平成31年4月17日、黒田実交野市長は、事実上の「ゆうゆうバスの廃止」を京阪バスに通知しました。
 交野市は、路線バスとの競合、利用者固定化、等を理由にゆうゆうバスを令和2年3月末に当初廃止予定でした。その後、地域福祉計画推進審議会の採決にて反対が多数を占めて答申に至らなかったため、交野市として令和2年4月末に廃止予定です。なお、交野市として、併用不可の次の①~③の外出支援策を実施し、他に高齢の要介護者や重度障がい者を対象とした施策の拡充をする予定です。私は、ゆうゆうバスの廃止にともない、65歳以上75歳未満の高齢者がICOCAに京阪バスポイント2000ポイントないしは2000円を3年間もらうために、令和2年1月~3月にゆうゆうバス乗車証の申込が殺到するのではないかと心から心配しております。また、ICOCAでコンビニで買い物することもできますし、技術的に防ぐことはできません。 
 
 令和2年2月18日、交野市議会全員協議会にて、ゆうゆうバスを廃止すると京阪バスの路線が維持されるないしは便数が減らないのかどうかを交野市都市計画部に確認したところ、わからないと回答しました。
 令和2年3月6日、星友クラブ(老人会)連合会等が私を含む3名の交野市議会議員を紹介議員として提出したゆうゆうバスの廃止に反対する請願が審議されました。私を含む5名の交野市議会議員が賛成しましたが、令和2年2月22日に星友クラブ連合会等が中心に開催されたゆうゆうバス廃止に反対する「交野市民集会」に参加していた大阪維新の会の交野市議会議員3人が請願に反対したことが決め手となり、賛成少数で不採択になりました。なお、「交野市民集会」に参加した大阪維新の会の大阪府議会議員に至っては、「交野市民集会」にて来賓を代表して挨拶までしていたことを申し添えます。
 令和2年3月16日、交野市議会総務文教常任委員会の令和2年度の予算審議にて、ゆうゆうバスの存続のための予算修正案に対し、私を含む3名の委員が賛成しましたが、令和2年2月22日に星友クラブ連合会等が中心に開催されたゆうゆうバス廃止に反対する「交野市民集会」に参加していた大阪維新の会の2名の委員が反対したことが決め手となり、否決されました。
 令和2年3月27日、交野市議会の令和2年度予算の採決の結果は次のとおりです。私の無力を深く反省し、お詫び申し上げます。
①ゆうゆうバスの存続のための予算修正案が私を含む5名の議員が賛成したものの否決
②ゆうゆうバスの廃止を含む予算案が私を含む5名の議員が反対したものの可決
③ゆうゆうバスの廃止を含む予算案の執行にあたり配慮を求める付帯決議案が私を含む5名の議員が賛成したものの否決
※付帯決議案は、大阪維新の会が作成したものとほとんど同じだが、大阪維新の会の3名の市議は反対
 令和2年5月1日、ゆうゆうバスは廃止になりました。改めて、深く反省し、お詫び申し上げます。
河内磐船駅前
寺会館前
ワーキングエリア前
神宮寺集荷場
松塚上池
倉治公園グランド前
ワーキングエリア前
寺会館
 
 令和2年6月15日、交野市議会6月議会の一般質問で、ゆうゆうバス廃止後の京阪バスについて質したところ、令和2年4月〜令和2年5月は、前年に比べて半減で、利用者の減少が続くことになれば、路線の減便や廃止も京阪バスは検討するとのことでした。なお、交野市は、公共交通に責任を負わないとしてますが、緊急事態宣言により京阪バスの利用者が半分以下になっているにもかかわらず、ゆうゆうバスを廃止しました。
 令和2年7月の広報かたの「バスに乗ってお出かけしよう‼︎」が私企業への利益誘導ではないかとの問い合わせを受けました。しかし、「バスに乗ってお出かけしよう‼︎」は令和2年4月作成であり、広報かたのに差し込んだため紛らわしいだけであり、広報かたのとはそもそも別物です。むしろ、交野市福祉部のように、緊急事態宣言下であるにもかかわらず、高齢者に「外出を支援」と記載したビラを交野市内で全戸配布させた方がはるかに悪質性は高いと考えます。
 ゆうゆうバスは廃止されましたが、京阪バスの利用者の減少が続いていたため、京阪バスは、路線の減便や廃止を検討していました。そして、京阪バスは、令和2年10月9日から交野市内の路線の廃止や減便を実施します。何のためにゆうゆうバスを廃止したのか・・・
 特に衝撃的なのは、交野市駅⇄倉治の農協⇄大仏町⇄交野警察⇄河内磐船
の路線が2時間に1本になることです。

 令和2年10月9日、交野市駅⇄倉治の農協⇄大仏町⇄交野警察⇄河内磐船の路線が2時間に1本になり、バスの時刻表を見て衝撃を受けました。
 令和3年1月13日の交野市議会全員協議会で、京阪バスポイント2000ポイントないしは2000円の交通費補助の利用者が当初予想8000人のところ924人しかいないことが判明したため、ハゲしく追及いたしました。
 令和3年2月18日、交野市は、来年度から京阪バス乗車券(230円×8枚×160円×1枚)を選択できるようにすることを明らかにしました。当然の措置ですが、これでもゆうゆうバスの代わりにはならないと言わざるをえません。

 令和3年5月、ゆうゆうセンターは、集団接種会場として選ばれましたが、国が送迎バスや乗合タクシー等にかかる費用を負担してくれるにもかかわらず、交野市役所は、感染対策上、密にならずに自動車で多くの市民を運ぶことは難しいとの持論を展開してゆうゆうセンターへの移動手段確保を拒否しました。なお、寝屋川市は、集団接種のための送迎タクシーを実施し、守口市は、集団接種のための巡回バスを運行しております。

 令和4年2月24日、交野市は京阪バス支援に2010万円を支払う議案を提出しましたが、京阪バスの路線が維持されるないしは便数が減らないのかどうかは不明です。あわせて、京阪バスポイント2000ポイントないしは2000円の交通費補助は2300ポイントないしは2300円に変更され、課税要件が撤廃されます。

 令和4年5月11日、私は、交野市の人口減少への対策を考えると、市として、京阪バス等と協力し、コニュニティ―バス等を導入すべきと考えますので、その考えを記したビラを新聞折込しました。


 現在、人口減少の大阪府下で、人口が増加しているのは、大阪市内、北摂、大阪狭山市、和泉市、であり、交通の利便性が高くて、新規住宅着工戸数が多い市です。大阪市内であっても、交通の利便性が比較的高くない区(西成区、東住吉区、住之江区、港区、大正区、生野区、西淀川区、平野区)は人口が減少しているのが実情です。私は、必ずやコミュニティーバス等を実現いたします。