日光のウエスタン村、観光シーズンも休業続く--経営正念場に | 利根川清流川のり「桑屋」オフィシャルブログ

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日光市栗原のウエスタン村(大南健一社長)で、冬期メンテナンス休業の期限としていた
3月末を過ぎても営業再開のめどが立っていない。

債権者からの協力が得られなかったことが原因とみられ、本格的な観光シーズンの始まりとなる
ゴールデンウイークに営業できないことで、経営が正念場に立たされている。

同村は昨年12月1日、ホームページで「平成18年12月7日より19年3月末日まで
メンテナンス工事のため臨時休業させていただきます」と発表した。しかし、大南社長は
昨年12月初旬、「赤字になる前に村の経営をやめたい。退職金は必ず払うので待っていてほしい」
と45人の従業員全員を解雇していたことが本紙の調べでわかっている。

東京商工リサーチによると、同村は平成7年、米国の4人の大統領の顔が岩に掘られた
マウントラシュモア(米国中北部サウスダコタ州)の3分の1ミニチュアを外壁にした展示館
「アメリカンドーム」の建設費などとして銀行から17億円の融資を受けた。

その後、経営状態が悪化し、18年9月、債権者のニッシン債権回収株式会社(東京都)の
申し立てで、宇都宮地裁から土地建物の競売開始決定を受けたが、競売はまだ行われていない。

同村では、14年から入場料を2300円から1500円に値下げして集客力アップを狙ったものの、
観光客から「ゲーム機のボタンが壊れて使えない」(30代男性)、「ショーの内容がほとんど同じ」
(40代女性)などの声があがっていた。

2月28日、同村はホームページを昨年12月以来久々に更新し、
「都合により当分の間休園させていただきます」と、さらに休業期間を伸ばした。

関係者によると、観光客が減少する冬期に休業するテーマパークは多いが、同村のように
4月になっても休業を続けるケースは珍しいという。

産経新聞社の取材に対し、大南社長は今年1月下旬、「展示施設と下水道のメンテナンスのために
休業する。その間、従業員に給料を払う余裕がないので解雇した」と説明した。
現在、同村の直通電話は留守番電話で事務所は施錠されいる。
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