
そして、こちらは、”空気を読むウマ”の論文(記事)。
以下、本文より転記
「実験の結果,ウマは,自身と親しい人については,その表情と声の情動が一致しているときよりも,一致していないときに,声に有意に素早く反応し,声が聞こえてきたほうを有意に長く見続けた。ただし,ウマは,見知らぬ人に対しても,ヒトの表情と声の情動が一致しているときよりも,一致していないときに,声が聞こえてきたほうを有意に長く見続けた。つまり,ウマはヒトの表情と声の情動が一致していないことに違和感をもち,その違和感はその人との直接経験がなくとも生じうるということがわかった。一連の研究により,ウマは,自身と親しい人だけに限らず,ヒトの情動を読みとる際にその表情から声色を連想することが示唆された。ウマは,ウマ同士だけでなく,ヒトとのコミュニケーションにおいても,その表情や声に敏感で,「空気」を読むのだ。」
たしかに、動物の本能的な感のことを思い浮かべると、違和感=危機感なのかと。
普段と違うただならぬネガティブな感情や雰囲気を感じとり、それを避けるような行動をとるのかと感じました。
動物同士だけの間にとどまらず、ヒトと暮らす動物たちは、とくにヒト(飼い主)の微妙な感情やちょっとした行動の変化を敏感に違和感として、本能的に察知する能力があるのかと感じます。
そう思うと、私たち人間が動物たちを観察している以上に、一緒に暮らしている動物たちの方は、飼い主の我々の行動をより観察しているし、気を遣っているのかしら?なんて思えてきます。
なんだか申し訳ないと思うのと同時に、なんといじらしく可愛いのだろう!と思えてもきます
紹介したウマの内容では、最後にウマとヒトとの絆の形成についても触れています。
ヒトのポジティブな情動・行動同期がウマとヒトとの絆の促進に果たして役立っているか?ストレス緩和に貢献しうるのか?ということが、今後の研究課題であると。
少なくとも、ネガティブな情動や行動よりは、ポジティブな方がよいのではあろうし、意識して、おうちの子たちと接していくように努めたいなと感じました