ファースト住建の暴挙に強く抗議します!
住宅建設会社「ファースト住建」(本社は尼崎。京阪神・首都圏・中京地域・中国地方・九州など23支店)が、住民をだますようにして強引・乱暴な工事を強行した上、抗議した近隣住民を警察に突き出しました。許しがたい暴挙です。
2018年の春から秋にかけて、ファースト住建は、豊中市庄内東町にて戸建住宅建設計画を進めていました。背中合わせのすぐ隣に当たるSさんらは、隣家との距離(間隔)、窓・換気扇・給湯器などの位置、工事車両の通行等について、ファースト住建と話し合いを持ちました。Sさんらから相談を受けていた私も同席。協議の場で、Sさんらは、法令上、隣家との境界線から50cm以上の距離を保つ間隔を空けることとされていますが、50cmではあまりに近すぎますので、60cnとするよう求め、ファースト住建側も了解しました。
ところが、近く工事が始まるという時になって現場で確認すると、60cm未満の箇所があります。「約束が違う」と抗議したSさんに対し、ファースト住建側は「『間隔を60cm空ける』とは、壁の中心から60cmという意味だ」(壁の厚さが10cmほどあるので、Sさん宅との実際の間隔は約55cmとなる)と言います。そんなアホな! 隣家の住民にとって気になるのは実際の距離・間隔ですから、当然、壁の「縁」からの距離。壁の「中心」など、話に全く出ていません。Sさんは猛抗議しましたが、ファースト住建側は譲らず、話し合いは平行線に。ファースト住建の担当者・O氏が「今後、話し合いが終わるまで、コンクリートを流しません」と、自筆で念書を入れて、その日の話し合いはひとまず終了しました。
ところが、その翌々日、ファースト住建からSさんらに連絡が入り、「明日からコンクリート打設工事を始める」「現状のまま変更はしない(間隔が60cn未満の箇所もあるがそのまま工事する)」と一方的に通告してきたのです。つい二日前に念書を入れたのに! ただちにSさんは抗議し、工事を始めないよう強く求めました。
そして2018年8月31日、ファースト住建が「工事を開始する」と予告していた日の朝。Sさんら近隣住民の方と一緒に、私も、現場で工事を強行しないよう警戒に当たっていました。間もなく、「予想通り」と言うべきか、ファースト住建側の工事車両(生コンミキサー車と圧送ポンプ車)がやって来ました。私たちは、工事関係者に対し、ファースト住建は話し合いが終わるまでコンクリート打設工事をしないと約束していること、ファースト住建と住民との協議がまだ途中であること等を説明し、今日のところは引き上げてほしいと求めました。ちょっとした押し問答になり、静かな住宅街にある現場は騒然とした雰囲気に。ファースト住建社員と思われる人もいたのですが、混乱を収拾するどころか一言も話そうともしません。小一時間ほど経った頃でしょうか、ミキサー車と圧送車は、ひとまず帰って行きました。
朝からの工事はストップさせることができましたが、その後、同じ日の午後から、再び工事車両がやって来てコンクリート打設工事を強行。結局、最初の半日ほど遅れただけでほぼ予定通りに工事は進められて建築は完了。すでに販売され、今では普通に人が住んでいます。
Sさんは、眺望も日当たりも悪くなり、隣家の給湯器からの熱気や臭気に悩まされています。「はなしあいが 終わるまで工事を始めない」と自筆の念書を入れ、だまし討ちのように工事を強行したファースト住建に対して、強い怒りを感じ、裁判などで争う方法はないものかと弁護士さんに相談もしましたが、簡単ではなさそうなので断念しました。
そうこうするうちに2年以上経った、つい先日のこと。突然、豊中南署の警備課からSさんに連絡がありました。「2年前の住宅建設工事にあたり、会社側から威力業務妨害で捜査を求める届が出ているので、事情聴取したい」と言うのです。なんという連中なのでしょう! 念書を反故にして工事を強行し自らトラブルを招いておきながら、被害者ヅラして近隣住民を警察に突き出すなんて!! ファースト住建のホームページによると「東証一部上場」とのことですが、これが実態では、全くの無法企業と言わざるを得ません。
私たちは、ファースト住建の暴挙に強く抗議し、警察への届の取り下げと、Sさんら近隣住民への謝罪を求めるものです。
【追記】
僕にも豊中南署から連絡があり、14日(月)に事情聴取のため任意出頭を求められました。応じて、ファースト住建が悪辣極まりないやり方をしたこと、これに対して当然の抗議をしたまでであることを、きちんと説明してきます。