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10. 日本の国内政治で、今、何が本当に起きているか知っていますか。
決断力のない岸田の悪口ばかり言っていれば、それで済むと思っている人たちばかりだ。
本当は、岸田が何をやっているのか、わかりますか。
昨年末、岸田は、恥ずかしながら、自分も早稲田大学卒業だものだから(開成高校の話しかしたがらない)。
岸田は、森喜朗を、検察庁に捕まえさせないように、深く“配慮”しながら、森を 利用している。
12月●日、早稲田大学の大隈庭園(正面玄関の右脇のほうにある ふるい木造の建物を再築したらしい)に、森喜朗が、ひとりの人物を招き入れた。
岸田は、和風の庭園の入り口まで、首相なのに、自分で、その男の車のドアの開け閉めまでしに行った。
岸田は、こういうことまでできる男だ。
その男とは、かつて参議院のドンと言われた青木幹雄(あおきみきお)だ。
今は砂防会館(さぼうかいかん。番町にある)で、麻雀をさすがにできなくなったようだ。
青木は、田中角栄を刺し殺した竹下登(たけしたのぼる)の秘書を、60年やり続けた男だ。
この青木幹雄が、学生の頃からの森喜朗と小渕恵三に、ずっとご飯を文字とおり食べさせ続けた。
早稲田大学雄弁会(ゆうべんかい)という、ゴロツキの、日本の秘密結社がある。
私もここに呼ばれて、昔、講演をしたことがある。
青木幹男(あおきみきお)は、茂木敏充(もてぎとしみつ)が大嫌いだ。
青木は、「この男だけは首相にしたら、あかん」と言い続けた。
しかし青木の竹下派は、茂木に乗っ取られてしまった。
岸田は、茂木を自民党幹事長にした。
これで青木は怒っている。
自分の派閥まで取られたからだ。
これを森喜朗を使って、岸田は、青木を抱き込みにかかった。
岸田にしてみれば、あまりにも下品で、やり口のへたくそな茂木敏充を幹事長に選んだことが自分の失敗だったと悟った。
とても自分の後継者にしたいなどと思わなくなった、岸田は茂木を切り捨てるだろう。
だが、茂木も一代で、自力で這い上がった男だ。
ハーヴァード大学に入学したときに、リチャード・ハース(CFR議長)に取り入って、今の地位を築いている。
だから当然、今度の安倍殺しにも加わっている。
森喜朗は、オリンピック賄賂事件で捕まるべきだ。
だが、角川書店のオーナーの角川歴彦(つぐひこ)が、かわいそうなことに90歳なのに、まだ釈放されない。
これを人質司法(ひとじちしほう)という。
とても先進国では許されないことだ。
角川歴彦が、「あの7000万円は、正当なコンサルタント料として払ったもので、(電通専務だった高橋治則に、人を介して )森への賄賂ではない」と、頑強に否定し続けているものだから、検察は、角川歴彦を痛めつけるために高齢なのに保釈しない。
(略)
話を10.の元に戻す。岸田が、今、本当に狙っているのは麻生太郎(あそうたろう)である。
(三浦瑠璃=みうらるり=が、数日前に、遂にやられた。夫の詐欺容疑での特捜の捜索で)、今や83歳の麻生は、今も副総理で、自分が宏池会を(吉田茂系)の握っていると勝手に思って、首相の岸田に対して親分風を吹かせている。
岸田にしてみれば、「安倍の次に処分すべきは、麻生だ」ということだ。
だから、もうすぐ麻生が潰される。
九州には、麻生に対する長年の憎しみを持っている男がいる。
古賀誠(こがまこと)である。
古賀にしてみれば、麻生を叩き潰せるのならば、岸田に対して譲歩してもいいと考える。
古賀は岸田を自分の子分扱いして、「お前はまだ首相になるのは早い」と、足を引っ張った。
古賀は、自分が死ぬほどかわいかった野田聖子が、安倍派の仕掛けで、あんなひどい目にあって、「夫が暴力団員」と言いふらされて、「日本初の女首相になる目」を奪い取られたので、このことでも怒っている。
二階俊博も、岸田に対して不愉快だが、麻生を潰すというのなら、岸田に「あんたに協力するよ」ということになって、ホテルオークラの山里(やまざと)で手打ちをした。
これが年末からこっちの、日本の現実の政治だ。
こんなことも分からないで、お前らたち程度の知能の足りないのが、アホな政治談議なんかしているんじゃない。
12.日本の国防、安全保障、即ち軍事で何が起きていることを簡単に説明する。
岸田は、12月●日に、早々と「2023年度から、今後5年間の防衛費総額を43兆円とする」 と決めた。
これで岸田の勝利だ。
1年間当たりに5年で割ると、8・1兆円だ。
これまでの年間5・2兆円(GDPの1%枠内)を突破した。
だから、岸田はハト派ではない、と言われる。
ウクライナ戦争があって、国防のことが心配になった国民が、防衛費が上がってもいいよ、と考え出した。
アメリカの圧力で防衛費をGDPの2%に倍増せよ、という動きが安倍首相のときから、もう5年ぐらい前から言われていた。
5兆円を急に10兆円にするわけにはいかない。
それで、今の国家安全保障局長の秋葉剛男(あきばたけお)が、結着した。
彼が自分に忠実な3人の、外務官僚と財務官僚と防衛省官僚の3人に命じて年内にキレイに予算案を作った。
私、副島隆彦は、これでいいと思っている。
なぜなら、どうしても国家は何があっても、リバイアサン(海の中にいる怪獣)であるから、どうしても軍備をする。
この程度の安い金なら、やらしておけばいい。
それに対して、アメリカ大統領が日本に来るたびに、1回あたり3兆円のアメリカ製のボロ兵器を買わされてきた。
それに比べれば安いものだ。
この先端兵器の開発問題については、このあとすぐ書く。
秋葉剛男は、自民党やアメリカのいうことを簡単に聞かない、優れた国家官僚だ。
外務省のトップの次官も1200日務めたそのあと、安倍派の杉田や北村や、中村が追い出された後、事務方の官僚のトップの官房副長官と同格の、国家安全保障局長になった。
11月26日に、キッシンジャーが日本に来たとき、岸田首相の隣にいたのは、この秋葉だけである。
このあと、キッシンジャーは、習近平に会いに行った。
まったく情報は漏れてこない。
ここでものすごく重要なこれからの世界の動きが語られたはずなのだ。
私の最新刊の『習近平独裁は欧米白人(カバール)を本気で打ち倒す』(ビジネス社、実質は1月10日刊)を読みなさい。
ここらの恐ろしいことがたくさん書いてある。
岸田がとりまとめた防衛3文書(12月16日閣議決定)に盛り込まれた内容を、私は、ガツーンと見抜いた。
ここから、私の洞察力の恐ろしさを教える。
孫崎享(まごさきうける)氏が正しく批判しているが、日本国が敵国への反撃能力(はんげきのうりょく。安倍派は、敵基地攻撃能力 と言い続けた )を持つということは、核兵器を持たなければ意味がない。
核兵器がないのに、反撃するといっても、意味のないことだ、と指摘した。
この考えが正しい。
安倍晋三のときは敵基地攻撃能力を保有まで主張していた。
それがコトバとして、反撃能力に弱まった。
私が鋭く注目したことは、どうやら、防衛省と自衛隊の次の、「次期主力戦闘機 F3X」の開発については、日本はもうアメリカの言うことを聞かない、という事態が起きていることだ。
同時に、今度の防衛3文書に、「海中通信の開発」という新しい言葉が出てきた。
これは、航空宇宙(こうくううちゅう)自衛隊 や、サイバー防衛軍 の創設などという劇画ウルトラマン並みの言葉は、どうでもいい。
宇宙軍(うちゅうぐん スペイス・ミリタリー、 スペイス・フォース)という考えを、世界で、一番始めに作ったのは、2013年の、中国の政権だ。
日本の自衛隊は、日本の、次期主力戦闘機「F3X」の開発で、アメリカが押しつけてくる最新鋭のジェット戦闘機なんか、もう、いらない、とハッキリと言い切った。
三菱重工も川崎重工もIHIもアメリカの軛(くびき)から脱出した。
なぜか。
それは、F35( 一機200億円もする )という 超高価な、ステルス戦闘機など、もう何も意味もないということが、ハッキリとした。
この20年間、ずっと「レーダーに映らない最新鋭の戦闘機」として、あれほど 宣伝されたのに。
全体が三角のような形をした奇妙な戦闘機が、まるで“空飛ぶ幽霊” のように扱われたが、全部、ウソだった。
ロッキード・マーチン・マリエッタも、マグダネル・ダグラスも、もう黙りこくった。
自衛隊の技術陣としては、「イギリスのロールスロイス社のエンジンと、スプラットリー・アンド・ホイットニーのエンジンがあればいい、あとは自分で作らしてもらいますわ」という、アメリカには鼻もひっかけないという態度に出た。
それは、去年の2月24日からのウクライナ戦争で、ロシアのスホイ35という米F35と、丸々そっくりの、重量級のステルス戦闘爆撃機が、ウクライナ軍のそれこそスティンガーミサイルででも撃ち落されてしまったからだ。
何が、レーダーに映らないステルス機だ、バカ野郎、ということになった。
レーダーには映らなくても、宇宙からの、人工衛星(軍事用スパイ衛星)からは、ステルス戦闘機は、丸見えに見えていて、ハッキリと捕捉されたからだ。
それでウクライナ軍の熱戦追尾型の誘導(ガイデッド)ミサイルに、いとも簡単に正確にロシアの最新鋭のステルス戦闘機20機ぐらい撃ち落されてしまった。
アメリカの軍事偵察衛星からの通信で、ウクライナ軍がロシア機を次々と撃墜した。
武装ヘリコプターも次々に何百機も撃墜された。
地上の戦車隊だけではない。
このことにロシアのプーチン大統領以下、3,4月まで、真っ青だった。
ウクライナ軍の重量な通信は、アメリカ軍の将校たちが直接、キエフに派遣されて、今も実行している。
それでもハイマースなどを実際に技術指導して運転している、ミリタリー・アドヴァイザースを自称する、アメリカ軍の将校たち、3000人ぐらいがロシアからの、直後の報復攻撃で死んでいる。
だから、アメリカのF35も、もう撃墜されるのだ。
このことが、判明してしまった。
だからステルスなどという偉そうな言葉は、軍事の専門家たちの間では、もう消えた。
だから、敵の支配地上空を飛ぶ戦闘機や爆撃機は、今や、必ず撃墜されることがハッキリとした。
ドローン(UAV アンマンド・エアロ・ヴィークル)に全部取って替わられてしまった。
中国製のDJI(デー・ジェイ・アイ)社(この深圳の、本社前まで私は、弟子たちと、2019年に行った)が、作っている一台2~10万円ぐらいの民製品のドローンに、ロケット弾や手榴弾をぶら下げてそれで、ウクライナ軍は、ロシア軍の塹壕に正確に投げ落としている。
現代の戦争はここまで来てしまった。
第1次世界大戦のときの複葉機(ふくようき)から乗組員が、手で、下に爆弾を投げ落とす時代の再来になった。
だから次の日本の航空自衛隊の戦闘機(F3X)は、小型になって簡単になって安くなって、その横にドローンが2機ついて、人間の乗っている戦闘機を防衛する形になるだろう。
だから、アメリカの戦闘機製造会社の言うことは、もう、聞かない。
日本は、おカネも払わない、となった。
そして、次に、前述した海中通信(海中電波)の開発が、大事である。
現代の世界戦争で、唯一、大事なものは、潜水艦発射型の核兵器(LSBM サブマリーンローンチ・バリスティック・ミサイル)である。
核兵器搭載の原潜だ。
敵国の地上にある核兵器施設は、必ず正確に1センチも違わずに、把握される。
そして核攻兵器で攻撃され破壊される。
それに対して、海の下に潜っている原潜は、どこにいるか分からない。
これが海面近くまで上昇して、核を発射することを阻止できない。
だから、現代の人類の最強兵器は、核兵器搭載の原潜(げんせん)なのだ。
イギリスはみっともない国で、真実は核保有国ではない。
アメリカの2隻の原潜に頼っている。
大ブリテン島の、両側に米軍の秘密海軍基地があって、そこは海岸線の崖から横に、海底から、トンネルが掘られていて、そこに原潜の基地が有って、そこから原潜が出入りしている。
イギリスの核兵器は、アメリカ軍からの借り物だ。
かつ、イギリス軍には、その米原潜の核兵器を管理する能力も権限もない。
これが、みっともない限りの、イギリスの現在の力だ。
それに対して、フランスだけは、自力で核実験やって、自力で核兵器を持っている。
だから、フランスは、何とかヨーロッパの大国なのだ。
このフランス人の、「アメリカ、何するものぞ」の精神を、ドゴール主義という。
このゴーリスト(ドゴール主義者)たちが、本物のフランスの保守の政治知識人たちだ。
日本が核兵器を保有するときも、必ずこの 海中から発射する、潜水艦発射型 になる。
ところが潜水艦の唯一の弱点は、通信の電波が届かないことである。
海の中を電波は通らない。走らない。
だからソナーという、ビュンビュンビュンビュンと伝わっていく振動波が、目標物に当たって、それがまたビュンビュンビュンビュンと自分に帰ってきて、それで相手の位置と大きさを何とか把握する。
潜水艦の耳と目は、このソナーしかない。
潜水艦というのは、つんぼ・めくら(視力、聴力なし)状態で、海の中を走っているのだ。
アタック・ソナーで海の中で岩にぶつからないようにはできる。
ところが、どうやらアメリカは、西海岸の海軍基地で、世界最大の海軍造船所でもある、サンディエゴ海軍基地で、海中通信電波の開発に成功したようだ。
これには、青色発光ダイオードの技術が使われたようだ。
私はすでに、10年前からこのことに注目していて、書いている。
中村修二(なかむらしゅうじ)という、徳島県出身の日亜(にちあ)化学工業という化学工業会社の技術者で、この青色発光ダイオードを、最終的に完成した男がいる。
たしか5年前に、ノーベル物理学賞をもらった。
おそらくこの時期に、中村が作った青色発光ダイオードが、米海軍で海中通信機として、実験に成功したのだろう。
中村修二については今、私たちが使っているLEDの電球にとって必要だった青色を作ったので、大業績なのだが、それだけにとどまらない。
中村は、日亜化学工業を訴えて、自分の業績に対して600億円を払えと訴えた。
しかし判決は、たったの12億円ぐらいだった。
中村は、これに怒ってもう日本なんかにいたくない、と日本に去った。
そしてサンディエゴの米海軍基地が眼下に見下ろせるカリフォルニア大学 サンタバーバラ校の教授になった。
日本側の理屈では、わざとらしく「日本の総資本(企業全体)にとって、あまりにも多額の個人業績への評価は、企業の経営を難しくする」という言い訳にした。
だが、これは当時から作られたウソだった。
中村を、とある有名な弁護士が企業側が裏と繋がって騙した、というのもウソだった。
はじめからアメリカが仕組んで、中村修二をアメリカに連れていって、軍事の海中通信技術の開発を、中村にやらせたのだ。
それがこの海中通信電波としての青色発光ダイオードの貢献であるだろう。
今度の防衛3文書にたった1行、「海中通信の開発」と書いてあったので、私はピンときた。
私のこの分析能力を甘く見るな。
私が、こう書いたら、すぐに、「そんなことは私たちは知っていた」と言う。
本当にふざけた野郎どもだ。オレの前に出てこい。
民間人国家戦略家を名乗り続けている私の頭脳に対して少しは敬意を払え。
最後の最後に書く。
なぜ、安倍晋三は殺されたか。
この答は、私の次々の本の中にも、少しづつ書いている。
ちゃんと読みなさい。
ここから書くことは、最新だ。
安倍晋三は自分の庇護者で、育ての親であるマイケル・グリーンと去年の4月に、大喧嘩をして、2人は分裂した。
このことを、ここで私がハッキリと暴露しておく。
マイケル・グリーンは、安倍に言った。
「お前が核兵器を作り始めたことを私たちは知っている。日本は核兵器を持つな。これは。アメリカ政府からの厳命である」
それに対して安倍は、「なぜ日本は核兵器を持ってはいけないの。 アメリカにとってもいいことでしょう。 日米同盟が、さらに強化されるでしょう 」と、しぶとく、食い下がって、安倍は言い続けた。
それでグリーンがついに怒った。
そして安倍を見捨てて、怒鳴り上げた。
「勝手にしろ」 “Do as you like, please.“ と言って 安倍と縁を切った。
「もう、お前のことは知らん。これで終わりだ」 と。
だが、このとき、マイケル・グリーンは、「お前、本当に殺されるぞ」とまでは教えなかった。
グリーンは、7月8日の安倍の死を、事前に知っていたのだ。
そして、グリーンは5月には、さっさとオーストラリアのシドニー大学のアメリカ政治研究所に逃げた。
「お前のことは、もう知らん」ということだ。
マイケル・グリーンは、もう2度と、日本には戻って来ない。
グリーンを嫌う、敵がたくさんいる、ワシントンではなくて、カリフォルニアで隠居生活をするだろう。
28年間も、日本で、アメリカの手先どもを、操(あやつ)り続けた、ジャパン・ハンドラーズの頭目が、こうやって日本から消えた。
コラー、日本人ども。とくにアメリカの手先ども。私、副島隆彦 が書くことをハッキリと理解しろ。
なあ、田中明彦(たなかあきひこ)よ、北岡伸一(きたおかしんいち)よ。
安倍晋三が処分されて、その前に、お前たちの親分の、グリーンが、急に日本からいなくなって、びっくりしただろ。
以上、副島隆彦が、これだけのことを教えておいたからな。
私のことを、人生の先生として尊敬している人たちは偉い(今年も会費を払ってね)。
それ以外の日本のバカ官僚や、自民党の子分どもや、大企業の戦略部門で、私の文章からぺろぺろ泥棒しながらレポートを書いている者たちへ。
お前らも、もうそろそろ30冊も、私の本を隠れて読んでいるのだから、全員、私の弟子だからな。
いいか。私は何でも分かっているんだぞ。
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