陽子線、重粒子線治療 (基本的には原発巣の治療) | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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ご訪問ありがとうございます。

先進医療に指定されている、
(3~4年前の初期治療時にも調べたが…)
陽子線治療や重粒子線治療の
最近の状況?も確認しました。

やはり、基本的には原発巣の治療ですね。

ガイドライン的なところは、
日本放射線腫瘍学会(JASTRO)が出していて
足並み揃えて多施設共同臨床試験で
結果を出していきましょう、
という感じでしょうか。

陽子線、重粒子線のメリット(対X線)

・X線は身体を突き抜けてもエネルギーが
    相当残るくらい正常組織にもダメージを
    与えるが、陽子線や重粒子線は、
    癌の手前にエネルギーのピークを持って
    いって、そこでエネルギーを放出して癌を
    やっつけることに使ってエネルギーを
     消滅させる、ということができるので、
    正常組織へのダメージが小さい。

・重粒子線(炭素線が使われている: 因みに、
    ヘリウムより重いものを重粒子線と
    呼ぶらしい)は、X線や陽子線に比べ、
    癌を死滅させる力が強いので、
    放射線治療が効きにくい癌にも
    有効な可能性が高い。
    治療期間も短くて済む。

と言われている。


陽子線の保険適応

陽子線治療は公的保険適応になってきて
いますね。

小児癌(限局性の固定癌)
・限局性及び局所進行前立腺癌(転移なし)
頭頚部癌(除:口腔・咽咽頭の扁平上皮癌)
骨軟部腫瘍(根治手術非適応)


陽子線先進医療

国立がんセンター東病院

・「ラインスキャニング法」

・転移性肝癌(単発で他の部位に転移が
    ないもの)も対象に入っている。

メディポリス国際陽子線センター
   (鹿児島指宿)

肝転移、肺転移(3個まで)も対象

低リスク早期乳癌の臨床試験もやっている
  サブタイプはホルモン陽性/HER2陰性に限定

    以前、書いたことがある。

    この臨床試験、上記記事を書いた当初は
  「自由診療」と書かれていたが、
    その後の変更で、患者は費用負担を
    しなくてよくなっている。


リゾート滞在型の陽子線治療に
   ちょっと惹かれますね…。
   指宿の砂風呂懐かしいなぁ…。


北大病院陽子線治療センター

・「スポットスキャニング法」という
   ビームの利用効率のよい最新の機械、
   最新の技術のようで、
   二次発癌の減少も期待されるらしい。

・残念ながら、転移性癌は対象として
    掲載されていない。


▼筑波大病院陽子線治療センター

・対象は「他の臓器への転移がなく、
   病巣が狭い範囲に限られていること」

▼静岡県立静岡がんセンター

・「遠隔・リンパ転移がないこと」

名古屋市立西部医療センター
   名古屋陽子線治療センター

・「スポットスキャニング照射」
     (頭頚部、骨盤、脊椎など)
・「二重散乱体照射」   (肺、肝臓など)
・「固定照射」(前立腺がん)

・転移性を対象としているかは不明。
   「その他は、ご相談ください」
   

相澤病院陽子線治療センター (松本)

・「ラインスキャニング法」

転移性腫瘍も対象としている。
先進医療の適応外でも自由診療で
    治療を行うこともある。


福井県立病院

・転移性の対象
   ①発見された転移性腫瘍が一ヶ所だけで
     その状態が続いている。
   ②化学療法の効果により小さな転移巣は
      消失したが、大きな病巣が一ヶ所
      残っている。

その他の施設一覧は
厚労省のHPをご参照下さい。

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重粒子線の公的保険適応

・限局性及び局所進行前立腺癌(転移なし)
頭頚部癌(除:口腔・咽咽頭の扁平上皮癌)
骨軟部腫瘍(根治手術非適応)


重粒子線の先進医療

放医研病院(千葉、稲毛)

・早期低リスク乳癌の臨床試験中。
   (ステージ1、サブタイプは問わない
     広範なリンパ管浸潤・乳管内進展なし
     治療前のセンチネルリンパ節生検で
     2mmを超えるリンパ節転移なし 等)

   ※患者は費用負担しなくてよい。
      (公的保険適用の検査の3割負担はあると
       思いますが)

群馬大病院

▼九州重粒子線国際治療センター
   (サガハイマット)

▼神奈川県立がんセンター

 ※医師退職問題は片がついたのでしょうか…。

上記4施設では膵臓がんも対象になって
いました。

その他の施設一覧は
厚労省のHPをご参照下さい。