https://matome.naver.jp/odai/2146995271295622401?page=2  より

ジメチルトリプタミン(DMT、N,N-dimethyltryptamine)や、5-メトキシ-N,N-ジメチルトリプタミン (5-MeO-DMT) はトリプタミン類の原型となるアルカロイド物質で、自然界に発生する幻覚剤である。
熱帯地域や温帯地域の植物、ほ乳類、ある種のヒキガエルやヒトの脳細胞、血球などに存在する。
抽出または化学合成される。形状は室温では透明か、白、黄色がかった結晶。

 

ニューメキシコ大学の精神医学教授リック・ストラスマンによれば、1995年までに合計60人以上の被験者に対し400回以上に渡って、DMTを静脈注射で投与したところ、被験者の半数近くが地球外生物に遭遇したと主張している。
実験は米国食品医薬品局の許可を得て行われた。
ストラスマンは、人間の脳内にある松果体においてDMTが神経伝達物質の一種として生産され、宗教的な神秘体験や臨死体験と関連しているという推論を唱えている。

幻覚剤の研究家であるテレンス・マッケナによれば、DMTはエイリアンのいる異次元に誘う作用があるということである。
サルを飲料や水やDMTを選択できる環境に置いたところ、何らかの刺激に駆られてDMTを好んで摂取した。

未開部族らの祭りや踊りによって彼らがトランス状態に陥り、非日常的世界を経験するのは、種のリズムや運動によってDMTなどの脳内物質が放出されることを契機として、
古い記憶を呼び起こしたり、動物レベルに研ぎ澄まされた感覚によって平常では認知できない外部情報を認識することが可能になる、ということが考えられます。
 
また、齧歯類の研究等から松果体で生成される幻覚物質やホルモンは、神経細胞であるニューロンの感受性や反応の規則性に影響を与えると言われており、DMT等によって普段は認知できない外界刺激を感知できるようになる可能性を示唆します。
例えば、電磁波の様な日常では感知できないような微細な刺激もその一つかもしれません。
 
電磁波が脳や神経細胞に与える影響は徐々にわかってきており、電磁波によって細胞内のカルシウムイオンが流出し、脳の松果体から分泌されるメラトニンが減少するのです。
カルシウムイオンは神経の伝達や心臓の鼓動に影響しているのですから、DMT等で鋭敏になった脳や神経が電磁波を感知して反応するようになることも十分に考えられます。

 

DMTによる実験結果

 

DMTによる実験結果にみられる臨死体験や神秘体験、エイリアンとの遭遇や異次元体験から想定されるDMT放出の理由には、

  ・危機への恐怖や死に対する恐怖を和らげるため
  ・危機に対する突破口を切り開くため
  ・危機に対処するための過去の記憶を呼び起こすため
  ・日常的にはフィルターがかかった情報を認識するため

などが考えられるでしょう。
 
なお、DMTによって見る幻覚が誰しも似たような内容であることは、人類が過去に経験し、
蓄積してきた『集団的記憶』による可能性が高いことを示唆します。
その集団的記憶の内容が、危機に直面した際に生存の可能性を高めてきたと考えられでしょう。
それ故に、誰にも備わっており、引き継がれてきていると考えることが自然です。

 

機能

松果体は虫垂のように、大きな器官の痕跡器官と考えられていた。
松果体にメラトニンの生成機能があり、概日リズムを制御していることを科学者が発見したのは1960年代である。
メラトニンはアミノ酸の一種トリプトファンから合成されるもので、中枢神経系では概日リズム以外の機能もある。
メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制される。
網膜は光を検出し、視交叉上核(SCN)に直接信号を伝える。
神経線維はSCNから室傍核(PVN)に信号を伝え、室傍核は周期的な信号を脊髄に伝え、
交感システムを経由して上頚神経節(SCG)に伝える。
そこから松果体に信号が伝わる。

松果体は子供では大きく、思春期になると縮小する。

性機能の発展、冬眠、新陳代謝、季節による繁殖に大きな役割を果たしているようである。
子供の豊富なメラトニンの量は性機能の発展を抑制していると考えられ、松果体腫瘍は早熟をもたらす。
思春期になると、メラトニンの生産は減少する。松果体の石灰化は大人によく見られる。

 

松果体の細胞構造は、脊索動物の網膜の細胞と進化的な類似があるように見える。
現在の鳥類や爬虫類では、松果体で光シグナルを伝達する色素メラノプシンの発現が見られる。

鳥類の松果体は哺乳類の視交叉上核の役割を果たしていると考えられる。

齧歯類の研究によれば、松果体においてコカインなどの薬物乱用や、 フルオキセチン(プロザック)のような抗うつ薬による行動に影響を与え、 ニューロンの感受性の規則化に貢献しているようである

 

実体二元論

実体二元論(じったいにげんろん、英:Substance dualism)とは、心身問題に関する形而上学的な立場のひとつで、この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体がある、とする考え方。

ここで言う実体とは他の何にも依らずそれだけで独立して存在しうるものの事を言い、つまりは脳が無くとも心はある、とする考え方を表す。

ただ実体二元論という一つのはっきりとした理論があるわけではなく、一般に次の二つの特徴を併せ持つような考え方が実体二元論と呼ばれる。

この世界には、肉体や物質といった物理的実体とは別に、魂や霊魂、自我や精神、また時に意識、などと呼ばれる能動性を持った心的実体がある。
そして心的な機能の一部(例えば思考や判断など)は物質とは別のこの心的実体が担っている

 

ペンローズ、ハメロフ、エックルズ、ベック、治部、保江などによって二元論の発展形や改良型とも言えるような量子脳理論が唱えられている。

ロジャー・ペンローズ スチュアート・ハメロフ

ロジャー・ペンローズは、イギリス・エセックス州コルチェスター生まれの数学者、宇宙物理学・理論物理学者

 

スチュワート・ハメロフは、アメリカ合衆国の麻酔科医。医学博士。現在アリゾナ大学教授。意識に関する国際会議ツーソン会議のオーガナイザー。ロジャー・ペンローズとの意識に関する共同研究で有名

量子脳理論

ケンブリッジ大学の数学者ロジャー・ペンローズとアリゾナ大学のスチュワート・ハメロフは、意識は何らかの量子過程から生じてくると推測している。
ペンローズらの「Orch OR 理論」によれば、意識はニューロンを単位として生じてくるのではなく、微小管と呼ばれる量子過程が起こりやすい構造から生じる。
この理論に対しては、現在では懐疑的に考えられているが生物学上の様々な現象が量子論を応用することで説明可能な点から少しずつ立証されていて20年前から唱えられてきた
この説を根本的に否定できた人はいないとハメロフは主張している。

 

臨死体験の関連性について以下のように推測している。
「脳で生まれる意識は宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっている」が「体験者の心臓が止まると、意識は脳から出て拡散する。そこで体験者が蘇生した場合は意識は脳に戻り、体験者が蘇生しなければ意識情報は宇宙に在り続ける」
あるいは「別の生命体と結び付いて生まれ変わるのかもしれない。」と述べている。

 

保江 邦夫は、日本の数理物理学・量子力学・脳科学・金融工学者。岡山県生まれ。ノートルダム清心女子大学 大学院人間生活学研究科人間複合科学専攻教授。同情報理学研究所所長。理学博士。専門分野は数理物理学、身体運動科学、脳科学

場の量子論ではゼロ点エネルギーの総和が計算上無限大になるという発散の問題をくりこみ理論によって回避しているものの、点状の粒子という従来の物理学上の矛盾は内包している。

それに対して素領域理論では、粒子は最小領域(泡)の中で惹起されると捉えるのでその矛盾は生じず、また個々の粒子に対応する場を無限に想定する必要もなく、それぞれの泡の固有振動数の違い(鋳型)よって異なる粒子が惹起されると捉える。
故にミクロからマクロのスケールにまで適応される統一場理論であり、超弦理論よりもはるかに時代を先駆けていたのが素領域理論なのであると述べている。
素領域というビールの泡の外と内はどのような構造になっているのか?

保江氏は「泡の内側は素粒子で構成される物質の世界であるのに対して、外側は非物質で、ライプニッツのいうモナド(単一)のような絶対無限の世界。
そこは完全調和なので何も起こらない。あるとき完全調和に崩れ(ゆらぎ)が起きたことによって泡が発生し、それぞれの泡の鋳型に応じた素粒子・物質が生まれるのです。
そして人間が肉体の死を迎えると非物質の魂となって元の素領域(泡の外=霊界)に溶けていくんです」と述べている

 

イアン・スティーヴンソンによる調査

イアン・スティーヴンソン(Ian Stevenson、1918年10月31日 - 2007年2月3日)は、「生まれ変わり現象」の研究者である。

転生を扱った学術的研究の代表的な例としては、超心理学研究者・精神科教授の
イアン・スティーヴンソンによる調査がある。

1961年にインドでフィールドワークを行い、いくつかの事例を信頼性の高いものであると判断し、前世の記憶が研究テーマたり得ることを確信した。

多くは2~4歳で前世について語り始め、5~7歳くらいになると話をしなくなるという。
日本の前世ブームの前世少女のような思春期の事例やシャーリー・マクレーンのような
大人の事例は、成長過程で得た情報を無意識に物語として再構築している可能性を鑑みて重視せず、2~8歳を対象とした。前世を記憶する子供たち』では、子どもの12の典型例を考察している。
竹倉史人は、スティーヴンソンの立場は科学者としての客観的なもので、方法論も学術的であり、1966年の『生まれ変わりを思わせる二十の事例』は、いくつかの権威ある医学専門誌からも好意的に迎えられたと説明している

 

フランク・ティプラーのオメガポイント

 

フランク・ジェニングス・ティプラー三世は、数理物理学者であり、ニューオーリンズにあるチューレーン大学で数学科と物理学科の教授を務めている。

物理学者フランク・ティプラーは、ニック・ボストロムの主張と類似したシナリオを考察した。
宇宙がビッグクランチで終焉を迎えるという仮説を採用し、その宇宙全体の計算能力は時間と共に増大していき、ある時点で終焉までの残り時間が無くなっていく速度よりも計算能力の増大が大きくなるとする。
すると、実際の宇宙には有限の時間しか残されていないにもかかわらず、シミュレーション内の時間は主観的には永遠に続くことになる。

 

この仮説が現代の人類に暗示しているのは、強大なコンピュータがあれば、各個人の脳の量子状態をシミュレーション内で再創造することで、かつて生きていた人々全員を復活させることも基本的には可能だということである。
これにより、移民型と仮想市民型のシミュレーテッドリアリティが可能となる。
その中の住民から見れば、オメガポイントは永遠に続く来世であり、本質的に仮想的であることから、任意の空想的な形態をとりうる。
ティプラーの仮説では、遠未来の人々が歴史的情報を再生する手段が必要であり、それによって彼らの先祖をシミュレートされた来世に復活させる。
しかし、コンピュータの能力が無限であれば、単にあらゆる可能世界を同時並行的にシミュレートすればよい。
しかし、ビッグクランチが起きるかどうかについて、最近では懐疑的な観測結果が多く示されている。