第1次パソコンブーム

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YouTube「学研まなぶくん」

 

私が島根県浜田市の周布教室を始めて間もなく、空前のパソコン学習ブームが起こりました。この学研の「まなぶくん」は大ヒットをし、この代理店を務めていた学習塾はかなりもうけたことでしょう。テレビでかなりコマーシャルをし、勉強が苦手な子でも画面の前に座ってキイボードを押せばだれでも成績が上がるというものでした。

 

ライバル塾も次々と導入にそれを使っていない塾は時代遅れという風潮があったほどです。

 

私のところには、そのライバル会社がセールスに着て「ラインズ」というソフトのコンピューターを入れました。

 

まなぶくんはソフト専用端末で、そのソフトしか使えませんでした。一方私の「ラインズ」は、デスクトップのパソコンに専用ソフトを入れて学習するというものでした。

 

私の場合、英語が中心の学習塾なのでパソコンでは主に理科と社会をやってもらいました。

 

今から思うと、そのソフトは両方とも「完結型アプリ」と私が読んでいる部類に入ります。

 

完結型アプリは、画面が誘導するままに生徒はただ入力するだけでいいのです。そのころのソフトもハードも費用がかなり掛かり、その藤樹でも数百万かかった記憶があります。

 

しかし、生徒たちが夢中になったのはほんのひと時で、パソコンもソフトもすぐにごみくず同然になりました。

 

「まなぶくん」もそうです。あれだけ生徒が全国で熱中していたのに、そのブームは1年続いたでしょうか。

 

当時は今と違って、デバイスに費用が掛かりすぎていたので、設備投資に対する費用対効果は非常に低かったというしかありません。

 

今、教育ICTが叫ばれ学校でも塾でもその導入が進んでいますが、当時と比べればデバイスもかなり安くなったし、内容も比べ物になりません。

 

特に企業型の学習塾が開発している、「タブレット型ソフト」はかなりいいものが出ているので、以前のように一時のブームには終わらないでしょうが、私の経験からいうとPC主導の「完結型アプリ」の場合は、先のブームのように生徒が飽きてしまうという危険は付きまといます。

 

どんなに優れたアプリでも、人を介さず生徒主導で行うと失敗してしまいます。

 

「完結型アプリ」に対して、私が推奨するのは「アシスト型アプリ」です。

 

これは、アップルストアの中に無数にあります。しかも、無料です。

 

私は、学習塾の場合は、この「アシスト型アプリ」を使うべきだと考えています。なぜなら、「完結型アプリ」は先生がいらないから、管理する必要がなくなるからです。

 

つまり、生徒に任せっきりになりがちなのです。そうなると、第二の「まなぶくん」になりかねません。

 

その点、「アシスト型アプリ」奈良先生の指導を受けた後、定着用として使うのであれば、生徒も空きが来ることはないでしょう。

 

第一、アプリは無料なので万一生徒が利用してくれなくても、リスクはありません。

 

まだ、パソコンやタブレットを利用していない学習塾があるのであれば、まず自分で1台iPadを購入して、無料アプリの研究をしてはどうでしょうか。

 

リスクゼロでスタートできますよ。