2012年の初参加より、今年で、7回目のPUBCONラスベガスに2018年10月17~18日と二日間参加して参りました。

■PUBCONラスベガス公式サイト

https://www.pubcon.com/

 


弊社の企業理念は、『進化し続けるプロフェッショナルの集合体』と定義していますが、この組織を牽引し続ける為には、常に我々の市場が数年先に、どうなるのか、予測していくことが不可欠です。
 

情報収集をし、我々自身が変化することで、
・顧客への提案・施策の効果を高めること
・弊社自身の存在価値を高めること

そして、上記二つをもって、企業理念を実現しつづげることが我々の使命に他なりません。

 

米国のWEBマーケティング市場は、日本の1~2年先をいっていると言われていますが、”変化・進化”というテーマをもとに今回のPUBCONラスベガスを
①Google・プラットフォームの変化
②ユーザー行動の変化
③企業サイトに求められる変化

3つの観点から、整理してみたいと思います。

2018年PUBCONサマリー------------------------

大きな潮流として、今年も多くのサイトで展開されたMFIからもわかるように、デスクトップPC→モバイルへのユーザーへの移行により、Google自身もユーザーの検索動向に合わせて、新プロジェクト、新仕様など多様な変化を投じている。

世界的にインターネット回線が早くなっているとはいえ、53%のユーザーが3秒以内に離脱するというデータが証明するように、ユーザーはより速いサイトスピードを要求し、たった1秒のサイトの反応速度の違いが、流入への多大な影響をもたらしている。



Googleが、サイトスピードをランキング指標に入れることを発表し、またスピード測定ツールを充実させていることからもそのトレンドは加速していくことは間違いない。
サイトオーナーが、自サイトのページ速度を向上させることはもちろん必要だが、Google自身もAMPプロジェクトの促進を呼びかけている。

<AMP>

昨年まではパブリッシャー向けの技術としての位置づけが主だったが、実に多様なサイトがAMPを活用し、ユーザー体験の向上を実現している。


テンプレートの配布やオープンソースの普及、また分析ツール、アドネットワークのAPIの拡充など、AMP導入ハードルはますます低下しており、導入するメリットは高まっている。




検索結果の上位枠で露出機会の向上はもちろん、AMPストーリ、AMPサイドバー、AMPカールセル、AMP動画など、よりユーザー体験を向上させることにも期待できる。

□参考 AMPスタート

https://ampstart.com/

<PWA>

また大量のアプリがユーザーのスマートフォンを占拠する中で、ユーザーは80%の時間をわずか3つのアプリのみで使用していると言われている。

 

また1つきあたりの平均のアプリのインストール数は、なんと1以下と数値が物語っていることからも、ユーザーに自社アプリを選んでもらうのは至難の業といえる。

 

PWAの特長として、

・WEBよりもユーザーのエンゲージメントが高い

・APPよりもインストールハードルが低い。
 

この観点からも、PWAを活用するメリットは年々高まっている。
またAMP×PWAを連携させることによって、ストレスないユーザーの体験を実現できる。

>楽天レシピの事例。


 

<フューチャースニペット>


2013年あたりから、日本では、強調スニペットと呼ばれる、下記表示が、検索結果に出現するようになり、昨今では非常によく見るようになった。


現在では、全クエリ12.3%にも及び、その比率は今後さらに増加していくことが予想される。

表示方法として、テキスト表示が約85、リスト表示が約10%、動画表示が5%前後、さらに、検索結果1位が適用される割合が約30%となっている。
※フューチャースニペット文字数 平均45ワード、MAX97ワード

 



上記のようにフューチャースニペットに取り上げられることによる、セッションの恩恵は、決して少なくない。

 

採用されるか否かの明確な答えはないが、
①簡潔で、わかりやすい回答
②ポジティブで適切な回答
③Googleライクの構造

この3つを満たすことが重要であり、掲載を保証することはできないが、構造化データ、テーブルタグ、「ul」「ol」「li」タグなどを利用しているサイトの出現率が高くなっている。

また、スマートスピーカーの普及で、日本国内でも広がっている音声検索においても、フューチャースニペットの結果が多用されていることがわかっている。

 

音声検索の回答の約41%がフューチャースニペットを使われており、

そのうち、90%がテキストコンテンツの採用となっている。
 

音声検索がさらに広まっていく中で、フューチャースニペットは見逃せない流入チャネルとなりつつある。

<PEOPLE ALSO ASK>

また米国の検索結果のみの表示だが、フューチャースニペットの下部に表示されるようになった”PEOPLE ALSO ASK”にも注目したい。

 


※9月以降、急激にSERPsでの表示回数が増加傾向

検索クエリに対して、回答性、網羅性が昨今のアルゴリズムにおける上位表示においては、重要だが、検索クエリのインテントを理解する意味でも、PEOPLE ALSO ASK、すなわち、”ユーザーはこんなことも知りたがっていますよ”という情報は、有益なヒントになることは間違いない。

日本での導入は未定だが、関連ワード同様、新たなキーワードの発見、また質の高いコンテンツの作成にあたって、活用できそうである。

<音声検索>

音声検索数の増加にともって、さらなら技術革新が起こり、またユーザーの検索行動の変化にもつながっている。

企業やブランドを探すにあたって、”検索”が主流である現代から、音声検索、チャットボットが台頭してきた場合には、ユーザーは、AIとの会話やチャットの対話の中から、企業を見つける時代がくるかもしれない。


引用:https://www.watch.impress.co.jp/smartspeaker/
 

Googleライクな、すなわちSEOに強いサイトを構築するだけでは、この潮流には追従できず、ユーザーとより多くの接点を持てる構造をつくり、最終的にWEBサイトで、ブランド訴求をしていくことが必要かもしれない。

Googleビジネス、フェイスブック、ツイッター、youtube、Yelp、オウンドメディア...and so on.
と企業は、各メディアやプラットフォームの特性を生かし、アカウントを作成、運用することで、

網を張り、AIがユーザーとマッチングさせてくれる機会を伺う。


マーケティング戦略を総合的に立案した上で、各プラットフォームにおいて、施策戦術を総合的に展開していく、
方向性が、音声検索が主流となった未来においては、不可欠ではないだろうか。

<2018年アルゴリズム変動>



 

3月、8月、9月と非常に大きなアルゴリズム変動が発生した。
特に日本でも健康アップデートと呼ばれる通り、YMYL周りのサイトに大きな影響をもたらした。




簡単に言えば、
・EATの重要性の増加
・検索インテントと関連性の調整
・コンテンツをより適切に評価(幅と深さ)
といったところが、てこ入れ、調整されたアルゴリズム変動であったが、3月の大きな変動に対して、
8月、9月、そしてさらに今後も微調整を繰り返す展開が予想される。



いずれにしても、Googleが言っていることは首尾一貫しており、ユーザーライクな良質なコンテンツを作るという方向性は変わらないと考えてよい。
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最後に

毎度お馴染みの”SEO is dead? NO,yet!”という内容が今回のカンファレンスでもありました。


日本でも、毎年一部のSEO会社による良からぬ評判で、SEOという言葉自体の印象やトレンド時代も、
低くなってしまっていることを危惧していますが、GoogleがWEBマーケティング、いや、ユーザー行動の
根幹あることが予想されるここ5~10年は、広義の意味で、SEOはますます重要となり、そのトレンドに追従することは複雑、且つ多岐にわたり、難しくなっていくと考えます。




米国市場においても企業がSEOに取り組む時間、リソース、コストは姿を変えながらも、年々増加しています。
 

その中で、弊社は、クライアント様の課題解決に応え続けられるコンサル集団であり続ける為に、今後も、情報収集に努める次第です。

 

※注釈

本投稿の内容やデータは、拙者自身がPUBCONに参加し、つたない英語でヒアリングして、記事にした内容になります。データの信ぴょう性や翻訳の妥当性など一切保証するものではございませんので、参考程度にご拝読願います。


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PS おまけ 

 

日本でもお馴染みのGoogle、ゲイリー氏と記念撮影していただきましたw