業界デビューの思い出 | 女々しい奴

女々しい奴

セクシュアリティ・ジェンダー・防災などなど,仙台に暮らす独り者バイの日々雑感。

先日開催した「♀×♀お茶っこ飲み会・仙台」 の交流会に,「♀×♀の交流会に参加するのはじめて」「自分以外の♀×♀に(それと分かるかたちで)会うのはじめて」という初々しいはじめてさんが何人も来てくれて,自分の「♀×♀業界デビュー」のことを思い出した。




私の「業界デビュー」は24才の時。

♀×♀雑誌「カーミラ」で知った新宿二丁目のイベントに,高速バスに乗ってみちのくからひとり繰り出したのだ。




実はそれまで夜遊びなどほとんどしたことがなく,まして夜の東京など初めてだった24才の私。

「おら東京おっかねぇだ」と無闇に怯え,スリ対策にとわざわざチェーンのついたサイフを用意し,チェーンをズボンのベルト通しにくくりつけて上京した。

しかも「新宿二丁目のイベントなんか行ったらステキ女子にナンパされちゃってめくるめく展開になっちゃうかも♪」などという勝手な妄想を抱き,入念に選んだ勝負パンツを着用したうえ替えのパンツも複数枚用意してイベントに臨んだのだった。愚かとしか言いようがない。




案の定,ステキ女子からのナンパもめくるめく展開もなかった。

でも,イベントのスタッフの人たちも他のお客さんたちもすごくフレンドリーだった。

比較的小規模で落ち着いた雰囲気のイベントだったからというのもあるのかもしれない。仙台からはじめて二丁目に来たという田舎者丸出しの私を「遠いところからよく来たね!」とあたたかく迎え入れてくれた。




♀好きということで悩んだことなどなかったけれど,はじめて経験する♀×♀が当たり前の空間はとても心地良くて,とても楽しかった。モテなかったけど。

今思うと,デビューで嫌な思いをしなかったのってすごく幸運だったと思う。もう10年も前の話。





※この記事はTwitterに投稿した文章(↓の一連のツイート)をまとめ直したものです。

https://twitter.com/MEMEsendai/status/661543835068035072