★樹状細胞ワクチン+活性化自己リンパ球療法の動向(現状) | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

先に、押川勝太郎先生の警鐘記事を
リブログさせていただき、

(免疫チェックポイント阻害剤オプジーボと
 樹状細胞ワクチンを混在させた、
 理解不能な、週刊誌記事ではあったので)


を発信しました。

押川先生が記事で取り上げていた
週刊誌の
「ココナラ信用できる!医療機関一覧」

について、個人的見解を書きました。

丁度、ここのところ頻繁にリブログ
させていただいていた大津先生が
細胞培養会社についてブログ記事を
お書きになられていましたので、

私も過去のブログ記事を
再掲させていただきました。

 (古新聞ではありますが、
  そういう視点でも調べてみたから、
  見えてくることもあるよ、
  という意図で。
  最新の情報は、必要な方が
  ご自分で調べてね、と。)



大津先生が、その私の記事をリブログして
●関根先生の白山通りクリニック閉院
お知らせして下さいましたので、
●リンフォテックのその後を確認し、
 (韓国の製薬会社グループ傘下に入り、
   社長も交替したのね)
発信もさせていただきました。

瀬田クリニック/メディネットであろうと
リンフォテック(関根法)であろうと、

1990年代からやっている
先進医療で長年やっていた
活性化自己リンパ球療法であって、

それ単独で固形腫瘍が縮小する確率は
極めて小さい、
保険診療になるだけの結果を出せなかった

ゆえに、
先進医療は終了した、
(が、自由診療で続けられている…
 多くのクリニックが「研究」ではなく、
 すなわち、結果を出せていない問題を
 進化させることなく
「治療」として提供しているのが現状。)

癌細胞を無条件に攻撃してくれるNK細胞
  を活性化して増やすのは、
  細胞培養技術のある研究施設でも
  すごく難しいらしく、
  巷の療法では「NK細胞療法」と言っても
  殆ど増えていないか活性化していない
  らしい。

 ➡ NK細胞を活性化して増やす技術の研究は
      実用化されていない。

※そこで、活性化して増やしやすい
  細胞傷害性T細胞を増やそう、
  T細胞は目印がないと攻撃をしない、
  その目印を教えてあげるのが樹状細胞、

  癌の目印を認識させた樹状細胞をたくさん
  作って身体に戻そう、
  そうすれば、細胞傷害性T細胞が、がんを
  やっつけてくれるだろうから、
  というのが、樹状細胞ワクチン療法。
   (T細胞が活性化して増やしやすい、
    活性化自己リンパ球療法と併用する。
    瀬田クリニックでは、増やした樹状細胞を
    点滴で戻す療法もしているようですね)




樹状細胞ワクチン+活性化自己リンパ球療法

樹状細胞ワクチンとして、

①人工的な目印(抗原)を使うのが
   ペプチドワクチン療法。

②自分の癌細胞を使うのが
    狭義の樹状細胞ワクチン療法


ー1
ペプチドワクチン(WT1)のその後

※直近で発信した通りです。

・元研究は大阪大学

テラ社/セレンクリニック

  (東大医科学研究所出身の先生
     ➡ 上場廃止の危機
     ➡韓国の製薬会社の傘下に)

2014年~2016年頃
九州大学
東京女子医大
北里研究所
福島県立医科大
金沢医科大
信州大学
和歌山医科大  
・膵がんステージ4 S1との併用
    第3相臨床試験中
    (2016年~)

先進医療でやっていたけれど、
結果が出せていない。
和歌山医科大で第3相臨床試験中ではある。

(テラ社の存続が危ぶまれていたが、
  上場廃止は免れた模様。
  しかし企業の論理が諸々ありそうですね…)


ー2
自己腫瘍を使った樹状細胞ワクチン
のその後

自己腫瘍の樹状細胞ワクチンでは
結果は出せていない。

中村祐輔先生が顧問を務める会社
オンコセラピー・サイエンス㈱との提携で
ペプチドワクチン療法を強化する模様。

※直近で発信した通りです。
  以下、要約再掲。

ーーー

1999年
   療法開始

2005年
樹状細胞療法懇話会」を結成

※自己腫瘍を使った療法だから、
  (消化器)外科出身の先生方ですね…
  自院に培養センターを持ち、
  培養技術者を置いているクリニックです…

ビオセラクリニック
      (東京女子医大関連、谷川啓司院長)

大阪がん免疫化学療法クリニック
       (大阪大学関連、武田力院長)

・ 福岡がん総合クリニック
        (九州大学関連、森崎隆院長)

下矢印

2017/7/18
    オンコセラピー・サイエンス㈱
    (中村祐輔先生が顧問)との間で
    樹状細胞ワクチン療法の研究・開発を
    共同で進める業務提携

大規模遺伝子解析による
    ネオアンチゲン予測
    リキッド・バイオプシーの確立
    にも協力

2018/8/14
    フライデーの記事について
    案内が記載されている

    「ご案内の準備ができていなかったため、
        今回はビオセラクリニックの名前の
        掲載を遠慮させていただきました…」

・ オンコセラピー・サイエンス保有の
    ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法

がん組織の大規模遺伝子解析を用いた
    ネオアンチゲンの解析

ネオアンチゲンをもとにしたペプチド
    を用いた樹状細胞ワクチン療法
    (研究的治療であるが、費用は自費)

の提供開始。

ーーー

私自身は、今現時点では、
免疫細胞療法をしようという
差し迫った状況にないので、

せっかく多少検索したから、
樹状細胞ワクチンの現時点の最新動向の
アップデート、

という意味合いで書き残しました。

押川先生が取り上げている週刊誌の一覧に
掲載されているクリニックは、
確かに、数ある免疫療法クリニック?
の中では、

私自身が、今現時点で
免疫細胞療法を検討するのであれば、

直接、話を聞いてみようか、と思う
病院やクリニックではあります、
HPを拝見する限りでは。

しかし、
自分で試したわけでもないので、

お勧めするわけでも、
否定しているわけでもありません。

なお、私は、それよりも、
免疫チェックポイント阻害剤
・アテゾリズマブ(テセントリク)
・ペンブロリズマブ(キイトルーダ)
などの
臨床試験の動向や認可状況を
気にしています。