イスラエル探索5日目は、ラモーンクレーターのホテルからスタート。
先日映画の「君の名は」を見たばかりなので、クレーターから映画を思い出して、朝はRADWIMPSの「スパークル」を聞きながらクレーターを後にしました。
ソロモン王の時代に15万人を動員して銅の採取をしていましたが、実はこの地域はエジプト王国の勢力下にも入っていて、ソロモン王の500年前からエジプト文明の影響を受けていました。
壁にはその時代の壁画も残っています。
20年ぶりにエジプトも行きたくなりますf^_^;
その後我々はイスラエル最南端の町エイラットに向かいます。
エイラットの町の名前はソロモン王の時代から記録に残っていますが、かつてのエイラットは今のヨルダン領のアカバのことで、今あるエイラットの町はイスラエル建国後に新たに作られたリゾートタウンなのです。
どおりで町はモダンでユニークな作りでした。それにしても砂漠の中に、農地や町を作り出すイスラエルの技術には驚きます。
エイラットでランチを済ませてから、いよいよ国境を越えてヨルダンに入ります。
しかし、ここがなかなかの難関で、イスラエルとは違いヨルダン側はシステムがかなり古く、入国に2時間近くかかりました>_<
やっと国境を越えたらもう4時で、アカバを素通りし宿のあるペトラに直行。
途中、トイレ休憩によったお店のおっちゃんと話していると、66歳ながら奥さんが3人いて、子供は22人いるとか!
ヨルダンでは4人まで奥さんを娶れるから、日本人の奥さんも欲しいとか言ってました。
こんなおっちゃんがいたら日本の少子化はすぐに止まりますね。考えてみてもいいかも、と一瞬思いました(笑)
バスがペトラに着くとやたらと街頭に人が集まっていました。なんと今日は国会議員選挙の投票日だとか!選挙がお祭り騒ぎなのは日本以上ですね。
宿について食事をしたら、一人歩きで町をブラつきました。イスラエルもそうでしたが、ヨルダンの人もやたらと日本語を知っていて話しかけてきます。
「ニーハオ」と言ってきた青年が一人だけいて、「ノー、ジャパニーズ」と返すと、やたら凹んでいたから、間違えたお詫びにお土産まけてくれ!と言ったら本当にかなりまけてくれました。
ヨルダンも治安がいいのか、店先に商品を置いたまま、店が閉まっていたのに驚きました。江戸時代の日本かよ!と心で突っ込んでしまいます。
明日はいよいよ、
映画「インディー・ジョーンズ・最後の聖戦」の舞台になったペトラ遺跡に入ります!
さて、昨日のダビッド ベングリオンに続いて、バスの移動中に聞いたイスラエルの英雄について少しお話しましょう。
今日の人物は日本とも関係が深い!
「片腕の英雄」としてイスラエル人であれば誰でも知っている人物、ヨセフ・トルンベルドールです。
彼はロシアに生まれたユダヤ人で、ロシア軍の一員として日露戦争に従軍し、勇敢に戦うも左手を失い、さらには日本軍の捕虜となってしまったのです。連れてこられたのは、私の住む大阪の堺市でした。
彼は堺の収容所で、どうして日本のような小さな国が大国ロシアに勝つことが出来たのだろうか、と日本を分析していました。
その中で、収容所が衛生的なことや、ユダヤ人に対しても差別なく接する公平さ、日本も貧しいのにちゃんと捕虜を待遇し、時にはユダヤ人の祭りまで認めてくれる日本人の心の豊かさを知り、彼は日本に学ぼうと心に決めます。
また一人の日本兵から「国のために死ぬほどの名誉はない」という言葉を聞き、座右の銘にしたとか。
日本の収容所での経験の中で、トルンベルドールら「オレはロシア人じゃない。ユダヤ人なんだ」と自己のアイデンティティーを確立するんですね。
そして、命をかける価値のある自分たちの国が欲しいと!
「ロシア人としてではなく、ユダヤ人として生きること」を考えた彼は、ロシアに帰国後、ベングリオンと同じくイスラエルに入植。
軍隊経験を活かして、イスラエル軍を組織し、自衛に当たりますが、アラブの攻撃を受けて戦死。
死の間際に彼は「国のために死ぬのは良いことだ(自分の命よりも、もっと大いなるもののために死ぬのだから)」と仲間に言い残したのだそうです。
トルンベルドール記念館に保管されている遺品の中には「新しく生まれるユダヤ国家は日本的な国家となるべきである」と記されているといいます。
イスラエルの英雄がこれほど日本をリスペクトしてくれていたとは、日本人として誇りに感じますね。
日本人の教養として、トルンベルドールのことはちゃんと知っておきたいものです。
ただ話はここで終わってはいけません。
トルンベルドールが憧れた日本は明治期の日本。尊敬したのも明治の日本人です。
以下のデータと引用記事をご覧ください。
2016年4月13日、「戦争が起きたら祖国のために戦うか」を聞いた国際世論調査で「戦う」と答えた韓国人は42%、日本人は最下位の11%との結果が出た。どちらも世界平均(61%)を大幅に下回るが、韓国ネットは「絶対に戦わない」空気が強く、日本ネットは「戦争はしたくはないが、理不尽に侵略されれば…」のニュアンスが濃いようだ。
国際世論調査専門会社「ワン・ギャラップ・インターナショナル」は2014年9月から12年まで、世界64カ国の18歳以上の男女6万2398人を対象にアンケート調査を実施。韓国・朝鮮日報によると、「戦う」との回答が最も高かったのはモロッコとフィジーの94%。以下パキスタンとベトナムがともに89%、バングラデシュ(86%)、アゼルバイジャン(85%)、パプアニューギニア(84%)、アフガニスタン(76%)と続いた。米国は44%、中国は71%。日本の11%は最下位だった。
-------------引用終わり
はい。これが日本の現実です。
トルンベルドールがリスペクトした日本はもう無いんですよ、日本人の皆さん。
国を守ろうなんて言う日本男児は絶滅危惧種になっております。
また、日本人はイスラエルが危険の多い国だと思ってますが、イスラエル人に言わせると日本が怖い国だそうです。
確かにイスラエルは戦闘やテロで国民が死にます。しかし、それは自分たちの国を守るという理由があるから仕方がない、とイスラエル人は考えます。
しかし、日本はそんな理由なく、毎年3万人も自殺するんです。その方がイスラエル人に言わせると恐ろしそうです。
確かに確かに、その通りですね。
イスラエルの英雄がかつて憧れた日本は、イスラエル人にも恐れられる国になっている、、、
日本だけにいたら見えない真実がたくさんあります。
憲法9条より守らないといけないものがあるだろうが!