


23王二小
王二小は(共産主義)少年団の団員だ。彼はいつも牛の放牧をしながら、八路軍の歩哨をしていた。
ある日、敵が掃討に来て、鞍部で迷っていた。敵は王二小が山の斜面で牛を放牧しているのを見かけると、彼に道案内させた。
王二小は従順な様子を装って前を歩き、敵を八路軍の潜伏域に連れ込んだ。
突然、四方八方から銃声が響いた。敵はわなにかかったと知り、小さな英雄王二小を殺した。
ちょうどこの時、八路軍が山の上から突撃して来て、すべての敵を殲滅した。
終にこの時が来てしまいました。避けられない話題です。
小英雄と八路軍の「敵」は、挿絵でも判るとおり日本兵です。
八路軍は、日中戦争時に華北方面で活動した中国共産党軍の通称です。
何か解説が有るのかと思ったら、最後に女の子が「私達も一緒に《歌唱二小放牛郎》の歌を歌いましょう。」と言っているだけです。
さて、「歌唱二小放牛郎(牛飼い二小を歌いたたえる)」ですが、聞いて何だか悲しくなりました。曲は哀調を帯びているし、少年の気持ちがわかるからでしょうか? 兵隊として中国に送られ辛い目にあったお爺さんを思い出したからでしょうか? それに加えて、まだこの教育がなされているということは、両国の相互理解は遠いと感じたからだと思います。複雑な悲しさです。
歌は文章よりも相当心に染み入りますね。
参考url
人民教育出版 教科書
http://www.pep.com.cn/xiaoyu/jiaoshi/tbjx/kbjiaocai/
国語教科書朗読
http://www.verycd.com/topics/2842665/