ジャパンライフ、破綻前に新契約提案       その2
 破綻寸前にさらにだましにかかるのは詐欺師の常套手段で。安愚楽牧場も最後の最後に子牛の預託商法を勧めた。いくら何でも破綻がはっきりしているときだから当然詐欺に当たるだろうと被害者が訴えたら、なんと、裁判所は経営を立て直そうとして行ったことと判断して無罪にした。めちゃくちゃだね。安愚楽牧場については、不審な点がものすごく多い。巨大詐欺には多くの有力者がからんでいるから警察も手を出せないというのが本当のことなんだろうな。情けないが。安愚楽牧場への捜査は完全に後手後手だった。捜査に入れなかったのは何故なのか。そもそも、消費者被害事件とし、詐欺事件と言えないのは何故なのか、巨悪が絡んでいるとしか思えない。今だって、巨大投資詐欺事件はいくらでもある。でも、破綻しない限り、そのまま続けられる。配当金だけ払う方法もあるし、それができなくても遅れていると言えばいいだけだし。投資の元金(元本)の返還もしなくても、元本返済、配当のなかったことはないと言える。どういうのかというと、「遅れている」というのだ。理由は金融機関との関係とかなんとか言えばいいわけだ。いくら元本を返してくれと言っても、今手続きをしていますのでしばらくお待ちくださいと言えばよいわけだ。それで、「元本の返還、配当の給付がなかったことは一度もない」と言えるわけだ。とんでもないことを打っていると思うだろうけど、現実に今起こっていることだ。資産に投資金の返還や配当を出すだけの価値がないと業務停止処分を一部の自治体で受けていながら、その期間だけ休んで、また、続けるし、ほかの自治体では堂々と続けているわけだ。

 

 

 

 

特殊詐欺は実に卑劣だと思うが、もっとも悪質な詐欺は健康を奪う詐欺だ。


  健康を失った人間の苦悩は大きい。働けなくなるから生活が大変というだけでなく、誰もが当たり前にできることができないから悲惨だ。苦しいから何一つ楽しむことはできない。若いうちに心臓病にされた人などはまだこれからの人生だろうにスポーツを楽しんだり旅行を楽しんだり、そして恋をしたりなんて、みんな無理になる。健康を奪われることがどんなに恐ろしいことか考えた方がいいだろう。


 患者が死ななければ医療ミスは表面化しないことが多い。さらに、死んでもなかなか訴訟はできない。証拠がないから敗訴になることがほとんどということも理由だろう。

 ごくまれに、勝つこともある。たとえば、心臓血管センターでも訴訟を起こして4000万円ほどの損害賠償金を受け取れることになった人がいたようだ。だが、半分以上弁護士費用にとられるだろうし、死んだ人間は生き返ってこない。経済的にも大きな損失だ。数年前にはあちこちの病院で大量殺人が表面化してテレビでも報道されていた。(「医療事故」という言葉になるが暴走による事故は故意と同じ。)でも、最近はない。連続死がなくなったのだろうか。そうではない気がする。単に、隠蔽が上手になっただけなのではないだろうか。

 日常生活が普通にできないほどの重い病状にしても、医者はしらばっくれることができる。医療ミスを摘発する機関ができればむしろ医療技術が真の意味で進歩すると思う。現実には医療ミスの隠蔽を医療業界全体でやっているんだから期待薄だ。「チームバチスタの栄光」に出てくる厚生省の医療ミスを調べる第三者委員会を設立するための組織の一員という人間もその肩書を長くして面白がっているだけだ。あきれた設定だ。そしてその役割を果たそうとは全くしていない。それでも、「チームバチスタの栄光」では医師の犯罪を暴いたがその後の小説では医者側に立ってしまっている。そして、医療ミスをする医者を擁護していて医療ミスに苦しむ被害者を悪人扱いしている。元医師だから仕方ないとも言えるが、良心というものはないのかなと思う。これだから医療に進歩がない。

 問題は医療ミスをした医師だけではない。そういう医師を黙認してきた関係者も同罪だろう。だが、自分の立場を悪くしてまで患者のために何かしようとする医療関係者はいない。もちろん、訴訟で患者のために真実を言う医療関係者もいない。もし、医療ミスを外部に漏らせばもう二度と医療関係の仕事はできないだろうから仕方ないのかな。まともな神経ではできない仕事だ。と言うか、まともな神経を持った人はつらいこともあるだろうなあ。


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