医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

金沢刑務所などで不適切医療、医師などの公益通報放置、勝手に医師名押印、インスリン急に中止も
 /大川原化工機えん罪事件、検察と警視庁が上告断念、がん治療受けれず死亡の命戻らず
  (医学部大学等事件404)


<6月17日夜追記>

公益通報者に報復的人事、「受刑者が死ななければよい」などで、法務省へ申入れ提出、
(弁護士JPニュース-Yahoo、2025.06.17)
https://news.yahoo.co.jp/articles/76b15c1c5267bda57c0af0f9cfc7b27856c5c9ec

<6月17日夜追記ここまで>

1、金沢刑務所などで不適切医療、医師などの公益通報放置、勝手に医師名押印、インスリン急に中止も

弁護士ドットコム、2025.06.16
https://www.bengo4.com/c_18/n_18967/

時事通信-Yahoo、2025.06.16
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0c7e19552e2a20ed1d6fe877f39824c5c355e3f

中日新聞、2025.06.16
https://www.chunichi.co.jp/article/1083294

2、大川原化工機えん罪事件、検察と警視庁が上告断念、がん治療受けれず死亡の命戻らず

NHK、2025.06.11
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831791000.html

FNN-Yahoo、2025.06.12
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ff51932a2f79c3223c90eeb92b568b2f13b945

東京新聞、2025.06.11
https://www.tokyo-np.co.jp/article/411081
改正公益通報者保護法が成立、個人と法人に刑事罰/
 名古屋入管死亡の国賠訴訟、裁判所が国側の意見をなぞる展開
  (医学部大学等事件403)


1、改正公益通報者保護法が成立、個人と法人に刑事罰

時事通信-Yahoo、2025.06.04
https://news.yahoo.co.jp/articles/923d4aa22f2997fe47485623a997adb57d59cbab

NHK、2025.06.04
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014825431000.html

産経新聞-Yahoo、2025.06.05
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2fabedae9f16979ae6f19cb6fd5f507790e6662

 法律制定から20年近くにわたって「ザル」で多くの犠牲者を出すままでしたが、実効性へやっと第一歩という感じです。

2、名古屋入管死亡の国賠訴訟、裁判所が国側の意見をなぞる展開

YAHOO Japan ニュース、2025.06.05
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/519effa83392979c4e41b5cadf2195885f331722

 実効性ある法律であっても、裁判所が適正に機能しないと、公益通報だけでなく様々な領域で犠牲者が出続けることでしょう。
医師法違反(無診察で診断書交付、練馬区東大泉・I精神科医)での民事訴訟と刑事手続、
 その時期の前々医のカルテ類と逮捕学生(当時)の責任能力認定の確定判決など
  (医学部大学等事件402)


1、医師法違反でのI精神科医との東京地裁民事訴訟は6/12に判決予定

 前回ご紹介しました、医師法違反(無診察での診断書交付)でのI精神科医との東京地裁民事訴訟は、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12899261912.html
予定通り弁論が行われ、次回は6/12に判決予定となりました。

2、その刑事告訴手続(医師法違反等でI精神科医の)は証拠等を追加

 その刑事手続のほう(告訴状初版は4/12に警察着、その日の夕方にご担当者と初期の簡単なやり取りを電話で開始)は、5/11(日)に追加証拠2点ほかの書類を郵送し(翌日到着)、5/18(日)に更に追加証拠4点(昨年の有罪の判決例を含む)ほかの書類を発送しました(月曜到着予定)。

3、逮捕学生(当時)との確定判決(言い渡しは本年2/13)より一部引用

 逮捕学生(当時)に賠償を命じた、逮捕学生(当時)との確定判決(事件番号は金沢地方裁判所令和2年(ワ)第445号事件)の本文より、一部を引用します。

判決書11頁下から(原告注:脅迫実行時期の小竹向原の前々医診療録などについて)
「・・・専門家からしても入院等の措置を講じる必要性を検討しなければならないような状況にはなかったものと言える。・・・措置入院になった後も、当時の経緯などをM医師に説明できているなど、むしろ自己の置かれた状況を理解できる状態にあったことがうかがわれる。・・・内容自体が全く原告と関係のないものや全く理解できないようなものはなく、本件各投稿の内容自体から被告Uが責任能力を欠く状態であったと言うことはできない。」

判決書12頁下から(原告注:脅迫時のカルテ記載筆頭病名はアスペルガー症候群)
「・・・以上のとおり、本件各投稿の内容やその前後の被告Uの精神状態などからすれば、被告Uが本件各投稿当時に統合失調症に罹患していたことを考慮しても、一定の判断能力を保っていたというべきであり、精神障害により自己の行為の責任を弁識できない状態にあったとまでは認められない。」

判決書13頁中(原告注:同前)
「しかし、幻聴等によって被告Uが自身の行為の責任を弁識できないような状態に陥っていたことがうかがわれないことは上述したとおりであるし、本件各投稿内容が幻聴等によって支離滅裂な内容や原告と何ら関係しないようなものになっているというわけでもない。そのため、被告Uの上記主張によって前記認定判断は左右されない。」

 このように、判決書は、投稿時期やその前後のUの診療録類(I医師の前々医による診療が5回継続していて、脅迫、なりすまし、暴言等の投稿を繰り返していた時期とほぼ一致しているが、何らかの措置を検討する記述さえ皆無)、投稿内容、両者の主張などから、Uの弁識能力が保たれていたと認定し、Uに賠償を命じたものです。 

4、I医師交付の診断書の内容やI医師による初診時期、昨年の判決例との比較など

 I医師交付の診断書には、上記の民事訴訟で扱われてきた脅迫などの投稿群について、次の記述があります。

「本件は病状不安定時に病気の症状として起きてしまったことであり」

 そして、I精神科医作成の診断書自体は昨年(令和6年)1月29日付ですが、同年2月7日と8日に金沢大学が危機対策本部会議を開いた翌日である9日に、金沢地方裁判所に民事訴訟で証拠提出されました(後に東京訴訟と刑事手続で、小川がその診断書と小竹向原の前々医カルテ等(これもUが金沢地裁へ提出したもの)を証拠提出しています)。

 先述した、無診察での診断書交付で有罪の判決例(昨年(2024年)言い渡し)は、2011年と2019年にそれぞれ共謀して別の犯罪を起こしたと起訴されて有罪判決を受けた、長年の付き合いがあった2名の医師のうち、1名がもう1名について無診察で「健康である」旨の診断書を交付し、交付されたほうがそれを職場に提出した(使用した)、ということで、起訴された刑事事件です。

 すなわち、古くからの知り合いで2回の共謀事件(どちらも人命関係)を起こすほどの近しい医師同士の関係であって、カルテ等を作成していなかったとしても少なくとも一定程度以上の情報を得ていた(連絡をとっていた)という関係で、2回目の共謀事件の前年である2018年に「健康である」旨の診断書を交付したというものです。

 これに対し、I医師による診断書は、Uが脅迫などの投稿を繰り返していた、初診より約10ヶ月から数ヶ月前のここれらの投稿群について、その時期に継続して診療していた主治医(前々医)が通常外来診療以外の措置等の検討さえ全く記載していない診療録(筆頭病名はアスペルガー症候群)がUによる証拠提出で民事裁判において既に公開されていたにもかかわらず、
「本件は病状不安定時に病気の症状として起きてしまったことであり」
という診断書を交付し、それが金沢地裁における金沢大学、逮捕学生(当時)U、私・小川の裁判で証拠提出されて被告側は「病気で責任能力なし」を主張し、結果としてUは責任能力ありとしてその民事訴訟で賠償を命じられそれが確定した、という経過です。
告訴状を提出したI精神科医との民事訴訟が5/8午後4時から東京地裁で
 (医学部大学等事件401)


 最近の3回ほどは、逮捕学生についての無診察での診断(医師法第20条違反)などの告訴状を提出し、その後の担当刑事の方とのやりとりなどをお知らせしてきましたが、その件での民事裁判の口頭弁論が、5/8の午後4時から、東京地裁で開かれる予定です(法廷番号は、裁判所1階ロビーの検索機で、次の情報で検索して見ることができます)。

事件番号 東京地方裁判所 令和6年(ワ)第11133号
原告   小川和宏
被告   I精神科医
期日   令和7年5月8日午後4時
担当   民事第7部


 公開の口頭弁論なので、自由に傍聴できます。

 なお、被告のI精神科医は、無診察であったことを既に認めています。
告訴状(医師法第20条違反等)を提出して1週間が過ぎ、
 担当の刑事さんは「判例が少ないので慎重に進めている」
  (医学部大学等事件400)


 前回と前々回にご紹介した、練馬区のI精神科医についての、医師法第20条違反(無診察での診断)等の告訴状を提出してから1週間が過ぎ、本日(4/24木曜)、電話で状況を確認しました。

 担当の刑事さんは、「判例が少ないので慎重に進めている」とのことで、無診察での診断については証拠資料は足りているようでした。

 I医師は、無診察であったことは民事訴訟で既に認めており、その書類も告訴状に証拠の1つとして添付してあります。
告訴状(練馬区精神科医)続報、刑事さんからどういう経緯でやったかの話に/
 危機対策本部会議2日連続の翌日に問題の診断書が証拠提出/
  27年前の医学部贈収賄事件紹介へのアクセスがまた増加/
   その企業が危機管理担当理事の診療科同門会のスポンサーに
    (医学部大学等事件399)


 昨日(4/16)は、I精神科医の告訴状提出を速報でお知らせしましたが、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12894159811.html

その続報として、昨日の電話で刑事さんからどういう経緯でその診断書を発行したのだろうかというお話が出たことや、金沢大学が危機対策本部会議を2日連続で開いた次の日に問題の診断書が証拠提出されたこと、そのほか、27年前の医学部薬理学教授(有罪確定)と製薬企業(3名逮捕、2名有罪確定)との贈収賄事件の本ブログ記事へのアクセスがまたここ数日5位以内に上昇してきたこと、そしてその企業が金沢大学危機管理担当理事の診療科の同門会誌のスポンサー(広告掲載)に昨年新たになったこと、などです。

1、刑事さんから「どういう経緯でこの診断書を発行したのだろう」

 告訴状についての昨日(4/16)の刑事さんとの電話で、刑事さんから、
「どういう経緯でこの診断書を出したのだろう、お金でももらったのかな?」
というお話がありました。

 よほどの条件などがないとリスクに見合わないのではないか、と私も認識しています。

 その脅迫やなりすましなどの時期に診療を続けていた、別のクリニックの別の医師による診断書や証明書は、これまで証拠提出されていません。

2、金沢大学が危機対策本部会議を2日連続、その翌日に診断書を証拠提出

 その診断書が証拠提出されたタイミングですが、金沢大学が危機対策本部会議を2日連続開き、その翌日(2024年2月8日)に問題の診断書が裁判で証拠提出されました。

 なお、危機対策本部は、必要が生じた時に学長が設置し、学長が本部長、危機管理担当理事が副本部長になると、学内規程で定められています。

3、27年前の医学部薬理学教授と製薬企業との贈収賄記事へのアクセスがまた上昇

●27年前の学部薬理学教授と製薬企業との贈収賄事件紹介(2016年、次の後半で)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12223540792.html

●上の本ブログ記事が昨年(2024年)11月にアクセス数3位に
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12875774443.html

 今週になって、またこの27年前の贈収賄事件紹介記事(本ブログでの紹介は2016年)のアクセス数が上昇し、5位以内になっています。

 古い事件で紹介からも8年以上経っており、珍しい現象です。

4、上記3の製薬企業が金沢大学危機管理担当理事の診療科同門会のスポンサーに

 臨床系の診療科は、同門会誌などを発行している教室が多いですが、上記3の製薬企業が、金沢大学危機管理担当理事の診療科の同門会誌に、昨年(2024年)はスポンサー(広告掲載)として新たに見られました。

 なお、金沢大学や金沢の裁判所の関係で、不正隠蔽や私への攻撃の実行役を中心に、死亡、辞職、逮捕などが相次いできましたが(次は衆議院第1議院会館での小川講演スライドの中の1枚)、

上記3の製薬企業の名前を言って奇妙な言動を始めた私の知人複数も、若くして死亡するなどの経過をたどっています。
告訴状を石神井警察署へ4/16に提出、
 無診察で診断書を発行した医師法第20条違反などで<速報>
  (医学部大学等事件398)


 逮捕学生(今月からは元学生)について、診察をしていない時期の診断書を発行した、東京都練馬区(クリニック所在地)のI精神科医を被告訴人として、医師法第20条違反などの容疑で、本日(4/16水曜)石神井警察署(練馬区)へ告訴状を提出しました(正確には郵便で午前に到着)。

 一昨日(4/14月曜)に電話で相談し、昨日夜に郵便で発送し、本日(4/16)夕方に担当の刑事さんに大まかに確認して頂き(告訴状本体と添付の証拠41点)、電話で幾つかご質問を頂き、私が補足説明しました。

 「ざっと見たところ一通り揃っているように見え、これから精査します」ということでした。

 以前の別件で、告訴状として別の警察署に別の罪名で提出したところ、精査の結果、「内容と証拠はこれで良いが、この罪名での第1の保護法益は公益なので、告発状として受理します」となったことがあったので、告訴か告発かどちらになるかを月曜の電話で相談したところ、「告訴でいいです」というお返事だったため、告訴状として提出しました。

 逮捕学生の時は、脅迫罪で被疑者不詳で告訴状として受理され、結果的に学生のみ逮捕に至り、民事訴訟は下のリンクの今年出た一審判決が両者の間で確定しています。

●I精神科医との東京訴訟でI精神科医(被告)側が奇妙な主張
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12860808152.html

●脅迫やなりすまし等で2/13に勝訴判決
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12886462240.html
国を訴えた敏腕裁判長・竹内氏が定年前に退官して大学教授に/
 大学教授に転身した瀬木元裁判官と小川が書籍『憲法ルネサンス』内で続きに
  (医学部大学等事件397)


1、国を訴えた敏腕裁判長・竹内氏が定年前に退官して大学教授に

弁護士JPニュース-Yahoo、2025.04.02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9af294a57777600a35ee721275a6fa05ef9af296

2、大学教授に転身した瀬木元裁判官と小川が書籍『憲法ルネサンス』内で続きに

 本ブログで解説記事や書籍などを時々ご紹介している、これまた定年前に大学教授へ転じられた、瀬木比呂志・元裁判官と、私・小川が、共同通信社編集の書籍『憲法ルネサンス』の、23番目と22番目に収録されています(それぞれ144ページからと138ページから)。

 次のアマゾンのページで、目次も紹介されています。
https://www.amazon.co.jp/憲法ルネサンス―個性、生きざまから再発見-共同通信社編集委員室/dp/4755402913/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=1QCHI7Y7OPKJ5&dib=eyJ2IjoiMSJ9.WgWt8yVWWqD6vNzyqwoJOQ.knhP08tuf0BtdH2UmRfOoSH9wiGBEWHhvWx6W6xR4ps&dib_tag=se&keywords=憲法+ルネサンス+インパクト出版&qid=1743604133&s=digital-text&sprefix=憲法+ルネサンス+インパクト出版%2Cdigital-text%2C170&sr=1-1
森友公文書改竄自殺訴訟、最高裁は佐川氏賠償責任認めず、反対意見1名/
 袴田事件、刑事補償金2億円、47年以上身体拘束
  (医学部大学等事件396)


1、森友公文書改竄自殺訴訟、最高裁は佐川氏賠償責任認めず、宇賀裁判官は反対意見

FNN-Yahoo、2025.03.14
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc7e2f6110554314796f90fc9c09f69f8b0007fb

時事-Yahoo、2025.03.14
https://news.yahoo.co.jp/articles/03aee5ffc78627ca3588603aacc069adf4b1c70d

2、袴田事件、2億円交付へ、刑事補償金、47年以上身体拘束

共同-Yahoo、2025.03.24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a861b940b314052e18409a2c580012c6bbf148ca

NHK、2025.03.24
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20250324/3030027435.html