おはよう
昨日はM1の審査員をやらせて頂きました
漫才コンクールの審査は過去にM1が2度、THE MANZAIが1度ありますけど、本番直前の顔合わせで審査員の皆さんがこれほど緊張していたのは初めてです😅
M1は人生を変えますからね
今回は何組か有力な候補がいたので、その方たちの運命の鍵を握っている責任が肩を重たくしていたのかもしれません
実際、結果は4対3でとろサーモンさんの優勝だったわけですから、4人のうちの1人が和牛さんに入れてたら逆転していたわけでしょ
だから、審査員は緊張するし怖いんです
この重圧は経験した方じゃないとわからないかも
決勝戦の感想はだいたい本番で話した通りですが
ミキさんは、怖いもの知らずの若いピッチャーが打てるもんなら打ってみろ、と力いっぱいストレートを投げ込んでくる感じ
このお二人は、キャラと高めのテンションとテンポが良いから凄く楽しいですよね。たぶん幼稚園児でも笑っちゃうんじゃないかな
和牛さんは、緩急自在にコーナーをついてきますよね
突っ込みの川西さんの大ボケも面白いし
確実に二桁勝ってくれるピッチャーという感じです
とろサーモンさんは、変化球ピッチャー
見逃せばボールなのに、思わず振ってしまう
でも、調子が悪い時はめちゃくちゃに打たれるタイプ
昨日はスライダーがうまく決まって振らされました
あと、他の出場者のことを少し
ジャルジャルさんは、クジ運が悪くてちょっと気の毒でしたね
優勝候補と言われていたミキさんと和牛さんが続いた時、審査員はもちろん、お客さんたちの集中力もかなりのものでした
で、この二組が終わったところでCMが入りましたよね
テレビを御覧の方はわからないかもしれませんが、その時に、それまで暖まっていた客席の温度が下がって緊張感が少し緩んだんですよ
そこからまた盛り上げるのってひと苦労なんですよね😣
それをあそこまでもっていけるのはジャルジャルさんの実力です
あと、僕が密かに期待していたかまいたちさんが・・・・
キングオブコントで優勝した時もブログに書きましたけど、僕は昔からこちらのコンビが大好きなんですよ
ただし、昨日のネタは自分たちの最大の武器は何かということを忘れて闘っていた気がしました
このお二人は、ネタがはまると破壊力があるだけにすごく残念
それからこれは、M1を観ていて毎回思うことなんですけど
自分たちのライブでウケたからといって、そのネタがコンクールむきかどうかは別の話なんですよね
歴代のチャンピオンのほとんどが、先ずコンクールにむいているネタを選び、後半に3つから5つの笑いの爆弾を仕掛けて勝っているわけです
来年エントリーする方たちは、コンクールで勝ちきるネタとはどういうものかを熟慮するといいと思います
あと、客席が爆笑していても、ネタのセンスや面白さではなく、声の圧力や大げさな動作で笑いをとっている場合は、あまり得点につながりません
自分たちは、あんなにウケてたじゃないか
と不満に思うかもしれませんが、そこがコンクールの怖いところで
審査員は派手な盛り付けではなく、食材と調理法を冷静にジャッジしているんですよね
いやぁしかし、昨日は疲れたなぁ💦
審査員全員が終わってからぐったりでした
おしまいに、ここだけの話をひとつ
決勝戦が終わり、審査員が投票を済ませたあとCMになりました
ステージ上には3組が揃い、その横で今田さんがお客さんに、長時間お付き合い下さいましてありがとうございました、ってお礼を言ったんですよ
その時、1人だけ深々と頭を下げた人がおりました
続けて、今日はいいお客さんに皆も助けられましたって言ったら、その人が何度も大きく頷いたんですよね
この部分はOAされていませんので、MIに出られたことや、やりやすくしてくれたお客さんに対して本当に感謝していたんだと念います
実は僕、その姿を見た時に気持ちが伝わってきてジ~ンとしちゃったんですよ
それが、とろサーモンの久保田さんでした
中川家の礼二さんにこっそり、久保田さんてどんな人ですかって訊いたら
根は真面目な奴です
とろサーモンさんの今後の活躍に期待しましょう
それから、松本さんの優しさについても色々と書きたいことがあるんですけど、それはまた別の機会に