≪高橋名人の冒険島≫の思い出 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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 現在2011年、PS3、Xボックス、wiiなどあらゆるゲーム機が発売されているが、それらのルーツになっている元祖的なゲーム機がファミリーコンピュータ、略してファミコンというものなのだ。
 
 
 今の子供たちはファミコンと聞いてもいまいちピンとこないかもしれないが、私くらいの世代の男たちにとってファミコンという言葉は美少女アイドルという言葉よりも、『今夜は焼き肉』という言葉よりも全身に恍惚感が走り渡る歴史的な言葉なのである。
 
 
 そんなファミコンのアクションゲームで史上最高難度を誇るといわれる作品に≪高橋名人の冒険島≫(以降冒険島)というものがある。
 
 
 冒険島については以前ほかの記事にも書いたことがあるのだが、先日【高橋名人の冒険島】というキーワードでググッたとき、冒険島に関するサイトが無数に存在し、それらのサイトを見ているうちに再び冒険島のことを語りたくなったので書くことにした。
 
 
 冒険島とはスーパーマリオ系アクションゲームで、前述したようにゲーム史に残る超高難度ゲームとして知られる。
 
 
 『今までのゲームで1番難しかったものは?』というアンケートをとったら、必ず上位に名前があがる高難度ゲームの代名詞的存在であり、どのサイトをのぞいても『コンティニューなしでクリアすることはほぼ不可能』と書かれていた。
 
 
 私もそのとおりだと思っていた。冒険島が流行っていた小学生当時の頃は……。
 
 
 小学生の頃、私は友達の家で冒険島を連日にわたってプレイしたものだった。仲間たち数人でひとりがゲームオーバーになるたびに交代して全ステージクリアを目指して。
 
 
 しかし、冒険島の全ステージクリアは雲をつかむような話で、私たちはラストステージの8-4どころか4-4をどうしてもクリアすることができず、結局4-4の壁の前で挫折してしまった。
 
 
 それを最後に冒険島は頭から消えていったのだが、それから数年後の1996年、17歳とやや大人になってからなんとなく冒険島に再チャレンジしてみることにした。するとどうだろう。小学生の頃はコンティニューを使っても4-4すらクリアできなかったというのに、なんということかコンティニューなしでラストステージの8-4をクリアできてしまったのである!!
 
 
 ……元祖ファミコンの冒険島ファンの人たちにこんな話をしても信じてもらえないと思うが、これはまぎれもない正真正銘の真実だ。
 
 
 『そこまでいうなら証拠を見せろ』という声が聞こえてきそうなので、一応の証拠を文章で説明したいと思う。 
 
 
 証拠はいたってシンプル。冒険島をコンティニューなしで全ステージクリアするのにかかる時間は、ほぼぴったし60分である。50分でも70分でもなく、何回クリアしてもちょうど1時間、つまり60分なのである。
 
 
 冒険島にはスーパーマリオのようなワープはないので、1-1から7-4までひとつひとつクリアしないとラストの8ステージ目には到達できない。また、冒険島はじっとしていると体力が減ってしまうので、常に一定のリズムを保ってダッシュし続け、体力を回復させるフルーツをとり続けないといけないアクションゲームだ。いったん立ち止まって『ここはどう突破しようかな?』とか、そのような思考にふける暇はないのである。そのためプレイ時間が長引くという現象は起こらないのだ。よって1-1から1-4までのクリアタイムにしても、万人ほぼ同じクリアタイムになるというわけなのである。
 
 
 そんな冒険島をコンティニューなしで全ステージクリアすると、ちょうどぴったし60分が経過しているのだ。冒険島には立ち止まることは許されないので、クリアタイムが60分より早くなりこそすれ、遅くなることはぜったいにありえない。
 
 
 【コンティニューなしで全ステージクリアすると、毎回必ず60分が経過している】━━これがわたくしメシアが冒険島をコンティニューなしで全ステージクリアできる一応の証拠だ。
 
 
 そういえば当時、フジテレビで夜9時からボキャ天が放送されており、8時からは見たい番組がなかったので8時から9時までの60分間の暇つぶしという感じで冒険島をプレイしたのを覚えている。
 
 
 きっとハドソンの制作スタッフの人たちは、ユーザーの目や健康のことを考慮して、ちょうど60分でクリアできるように冒険島を制作したのではないだろうか?しかし自分たちの想像以上に冒険島の難度が高く、自分たちの想像以上に世間のゲームセンスが低すぎたがために冒険島が“史上屈指の超高難度ゲーム”と呼ばれるようになった━━というのが真相だと思われる。
 
 
 自慢ではないが、いかに私が神に選ばれし天才ゲーマーかということがわかるエピソードである……。
 
 
 そんな私の感覚からいわせてもらうと、冒険島とは史上屈指の超高難度ゲームではけっしてない。簡単なゲームではないが、“すこぶるやりがいのあるゲーム”といったところである。そして何百回でも、何千回でも、何万回でもやりたくなるゲームだ。
 
 
 野球にたとえるなら、打率350以上のバッター100人を連続で全員打ち取るといったところか。無論、コンティニューはなしなので、1本でもヒットを許したらその時点でゲームオーバーである。
 
 
 が、けっして非現実的な話ではない。傑出した力量のピッチャーならできなくはないだろう。また、極めて知的な勝負である。わかりにくいかもしれないが冒険島とはそうしたアクションゲームであり、何回プレイしても飽きることのない歴史的な大傑作ゲームだ。
 
 
 しかし、一般的には桁違いに難しいゲームだったらしく、冒険島をけなす声はないものの絶賛する声はあまり聞かない。そのためか冒険島2からは難度が大幅におさえられるようになったらしい。個人的にはすごく残念なことだ。
 
 
 しかし、ほかのクリア不可能ゲームとちがい、クソゲー呼ばわりされないところが冒険島の偉大なところといえるだろう。
 
 
 余談だが、私が史上最もクリアするのが困難と感じるゲームは横スクロールシューティングの≪グラディウス≫である。
 
 
 冒険島は3つのライフを失ったらゲームオーバーであり、≪グラディウス≫も同じように3ライフのみのゲームだとしたらさすがの私もクリアは不可能だ。……『不可能だ』とはっきり断言できてしまう。≪グラディウス≫とはそれほどの難度のゲームなのである。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
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