前からズーッと気になっていたのが、コレ、Garuda Linux です。distrowatch.com には Debian より上位の第七位に鎮座しています。前回に引き続き Arch 系にアタックなのですが、どれもクセのある強者ですので、今回も苦戦しそうです。そんなところを、いつもの簡単メモに作成してみました。メモ

 

簡単に言うとこんなようなもののようです。リリースノートに分かりやすい解説がありました。

 

「Garuda Linuxは、ArchLinuxに基づくローリングディストリビューションです。Arch Linuxとは異なり、簡単にインストールできるグラフィカルインストーラーや、システムを管理するためのその他の高度なグラフィカルツールが付属しています。また、KDE ​​Plasma、Gnome、XFCEなどを含む幅広いデスクトップ環境を提供します」。

 


さてさて、インストールに使用したのはこんな十五年前の古い古いマシンです。重くて頑丈な造りで、しばらくは壊れそうもありません。

NEC   PC-LL800KG
・発売日 : 2007/09
・CPU : Core 2 Duo T7250
・メモリ : 2G 
・画面サイズ : 15 インチ




 インストールに使用したデスクトップは Xfce版です。最初は KDE 版をインストールしたのですが、貧乏性の極楽はぜには不釣り合いの派手なデスクトップでした。やはり使い慣れたものが一番しっくりきますね。

「Xfceは、UNIXライクなオペレーティングシステム向けの軽量デスクトップ環境です。視覚的に魅力的でユーザーフレンドリーでありながら、システムリソースを高速かつ低コストで実現することを目的としています。Xfceは、堅固で安定したデスクトップ環境としてよく知られています」

Garuda Xfce


USB 焼きツールには、オールド PC には必ずインストールしている MX Linux の内蔵「USB クリエーター」を使用しました。dd タイプなので安心して使用させてもらっています。 

 


それでは USB が焼けましたのでさっそくインストール、そしていつものこんなことをやってみました。
 
1.  インストール
2.  インストール後処理
3.  日本語入力設定
4.  簡単カスタマイズ


1.  インストール
では、早速インストールしてみますが、インストーラが分かりやすいカラマラスなので、鼻歌交じりで進められます。

a.  起動
先程作成したインストール USB を起動します。キーボードと言語を JP に設定しています。



b.  初期画面
これはライブ版ですので簡単に動作を確認してから、左上のインストールアイコンをクリックします。




c.  インストーラへようこそ
日本語表示になっています。



 
d.  ロケーション
東京が選択されています。




e.  キーボード
デフォルトのままにしてあります。




f.  パーティション
マルチブートのため、いつものように「手動」を選択しています。


 
g.  パーテーション編集
表示されているパーテーション一覧からインストール先を選択、インストール先のパーティションをダブルクリック、または「編集」をクリックし、内容を自分の環境へ合わせて編集しています。

・内容 : フォーマット
・ファイル : ext4
・マウント : /



 
h.  ユーザ情報
自分のアカウント情報を入力し、自動ログインにチェックを入れています。



i. 確認
今までの設定情報を再確認します。重要です。




j.  インストール中
インストール中です。


 
k.  再起動
すべて完了しました。USB を抜いて再起動します。


 
l.  完成
完成しました。


 

再起動しますとインストール後処理が始まります。内容はアッブデートとソフトウエアの追加インストールが主体です。もちろんこれは後からでも出来ますが、初めての体験ですのですぐにやってみました。


2.  インストール後処理

インストールを完了するための「セットアップアシスタント」を起動します。

 

 

a.  アップデート

アッブデートしますか。ハイ。

 

 

アッブデート中です。
 

 

b.  ポストインストール

後処理ウィザードが始まります。必要なものを選択してください。

 

 

①  インプットメソッド

日本語入力に「Fcitx5」を選択しました。

 

 

②  ソフトウエアセンター追加

グラフィカルソフトウエアツール「Pamac」を選択しました。

 

 

③  オフィスソフト

特に何も選択していません。

 

 

④  ブラウザ

ブラウザには「Chromium」を選択しました。

 

 

⑤  インストール

その他諸々、追加ソフトウエアがありますが、お好みの選択後はインストールに進みます。

 

 

インストールが終了しましたので、使用したツールを削除します。必要であれば保存も可能です。

 

 

こんな作業で基本的なソフトウエアのインストールとアップデートが終了しました。次へ進みます。


3.  日本語入力設定
前項で「Fcitx5」をインストールしたのですが、これはどんな役割を演じているのでしょうか。念の為、追加したソフトウエアツール「Pamac」で「Fcitx5」と「Fcitx5-mozc」を確認すると、何ともう必要な日本語パッケージがすべてインストール済になっていました。




となれば、ここはテキストアプリで確認、いつの間にか日本語入力が出来るようになっているのを発見しました。これはいつもの Arch Linux 系の泣きどころ、面倒な追加処理が何も必要ありませんでした。やればできるんですね。Arch 君。


このように日本語入力が出来ています。

 

次はカスタマイズへ進みます。

 

4.  簡単カスタマイズ
この Garuda Linux にもお馴染みの設定マネージャーが準備されていて、一通りのことにすぐチャレンジできるようになっています。これさえあれば、ほとんどの基本設定へアタック出来そうです。

設定 / 設定マネージャー 

 

a.  ソフトウェアの追加・削除

ここではソフトウェアの追加・削除、アップデートができます。

 

Pamac


b. ウインドウマネージャ(詳細)
古い PC しか持っていない極楽はぜは、いつものように全部のチェックを外してしまいました。せっかくの視覚効果の機能なのですが、もったいないですね。猫に小判、豚に真珠です。

 

ウインドウマネージャ(詳細)


c.  電源管理
ここではディスプレイの電源管理、システムの省電力モードの選択、電源ボタンを押したときの動作等が詳細に設定できます。


電源管理


d.  セッションと起動
 こちらでは普段使わないアプリを起動しないように設定、自動開始させるアプリケーションの選択等ができます。スクリーンセーバーや印刷等が不要であれば、ワンタッチで設定出来ます。


セッションと起動


最後にいつもの「メモリテスト」をしてみました。結果を見てみますと、やはり普通の Xfce 版に比べるとやや重に仕上がっていました。道理で十五年前のオールド PC ではモタツキが見られるわけでした。この辺がオールド PCで の限界点なのかもしれません。

 

# free -h



HDD の使用サイズも見てみますと、これもやや重の中量級になっており、機能豊富な仕上がりのためのようです。他 OS と比較のため、追加インストールした便利な削除ツール「Bleachbit」でクリーニングしています。

#df -h


さて、二回連続で Arch 系をやっつけてみましたが、どちらも極楽はぜには手強い者たちでした。普段使い慣れていないというのは、こんなに年寄りにはハードルが高いものとは、今更ながら思い知らされました。地味な Debian 系に馴染んでしまっている脳みそを、急いで何とかしなければと思うこの頃です。



近所のりんごの木は、ようやく根本の雪が消えてきて春の気配が見えてきました。もうすぐりんごの花の蕾が見れそうで楽しみです。

NHK ニュースにこんなのがありました。
「地元グループでは、家庭で余ったりんごを集め、「シードル」を作ろうという取り組みが行われています。5月中旬にシードルを完成させることにしていて、りんご5個を持ち寄った人に330ml のシードル1本をプレゼントするということです。集めたりんごの品種によって出来上がるシードルの味も変わるので、ぜひ味わってもらいたいと話していました」。ぜひ飲んでみたいですね。

 



最近の極楽はぜは、ようやく、ダウンジャケットと防寒靴にサヨナラを言い渡しました。今年の雪は半端でなく、毎朝の雪かきに追われ、後半には例年のように膝が痛みだしていました。それでもそんな季節ともそろそろお別れ、桜の開花日が話題になってきました。では、また。

インドから世界の心鷲つかみ