ご無沙汰しております。
I共々一人営業の限界を感じている今日この頃の平林です。
ガーが輸入できる最後の年にこの度アメリカ便にて
アメリカ人のシッパー曰く、
ショートノーズガーLepisosteus platostomus Rafinesque, 1820
が輸入されました。
まとまった入荷はもう10年ぶり、少数の輸入でも8~7年ぶりくらいかもしれません。
最後の年ということもあり、ガーについて色々考えさせられました。
独り言です。
ぱったりと北米の魚が輸入できなくなったのは約15年以上前のこと。記憶は定かではありませんが、原因はマスキーパイク(Esox)が特定外来に指定され輸入できなくなった頃です。近年のフラットヘッドキャットも同様です。
かっこよかったですよね。
ロマンです。
当時は売価¥3000で売れ残っていた魚ではありますが・・・
魚体がでかく美味なため観賞魚以外でも需要が多くメジャーではありますが日本では今となっては飼育できない魚です。
当時のシッパーはミネソタにありました。
ガーの本場です。
ショート、ロング、アリゲーター、アミア、ミシシッピヘラチョウザメ、巨大ナマズ、前文のマスキーなど魅力ある大型魚を世界にリリースしていました。
今となってはアメリカ国内の法律が変わったせいもあり、観賞魚としてはアメリカワイルド便は減少の一方です。
日本国内において、ガーが駄目になったあとはもうわかりません。
ショートノーズは五大湖南部ミシガン湖をベースにミネソタ、ウィスコンシン、アイオワ、イリノイ、インディアナ、オハイオ辺りの水系がオリジナルだそうですが、長い歴史の中でミシシッピ水系を下り南部テキサス、ルイジアナ、アラバマまで生息が確認されています。
実はロングノーズガーの生息域もショートノーズとほぼ同じで長い歴史の中、北米4種は人類には全く解からない悠久の歴史の中共存してきたわけです。
ロングノーズ、ショートノーズは北部、スポット、アリゲーターは南部を主な原産としています。
全ての北米4種は自然交雑することが確認されていて、全ての種の生息域もかぶっていますが、交雑種があふれかえってぐちゃぐちゃになることはなく、長い歴史の中で種を保っているわけです。
ワイルドです。
スポットでもなくロングノーズでもない。
フロリダ州エバーグレーズ産。
ミネソタ個体群よりクチバシが長いですが、いいじゃないですか。
巨大なアリゲーターやロングノーズ、巨大なロングノーズアリゲーター?を釣り上げる釣人、アメリカでの感覚は地元のアメリカ人にしかわかりません。
スポットでも生息域によってかなりの地域差があります。
フロリダガーとトリニティガーのように。
ショートノーズもモンタナガーとかルイジアナガーとか名づけたかった。
昔に入荷していたミネソタ便個体群とは違いますが、
かっこいいです。
15cmサイズトリートメント完了です。
以下参考固体です。
Lepisosteus platostomus var. Everglades
(アメリカ国内公式最大サイズ94cm!)
性格はやはり懐かしい一番気の荒いやつです。
6/25 売り切れ
今回入荷分はすべて売り切れました。
ちなみに過去輸入されたワイルドショートノーズです。