Miss Mondayの2012年その5
前回の続きです。
2012年6月25日。夕方。
私は自宅で作業をしていると、スタッフの若林君からPCにこんなメールが届きました。
(この時、U.M.E.D.Y.は私に電話連絡をしてたのですが、私の携帯がたまたま止められていて電話連絡が取れず、スタッフを通して連絡が来たという状態でした)。
『お疲れ様です。Mondayさん、梅さん(U.M.E.D.Y.の事)が急遽何日か入院する事になりました。
僕は今、Mondayさんのご自宅に向かっています。
ご家族がいないと病院の先生も説明等できない状況みたいです。
取り急ぎ、僕が到着し次第、数日分の着替えをとメガネとコンタクト一式を持って
一緒に病院へ向かって頂けたらと思いますので、準備を宜しくお願いします。』
このメールを見た時、心臓が止まる程の思いでした。
今でもこの文章を見ると、ギュッと心臓を押さえつけられたような感じがします
急いで準備して若林君と共に病院に向かいました。
病院に到着すると、緊急玄関先で同じく女性スタッフの西さんが待ってくれていました。
彼女も状況を知っていて、病室に移動するまで話してくれました。
「階段を降りようとしたらいきなり右足が痙攣して動かなくなって...階段から転げ落ちて...
お医者さんが言うには、脳に腫瘍が...」
途中で彼女が泣きそうになる場面もありました。
「腫瘍.....」
私はなぜか「しっかりしなきゃ」という思いになり、
「まぁ、転んで病気が分かった事はラッキーだったと思うよ」と言っている自分がいました。
どんな顔で話したら良いんだろう?
吸入器とかつけているのかな?
そんな事を考えながら病室のドアを開けると、
そこには吸入器もつけていない、いつもと変わらないニコニコした本人がいました。
「よう!」
あまりにいつもと同じ状態に拍子抜けしました。
そしてひとまず安心しました。
話を聞きました。
実際に倒れて救急車で運ばれた時の話。
一瞬気を失ったけど、今はなんともないという話。
そして病気の話。
「検査をして今分かってるのは、脳に腫瘍があってそれが悪性だという事。
それがどんなものかを詳しくわかるために、これから2週間検査入院をする」
更に「この後、お前に先生から話があると言うけど、言われた事を正直に話してくれ。お前が抱え込むのもイヤだし、負担をかけたくないから」
そんな事を言われた。
「悪性の腫瘍」という言葉は聞いているのだが、妙に冷静な自分がいた。
「どうしよう!この先どうなっちゃうんだろう!」と泣いてる訳でもなく、
「大丈夫だよ!」と変に空回りして明るく振る舞ってる訳でもなく。
ただ、自分の目の前に起こった事が初めてだらけの事なので、
把握するのに時間がかかっていたという言い方が合っていると思う。
そんな中、「コンコン」とノックの音。
入ってきたのは看護師さん。
「すみません。先生からお話があるということなので...奥様来ていただけますか?」
返事をし、本人を残して先生のいるナースステーションへと向かいました。
つづく
ユアオハナ
Miss Monday
@HOME ACOUSTIC LIVE TOUR 2013開催決定
詳細はこちらから
2012年6月25日。夕方。
私は自宅で作業をしていると、スタッフの若林君からPCにこんなメールが届きました。
(この時、U.M.E.D.Y.は私に電話連絡をしてたのですが、私の携帯がたまたま止められていて電話連絡が取れず、スタッフを通して連絡が来たという状態でした)。
『お疲れ様です。Mondayさん、梅さん(U.M.E.D.Y.の事)が急遽何日か入院する事になりました。
僕は今、Mondayさんのご自宅に向かっています。
ご家族がいないと病院の先生も説明等できない状況みたいです。
取り急ぎ、僕が到着し次第、数日分の着替えをとメガネとコンタクト一式を持って
一緒に病院へ向かって頂けたらと思いますので、準備を宜しくお願いします。』
このメールを見た時、心臓が止まる程の思いでした。
今でもこの文章を見ると、ギュッと心臓を押さえつけられたような感じがします
急いで準備して若林君と共に病院に向かいました。
病院に到着すると、緊急玄関先で同じく女性スタッフの西さんが待ってくれていました。
彼女も状況を知っていて、病室に移動するまで話してくれました。
「階段を降りようとしたらいきなり右足が痙攣して動かなくなって...階段から転げ落ちて...
お医者さんが言うには、脳に腫瘍が...」
途中で彼女が泣きそうになる場面もありました。
「腫瘍.....」
私はなぜか「しっかりしなきゃ」という思いになり、
「まぁ、転んで病気が分かった事はラッキーだったと思うよ」と言っている自分がいました。
どんな顔で話したら良いんだろう?
吸入器とかつけているのかな?
そんな事を考えながら病室のドアを開けると、
そこには吸入器もつけていない、いつもと変わらないニコニコした本人がいました。
「よう!」
あまりにいつもと同じ状態に拍子抜けしました。
そしてひとまず安心しました。
話を聞きました。
実際に倒れて救急車で運ばれた時の話。
一瞬気を失ったけど、今はなんともないという話。
そして病気の話。
「検査をして今分かってるのは、脳に腫瘍があってそれが悪性だという事。
それがどんなものかを詳しくわかるために、これから2週間検査入院をする」
更に「この後、お前に先生から話があると言うけど、言われた事を正直に話してくれ。お前が抱え込むのもイヤだし、負担をかけたくないから」
そんな事を言われた。
「悪性の腫瘍」という言葉は聞いているのだが、妙に冷静な自分がいた。
「どうしよう!この先どうなっちゃうんだろう!」と泣いてる訳でもなく、
「大丈夫だよ!」と変に空回りして明るく振る舞ってる訳でもなく。
ただ、自分の目の前に起こった事が初めてだらけの事なので、
把握するのに時間がかかっていたという言い方が合っていると思う。
そんな中、「コンコン」とノックの音。
入ってきたのは看護師さん。
「すみません。先生からお話があるということなので...奥様来ていただけますか?」
返事をし、本人を残して先生のいるナースステーションへと向かいました。
つづく
ユアオハナ
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