ご訪問ありがとうございます。
先日tositsuseigen911さんからいただいた
コメント
「『トリプルネガティブ』というタイプが
あることを知らなかった、
もっと早く病院に行くべきだった。」
を受け、
という記事を書きました。
以下の内容も、
以前、最初の頃のご批判コメントに対する
回答として、
既に書いた内容ではありますが、
最近の新しい読者さん向けに、
再度、書いておきたいと思います。
癌も十人十色。
一般的に進行が遅い、と言われている
乳癌の中にも、
進行の速い乳癌もあります。
しこりがある、とか、乳房に異変があるとか
乳癌の疑いがある人は
※炎症性乳癌の場合、しこりはなく、
マンモにも映りにくいが進行は速いので
更に、要注意です
まずは、早めに、
保険診療(≒標準治療)を行っている病院
に行って、
自分の癌(細胞)の拡がり具合、状態、種類を
検査してもらって下さいね

癌は十人十色ですが、
一方、現時点では、
一人一人に合わせて個人別に
保険診療(≒標準治療)が
あるわけではありません。
では、乳癌患者全員に、一律の治療、
一律の薬剤が使われるかというと、
そういうわけではありません。
癌も十人十色ですが、
もっと言うと、一人の患者の中の癌細胞
にも、個性があります。
私の癌細胞は、悪性度が高いので、
特に、それぞれ個性が違うようです。
因みに、過去記事に癌細胞の写真
(
リンクあり)

(病理医の先生からいただいた)
を載せています。
西洋医学の薬物療法は、
それら癌細胞の特徴の共通点
を見つけて、
それに効く薬剤が開発されて
治療に使われています。
その特徴を持った癌細胞が多いか少ないか
で、
・癌の進行度合いや予後が違ったり
・治療(効く薬剤、使う薬剤)が違う
わけです。
その特徴を多く持っている人を括って、
サブタイプとしているのです。
サブタイプに応じて、
効くと考えられる薬剤を
使うことができます。
(治療するかしないかは、
副作用や価値観を考え合わせて、
患者それぞれが決めればいいことです。)
・ホルモン受容体を持っている癌細胞には
ホルモン剤、
・HER2タンパクを持っている癌細胞には
抗HER2薬
これらは、副作用が比較的軽い。
でも、それらだけ(+自己免疫)で、
癌を根治できる人は少ない。
(ホルモン剤のことは知りませんが、
遠隔転移した癌を、ホルモン剤だけで
根治させた話は、私は聞いたことも、
見たこともありません)
そこで、癌細胞は増殖が速いという特徴を
使って、増殖の速い細胞の皆殺しを狙う
のがアンティーク抗がん剤、毒薬です。
増殖の遅い癌細胞、あるいは
何らかの理由で
その抗がん剤の効かない癌細胞は
残ります。
遠隔転移する、ということは、
根治のための手術時に既に
転移先には微小転移が存在し
(存在する人もいれば、
存在しない人もいる、
手術時点では分からない。
いくつかの因子から予測するしかない。
予測が当たるとも限らない。)
※なお、進行の速い乳癌では、発見時に、
既に目に見える遠隔転移している場合も
あります。
術前または術後の、再発・転移予防の
(というより、再発・転移確率を下げる)
ための、補助薬物療法、
ホルモン治療をしたのなら、
ホルモン剤が、
抗HER2薬治療をしたのなら、
抗HER2薬が、
(標準治療では、術前後の補助化学療法で
単独で使われることはありません、
タキサン系抗がん剤と併用で使われます)
抗がん剤治療をしたのなら、
抗がん剤が、
そして、自己免疫が、
根絶できなかった微小転移が
成長して目に見える転移になる
ということです。
なお、中でも副作用の強烈な毒薬である
抗がん剤が、
再発・転移確率をどの程度
下げられるのか、
というと、残念ながら、
患者集団での臨床試験結果では、
確率は、
それほど高くはありません。
では、抗がん剤不要論になるか、
というと、違う、と、私は思います。
諸背景や価値観も様々な
患者自身が、
自分の癌の状態や
効果(予測)と副作用(予測)の、
『事実』
を知った上で、
※少なくとも、必ず予防できるなどと
勘違いせず
よく吟味して、
自分で納得して決めれば
よいこと
だと思います。
因みに、何度か書いていますが、
私は、その程度の確率だと分かった上で、
それでも、抗がん剤治療もしています。
pCRしなかったけれど、
抗がん剤治療したことを、
後悔もしていないです。
(ステージ4では使える他の薬剤を
使えなかったのは残念でしたが)
効く細胞には効いて、少なくとも、
進行を遅らせてくれた、と、
私は思っています。
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