3C(局所進行乳癌)
の私が、

初期治療で迷ったことは
「手術が先か抗がん剤が先か」

    (私は、乳房喪失感はないので、
     早期であれば何も迷うことはなく
     全摘 、再建なし)

それも、ご参考までにで、再掲します。

ーーーー 再掲はじめーーーーー

癌治療は、ある意味、博打
みたいなもの。
効くか効かないか、
後遺症や副作用の出るか出ないか、
は、

やってみないと
(やらないでみないと)
結果は分からない

選択した、
どちらか一方の結果しか、
結果的にも分からない。

自分が納得できるかどうか、
治療を施す先生を
信頼できるかどうか

決め手は、それだけ
のような気がします。

ーーーーー  再掲おわり  ーーーーー

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