とうとう50歳になりました。
もう半世紀生きたことになります。
実はこのエントリー、当日が忙しいのでかなり前に書いておこうと思って準備していたら、当時随分やさぐれてたようで、
「半世紀もこんなくだらない世界で生きたことに、正直飽き飽きしています」
「これ以上僕が世界に求めることもないですし、逆に求められることもないでしょう」
「特に『アニメ』という、考える能力の著しく欠如した、ただ現実逃避だけを求める、そもそも生きる能力のまったくない『駆け込み寺』の一員であることに、完全に失望し、飽きました」
なんて書いていたのだが、本当直前になって、神の思し召しか何かは解らないが、
「あれ、愚痴や悪口言っててもバカバカしいな」
と、悟りを開いたかのように改心し、仕事関係でもこれまでならブチ切れ案件だったのが、
「あのう、恐れ入りますが……」という口調に変わってしまった。
怒っているのに謝っている、なんてことも出て来てしまった。
人間五十年、とは良く聞くが、まるで天国の師匠に、
「お前、そろそろヤンチャはやめとけよ」
と、言われているかのようだった。
まぁもちろん、この世がパラダイスだと思ったことはないし、師匠より長く生きたいなんてこれっぽっちも思っていないが、しかし、何となくではあるが、自分の「残りの人生ですべきこと」を、殊更意識するようになった。
僕がずっと大事にしている「使命感」「表現の課題」である。
その「使命」のために生きよう、そのためにはもう10数年しか必要としないが、それまでは頑張ろう、と、魂の深奥からやる気が湧き出てきた。
まぁ、そのやる気がすぐしぼむ可能性も大なのだが……。
と、いう訳で、頑張ります。
残りの時間、悔いのないように。
それだけです。