CMソング放送開始からほぼ70年。
現存する日本最古のCMは1953年に放送されたのは、精工舎「7時の時報」
1954年から1959年
50年代の4曲に1曲は三木鶏郎さんが作った作品。作風は明るく、楽しく、リズミカル
戦後復興から立ち上がった日本人の買い物へのワクワク感と共鳴しました
1. 森永製菓・森永ミルクキャラメル
「やっぱり森永ネ」
2. 塩野義製薬「ポポンの歌」
3. 三共「ルルの歌」
苦くて飲みづらい薬のイメージを変えた
複数の成分を含む錠剤を糖でコーティングしました
4. 松下電器「明るいナショナル」
CMソングが家電を普及させ、昭和の暮らしを変えました
5. 牛乳石鹸共進社「牛乳石鹸のうた」
高度経済成長期に突入した1955年
1959年にNETテレビ開局6. 江崎グリコ「アーモンドグリコの歌」
レジェンドお菓子
7. ヤンマー「ヤン坊マー坊の歌」
2014年まで全国各地で夕方に放送されていたヤンマー提供の天気予報でお馴染み
ヤンマーの機械を使う農家・漁師に情報を伝えるために天気予報を放送していました
歌詞は当時の宣伝部長が作詞したようです
1960年から1969年
テレビが普及して(866台から)1000万台を突破鉄腕アトムや鉄人28号のアニメブーム
東京オリンピックでCMスポンサーが急増
8. 日清食品「チキンラーメンのうた」
国民的人気ラーメン
三木鶏郎作品
9. 文明堂「カンカンダンス」
オッフェンバック作曲の『天国と地獄』のメロディーに合わせて「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」と仔グマがカンカンダンスを踊っています。
オーストラリア人のノーマン&ナンシー・バーグ夫妻のマリオネットショーを観た担当者はひとめぼれ。
すぐにバーグ夫妻とコンタクトを取り、文明堂のCMで使わせてもらえないか交渉をしたそうです。
10. キリンビール「キリン・キリン」
11. 明治製菓「明治マーブルチョコレート」
12. 明治製菓「明治チョコレート・テーマ」
商品名の連呼「ショックソング」
1960年カカオ輸入再開し、チョコレートのCMが増えました
13. カルビー「かっぱえびせん」
有名作曲家もCM業界に参戦
14. トヨタ自動車「私のカローラ」戦後最大のヒットメーカー・浜口庫之助
最先端のボサノバが衝撃的
曲としてのクオリティが高い
15. いずみたく2作品
ハトヤホテル「ハトヤの唄」
16. ハウス食品「バーモントカレーの唄」
カレーを国民食にしよう
子どもも大人も一緒に食べられるカレーを開発
CMソングの効果で大ヒット
17. ハウス食品「バーモントカレーの唄」
歌・西城秀樹
18. 丸善石油「猛烈ダッシュ」
作曲:アニメソングの名手である越部信義
小川ローザさん「おー、モーレツ」は流行語になりました
19. 黄桜酒造「かっぱの唄」
田中正史の作品
20. 明治製菓「明治アルファチョコレート」
1967年
佐良直美が120万枚売り上げ、日本レコード大賞新人賞
日本音楽の最高峰にまで上がりました
マルチトラックレコーディング:オーケストラとボーカルと別に録音した時代
1970年から1979年
大阪万博が開催され好景気にわいたが、日本初の光化学スモッグが発生オイルショックで、GNPがマイナス
高度経済成長の歪みが生まれたため、商品連呼でなくイメージを強調
新しいライフスタイル・価値観を提案した
21. 日産自動車「ケンとメリー 〜愛と風のように〜」
自然にも触れ合える価値観
22. ネスレ日本「目覚め」
23. 男性化粧品マンダム「男の世界」
歌手:ジェリー・ウォレス
ハリウッドスターのチャールズ・ブロンソンを起用
24. 金鳥「屋形船」
歌手:美空ひばり
『人生将棋』の替え歌
稀代のヘッドメーカー・小林亜星の登場
25. サントリー「人間みな兄弟」26. 積水ハウス 「積水ハウスの歌」
1971年、銀座にマクドナルドがオープン
27. 日清食品「ハッピーじゃないか」
商品:カップヌードル「常識篇」
阿久悠x小林亜星の初コンビ
容器が使い捨て、箸からフォークへ
「常識っていうやつとおさらばした時に、その先に自由という名の切符が手に入る」
商品のコンセプトが歌詞に見事に出ている
28. 日立製作所「日立の樹」
小林亜星の最高傑作
初代CMは実写でなくアニメーションでした
スポンサー名が歌詞に出てこない
日立グループの総合力を一本の大樹で表現したかった
作詞家に依頼したが、日立社員が説明できずにあの歌詞になったという再現ビデオ
その後はイメージがあった木が見つかりました
29. レナウン「イエ・イエ」
雑誌のananよりも先にファッションを押し出していました
30. かに道楽「かに道楽のテーマソング」
西の横綱キダ・タロー
31. アサヒペン
「オーマイカラー」
32. 小山ゆうえんち「おやま あれま」
33. 日清食品「出前一丁」
1975年から1979年
カラーテレビ普及率が90%国民がテレビに夢中になった時代「イメージソング」
34. 江崎グリコ「愛のメモリー」
商品名:アーモンドチョコレート
松崎しげるをスターに変えた・約64万枚の大ヒット
35. 日本国有鉄道「いい日旅立ち」
山口百恵の旅行キャンペーンソング
キャンペーンに参加した2つの企業の名前が入っている曲のタイトル
36. サンヨー「異邦人」
歌:久保田早紀
デビュー曲・150万枚の大ヒット
37. 服部時計店
「HERO(ヒーローになる時、それは今)」
1979年1月1日0時に民放一斉にオンエアされました
歌:甲斐バンド
資生堂 vs カネボウ
CMソング対決
38. 資生堂「揺れる、まなざし」歌手:小椋佳
当時銀行員だった小椋佳の営業相手が資生堂だった
39. カネボウ「ワインカラーのときめき」
歌手:新井満
広告会社の電通社員だった新井を起用
そしてロックンローラー対決
40. 資生堂「時間よ止まれ」
歌:矢沢永吉
サビは矢沢さんがギターで歌った
山川啓介さんに作詞を依頼した
41. カネボウ化粧品「セクシャルバイオレットNo.1」
歌:桑名正博
作詞:松本隆、作曲:筒美京平
42. 資生堂「君のひとみは1000ボルト」
作詞:谷村新司
作曲・歌:堀内孝雄
会議の席上でキャンペーンタイトルが知らされ、しかも極秘扱い
97万枚の大ヒット
43. カネボウ化粧品「Mr.サマータイム」
歌:サーカス
フランスのミッシェル・フュガンの「愛の歴史」のカバー
ヒットソングよりも、CM作品として魅力ある歌を使ったようです
64万枚の大ヒット
1980年から1989年
1983東京ディズニーランドがオープン任天堂ファミリーコンピューター
バブル景気
44. 三共「勇気のしるし」
歌:牛若丸三郎太(時任三郎)
「24時間戦えますか」は、1989年の流行語
45. 武田薬品工業「男と女のはしご酒」
歌:武田鉄也、芦川よしみ
忘年会シーズンのために生まれたような曲
サラリーマンに飲み会が増加し、胃腸の不調を訴える人が増えました
46. 銀座ジュエリーマキ「桃色吐息」
歌:高橋真梨子
日本人女性のジュエリー購買額が世界一になった時期
「新人類」の登場
47. 資生堂「い・け・な・いルージュマジック」歌:忌野清志郎&坂本龍一
時代を先取る個性的なスターがコラボしました
48. JR東海「クリスマスイブ」
歌:山下達郎
天才クリエーター・佐藤雅彦の出現
49. 湖池屋「スコーン」アカペラと手拍子だけの斬新なアイディア
50「のり塩」、「ドンタコス」、「ポリンキー」
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松田聖子さんの歌とペンギンのキャラクターを起用した『スイートメモリー ズ』は、CMの力によってシングルレコードのAB面を入れ替える事態になりました。
他にも、松山千春さん『季節のなかで』は、CMがきっかけでブレークしました。
谷村新司さん『昴』は中国をはじめとして、アジアでも大ヒットしました。
関東ローカルですが、『ヨドバシカメラの歌』などは、インパクトあったと思います。
僕が思う昭和CMでの大インパクトは、斉藤哲夫さんのミノルタ『いまのキミはピカピカに光って』だと思います。
サビだけの歌に、前後に詩がつけられシングルとして緊急発売され、モデルの宮崎美子さんは、今もクイズ番組などで見かけるほど息が長いタレントさんです。
『夜のヒットスタジオ』は、資生堂がスポンサーだったため、カネボウ化粧品のCMソングのパフォーマンスはこの番組では見ることが出来ませんでした。
9月7日は「CMソングの日」としても知られています。
コメンテイターにDentsuの人がいましたが、これでは番組で使われるCMが公平性が保たれないと感じたのは、余計な心配でしょうか?
▼CM イメージソング ベスト20
前回の「タモリステーション」の記事はこちら(2024年8月20日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12864175581.html
では、明日。