始める前に調べたことを書き残します。
2年前の情報なので、最新ではない点は
ご留意の上、必要な方はご自身で調べて
下さいね。
⬛化学療法、分子標的薬と免疫療法
(リンパ球バンクHPを参考にさせて
いただきました)
世界のがん治療は、免疫や基礎的な生命力も
一緒に削いでしまう従来型の標準治療から、
「がんを叩く」
「がんを抑える免疫を活かす」
「基礎的な生命力を傷つけない」
3つを同時に考える方向
へのシフトが始まっている。
癌細胞と正常細胞を見境なく攻撃する
化学療法剤は、日本を除けば過去のもの
となりつつあり、
今、世界で抗がん剤といえば、分子標的薬。
癌細胞も正常細胞も殺さず、
増殖を抑えるだけ。
※この一文を読んだとき、目から鱗でした。
完全な脇役に徹している。
がんを攻撃するのは、がん細胞と正常細胞を
見極めることのできる免疫の役割。
▼二系統の分子標的薬
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/269.gif)
低分子分子標的薬 ex. イレッサ
・低分子標的薬は、抗体医薬品よりも
細胞分裂を抑えるパワーは強いが、
特段、NK細胞を刺激することはない。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/270.gif)
・細胞表面に突き出たアンテナに結合する
ことで、成長因子(増殖因子)がアンテナに
受け止められるのを妨害する。
細胞増殖を抑えるパワーは
低分子分子標的薬には敵わない。
▼抗体医薬品の大きな特徴
ADCC活性
(抗体依存性細胞傷害活性)
・抗体医薬品は、癌細胞と正常細胞を区別
するものではなく、癌細胞にも正常細胞
にも結合する。
・抗体が結合した、というだけでは、
通常、何も起こらない。
・ところが、抗体の中には、ADCC活性
をもつ特殊なものがあり、このタイプの
抗体が標的抗原に結合していると、
NK細胞を刺激する。
・抗体が正常細胞に結合していても、
NK細胞は見向きもしないが、
抗体が癌細胞に結合していると、
NK細胞は、非常に効率よく、癌細胞を
攻撃する。
・分子標的薬は、
癌を攻撃できない。
・ADCC活性をもつタイプの分子標的薬は
NK細胞による癌細胞への攻撃力を高める
ことで、癌細胞の排除を狙う。
※ハーセプチンの効き方に関する私の解釈は
合ってたんだと思いました。
ハーセプチンは効いていて、自分の免疫、
NK細胞と、ドセの効きが悪かったんだ、
と改めて思いました。
▼ポテリジェント技術
・ADCC活性をもつ抗体の一部を少し削る
ことで、ADCC活性を100倍強くする、
という技術。協和発酵がライセンス権を
もっており、2009年末時点で、世界の
主要医薬品メーカー14社にライセンスの
使用許諾を付与(販売)している。
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)