ほとんどの作品のプロジェクトにおいて、監督が「全部自分が悪い」と、言う権限すらないんですね。
そんな権限持たされてないんです。
制作プロジェクトにおける「最高責任者」は、監督ではなくプロデューサーです。
古今東西そうです。
唯一その可能性があるのが「監督=プロデューサー」の場合ですが、出資者が別ならばそちらのほうに当然「最高責任」は行きます。
だから現場の各所からのすべての要請や注文、クレームはプロデューサーの下へ行く。
監督には行きません。
「最高責任者」は誰か、明確だから。
そういう仕組みなんですね、ハリウッドでもそうです。
だから監督のクビは簡単に切られるのに、プロデューサーのクビは(会社の上下関係などがない限り)切られない。
当たり前なんですよ、「雇用主」と「従業員」くらいの差があります。
その代わり、プロジェクト自体に落ち度があれば、プロデューサーが全部被るんです。
当然です。お前のプロジェクトなんだから。
それすら理解できない本当にちっちゃなコバエプロデューサーは、やがて世間からパチン、と叩かれ、気付かれもせず消えることでしょう。
今日もコバエがまた湧いているようですが。