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昨夜は主人の胸でシクシク泣いた…



私は悔しくても哀しくても、
声を出して泣かない。




息を殺すようにして泣く。




物心ついた時から、
布団の中で誰にも気付かれないよう、
声を出さずに泣いてきたから。









自分の存在価値のなさ、

自己否定感に襲われ、

何もできないムシケラのようなヤツ。





私は時々、

そんなふうに心が傾き始めると、

バランスを崩して行く。




そんな気持ちになってしまう私の性格も、

主人はとてもよく理解してくれていて、

そんな時にはいつもこう言ってくれる。




「料理も掃除も洗濯も

したい時にはすればいいし

したくなければ無理することない

笑顔でいてくれればそれでいい」








「それに対して人が評価するのではなく

俺がそれでいいと思えば

それでいいんだからな」


と。








結婚当初からそのように言われているが、
さまざまな病気をしてからや、
年齢を重ねてから特に、
私にはやれないことも増えてきた。



しかし主人は だからこそ、
失いかけた存在を愛おしく思い、
私の命を大切にしてくれているのだと思う。



私はいつもお日さまのような笑顔で、
陽だまりのような心で、
主人のそばに少しでも長く居られるよう、
健康で笑顔溢れる毎日を過ごそうと。




思いきり泣いたあと、
またそう自分に誓った。




「泣きたい時には
思いきり泣けばいい」


そう言われたあと、
私はスッと眠りに入って行った…