と言っても反応される方はいるでしょうか。
もう完全に熱帯魚の世界は離れています。
学問としての「魚」にかかわってらっしゃる方。
いらっしゃいますか?
今日ご紹介の本は、
THE STUDY OF FISHES ALBERT C.L.G. GÜNTHER
ちなみに「GÜNTHER」を英語表記だと、「GUNTHER」となり、
「ガンサー」なんて翻訳されたりします。
私がまさにオークションで引っかけたのがそれで、
こっちの表記も一般的なのかしら?
熱帯魚やってても、学名とか気にする人であれば、
記載年とともに書かれている記載者のところで見る名だと思います。
生まれはドイツなのですが、長く英国博物館に努め、魚類のみならず、
爬虫類、両棲類分野においても多大なる功績を残した、
動物学者です。そのギュンターの著作の、
1880年発行の初版本を手に入れました。
うう、この感動、誰になら伝わるでしょう。
学問されてる方であれば、正式タイトルの
AN INTORODUCTION TO THE STUDY OF FISHESで
アマゾンで検索できる、2000年代に入っても、
出版されている新しい本で見てるでしょう。
ギュンターが正に生きている時代に出版された初版本。
「魚くん」さんや、立花美樹くらいならわかってくれるかな。
中身はもち、学問なのですが、
図解も多く、さすがにこの時代だと熱帯魚本もないのですが、
あったとして触れられることもないであろう、
プロトプテルスやオーストラリア肺魚、学名がNeoになってませんが、
ポリプテルスに、アミア、
ガーパイクそして、
アラパイマ・ギガス。 ピラルクさんですね。
ほかにも、
振袖魚でしょうか、深海魚や、
電気ナマズ、オスフロネームス、種小名が見慣れないな。
コリドラスにプレコ、ロリカリアまで。
この時代にすでに記載されてちゃんと学名までついていたんですね。
学問の本といっても、今となっては初心者向けレベルかもしれませんが、
137年前となれば、他地域の生物なんて当然目にしないし、
この本で初めて見るものばかりだったに違いありません。
当方、手持ち本の自ランキング、ナンバーワンは、2014/8/31に紹介した、
ブーランジェの記載論文だったのですが、
その座を脅かすにあまりある本を入手してしまいした。
ちなみに今回、
1954~1960年発刊、50年~60年ほど前のイギリスの熱帯魚雑誌、
「THE AQUARIST」なる本も50冊ほど手にいれましたが、
ギュンターの衝撃さめやらぬので、またいづれかの機会に。