ブッシュジュニアがエール大に入れた理由ー昔のアメリカ入学事情 | 日本ファミリーオフィス協会
2011年04月24日(日) 23時26分31秒

ブッシュジュニアがエール大に入れた理由ー昔のアメリカ入学事情

テーマ:アメリカの大学関係

ブッシュジュニアの日経「私の履歴書」が続いているが、この人がなぜエールに入れたのか以前から不思議に思っていた。先週、伊藤公一さん(エール日本同窓会前会長)に会ってこの疑問を投げかけたところ、その理由は分かった。昔は有名なボーディングスクールに行っていれば、ハーバード、エールにも簡単に入れたそうだ。


伊藤さんがエールの学部に入ったのが今から52年前だが、ブッシュジュニアはその5年ほど先輩だそうだ。ブッシュ家は3代にわたりエール卒で、政治家一家として当時から有名だったそうだ。ブッシュジュニアもパパブッシュと同じく、ボストンのアンダバー(フリップスアカデミー)出身だ。


しかもその当時のアメリカの大学は今ほど厳しく成績が問われなかった。ブッシュジュニアがエールの卒業式に呼ばれて「C student でも大統領になれる」と言ったのだが、当時は今のように平均B以上でないと進級できない、という決まりがなかったそうだ。だから「C student」が卒業できたのだ。こちらは平均B以上取るのに四苦八苦したのに、羨ましい話だ。


今では、ブッシュ家といえども無条件でエールに入れるとはとても思えない。それなりの成績が必要だと思われるが、それでも他の一般人よりはハードルは低いだろう。エールの大学院同期でエドワード・ケネディ・ジュニアがいたが、彼もケネディ家でなければとてもエールには入れなかっただろう。

全体からいえば、アメリカの大学も民主化は進んでいるということか。


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