2022年の冬のプレイリスト
夏に急接近して
終わるはずだった夏休み
継続されて
初めての冬
学生同士の恋愛みたいなふたり
思い浮かぶ
クリスマスソング
交換して送り合ってた
あの時のきみには
宇多田ヒカルの
Can’t Wait Till Christmas
が心に響いていたみたいで
すっごくいい曲だと教えてくれた
あの冬は
まだきみも正社員で
毎日会えていたんだよな
あの時はあの時で不満があって
でも
いつもすぐに仲直りしていた
あの時は
考えることもなく
ただ単純にきみのことが好きだった
だから
きみが好きだから淋しくなったり、傷付いて
それを素直に言葉を選んで伝えて
そんなことの繰り返しをして
仲が深まっていった気がする
今思えば
あの頃のきみもいないけど
あの頃のわたしもいない
きみが楽しくて、心休まる、
そんな存在だった私は
今はいないんだから、仕方ないよね
たぶん、
今まで生きてきた中で
今年ほど
クリスマスソングが耳障りだったことはない
わたし
家庭のある人のことなんか
好きになったことなかったし
でも
今思うとね
奥さんは素適な人を掴まえたと思うな
だって
ちゃんと家庭が一番大切で
きみは全て奥さんのいいなりになってるんだもの
わたしなんて
ただの出来心でしかなかったと思うから。
きっとね
わたしとこんな関係になって
奥さんの大切さ、知ったと思うんだ
でも
やっぱり、私自身の後悔はないんだ
あの時、こうしておけば良かった
って少し思ったとしても
あの時のわたしは、不快に感じたのは確実なこと
伝え方が間違ってたとしても
それならそれで仕方のないこと
わたしはわたしなりに
きみを大切にしてきた
今思えば
きみもきみなりに努力してくれてたとは思う
一緒にいる時間だけを大切に思えたら
きっとずっと続いていたかもしれない
だけど
自分の本当に求めてるものから目を逸らして諦めてまで
長く一緒にいる意味ってあるのかな
きみは家庭を大切に思っているのはわかる
子供や、戸籍や、見えない鎖で繋がってる
だから、切れることはないもので繋がってる
私とは
そうゆう切れない保証のある繋がりがない
ただ気持ちだけの繋がりなんだ
お互いに感謝の気持ちがなくなったら
もうそこで終了してしまうのは
仕方のないことなんじゃないかな
たぶん
きみはここを辞める日がくるだろう
そうしたら
もう私達は二度と会うことはないだろう
そしたらきっと
忘れてしまうのかな
いつか
あの頃よく聴いた曲や
あの頃に私がつけていた甘い香りのコロン
そんな五感の記憶で
ふと思い出す時は来るかもしれない
今はもう考えるのをやめたい
忘れたい
Can’t Wait Till Christmas