便秘に悩む皆さんへ

浣腸(かんちょう)してみたいんだけど、
「恥ずかしい」
「浣腸は苦手」
「痛そうだし、怖い」
「浣腸は最後の非常手段」
「おなかが痛くなるみたいだし」
「浣腸されて(お腹が痛くなり)つらい思いをしたので...」
などとお考えでしょうか?

お尻から入れるのですから、抵抗を感じるかも知れませんし、
便秘に悩む友人たちに「それなら浣腸を」と勧めても、
初めは恥ずかしがって躊躇してしまう場合がほとんど。

私も浣腸は便秘解消の最終手段、普通ではしない、
ちょっと恥ずかしい事だとは思いますし、
浣腸をすると、注入されたグリセリンが
腸の運動を促進させて便を押し出そうとするので
確かにお腹は痛くなります。

幼い頃から便秘しがちだった私もよく、
母親にイチジク浣腸をされた経験がありますが、
子供心にも、こんなに苦しくてつらいものは
されたくない...とさえ思った程ですが、
本来でしたら、母親も私に浣腸を使わないで
済ませたかったのだと思います。

しかし、便秘グセは相変わらずで、小学生の頃は
しょっちゅう下剤を飲んだり、飲まされたり、
家や病院でも浣腸をしたり、されたりのパターンで
生理が始まる頃には便秘もますます重症化。

時々飲んでいた市販の便秘薬も処方薬へと変わり、
生理が始まる2週間位前から生理中にかけての便秘は
いくら頑張っても出ないので、恥ずかしい話、
中学生の時から月に1回は浣腸のお世話になる程で、
この頃には母親も私に買い置きのイチジク浣腸を
手渡して、「もう自分でできるね」でしたが、
それでも解消せずに病院へ駆け込んでは点滴や
浣腸をしてもらう事もよくありました。

しかし、何よりも浣腸には即効性が期待できますし、
消化管を通過せずに直腸で直に作用するので
胃腸の弱い方や体力のない方、直腸性便秘には特に良いかと。
むしろ、出したい時に出せて、早く楽になれる、
浣腸は最も簡単で手軽な便秘解消法かと思います。

さて、浣腸をするとすぐに便意を催しますが、
これは浣腸液の主成分グリセリンが腸の蠕動運動を
促進させて便を押し出そうとするためですが、
自然に感じる便意も腸の壁からグリセリンが分泌されて、
蠕動運動を生じるために起きているのです。
つまり、グリセリンは体内で分泌されて
排便を促す天然自然の便秘薬とも言えるかと。

「すぐに出るので、つい浣腸に頼ってしまう」
という意見もある様ですが、週に1~2回使用する
くらいでしたら、別に何の問題もないと思います。
私も高校生の時から一週間くらいの便秘も普通で、
週に1回は浣腸のお世話になっていますので。

食事や水分補給、運動、腹部マッサージなどで
便秘が改善しない時には思い切って浣腸して
「足りないグリセリンをおなかに補う」くらいに考え
便秘をリセットするのが良いと私は思います。

私は時々病院で浣腸を受ける事があります。
お尻を出すのは、同性の看護師さんが相手でも
正直言って恥ずかしいですが、
「自分の便秘だし仕方ない」、
「楽になれるなら」との思いで受けていますし、
  私の様に病院で点滴や浣腸をされて
恥ずかしい思いをしなくても、
自宅で誰もいない時に浣腸するのでしたら、
皆さんの気持ちもよほど楽かと

トイレの時間も節約できるので
朝忙しい主婦にもお勧めですし、
上手に使えば、つらい便秘が数分で解消するんですよ!

(私は夫が出かけた後の午前中が秘密の浣腸タイムです)

 

市販のイチジク浣腸でしたら、
冷たいまま注入すると腸が萎縮して、
急にお腹が痛くなってしまう事も...

あらかじめ注入前に容器ごとお湯につけて
浣腸液を40度くらいに温める事で
容器も柔らかくなって押し潰しやすくなりますし
腸の急激な萎縮を防ぎ、快適に使用できるかと。

一本でもかなりの効果が期待できますが
頑固な場合は2本使用しても良いと思います。
私もイチジク浣腸でしたら、高校生の時から
30グラム×2本が一回の使用量です。

使い方は自己流でも良いのですが、挿入したり、
注入する時は緊張してしまいがちですし
便座に座ったり、しゃがんだ姿勢で注入すると、
つい腹圧がかかってしまい、浣腸液だけが
漏れて失敗してしまう可能性もありますので
なるべく横向きになって注入するのがオススメ。

私も実行していて、浣腸が初めての方にも
楽かと思う挿入方法、注入方法は、
お尻を出して、腸の走行方向に沿う様に
体の左側を下にして膝を曲げ、
体を「くの字」にする感じで横になり、
スムーズに挿入できる様に浣腸液を少し
押し出して容器の先端と肛門を濡らし、
リラックスするために口を開けて深呼吸をして、
体の力を抜き、滑らかに挿入したら、
思い切って「ぷちゅー」です。

 

注入時に容器を二つ折りにして押し潰す事で

ほぼ全量を注入できるかともちろん2度入れをしても

構いませんし、少しくらい容器に浣腸液が残っても大丈夫、

リラックスして使えば注入時や挿入時に

痛みなどを感じる様な事は全くありません。

 

注入後はすぐに便意を催して、
お腹が痛くなりますが
この痛みは多少の我慢が必要。

しかし、我慢できない程ではないかと。

そのままの姿勢でティッシュや脱脂綿で
肛門を押さえて2~5分くらいは我慢です。
頑張って、しっかり我慢!、我慢!!、我慢です!!!



 

また、緊急の際に下着や床を汚してしまわない様、
腰の下にバスタオルを敷いたり、心配な方は
トイレの前の床やお風呂場で使用しても良いと思います。

私に浣腸を勧められ、恥しがって躊躇していた
便秘仲間も思い切って浣腸にトライしてみると、
すぐに即効性や便利さに気が付き、

ニコニコ顔でトイレから出てくると

「浣腸って思っていたより楽だった」
「浣腸のおかげで助かった」
「早く浣腸すれば良かった」

こんな声ばかりで、他の便秘仲間にも
浣腸を勧めているくらいですので、
便秘に悩む皆さんも思い切って浣腸にトライして
早く楽になっていただけたらと思います。