東新宿のチンピラ技師ペー
だいぶ前の話になるが、長渕剛主演『しゃぼん玉』というドラマは、最終回がグチャグチャで不評だったのかと思いきや、ネットで検索してみると、けっこう人気があったというか、「長渕ドラマの中で一番好き」というひともいるみたいだ。
私はというと、まず初回、長渕剛扮する矢島医師、「西新宿のチンピラ医者ポー」という、一見何言われてるのか分からない設定に、「やっぱ、長渕さん、スゲーな」という感慨に耽ったものである。さらに、主題歌の2番の歌詞に「馬鹿っ面ぶら下げて上等だと開き直った」と全く意味不明の言葉を聴くに至り、なんとも言えない感興を呼び覚ましたものである。
・・・全く話題にならなかったが、実はこのドラマには、これぞ傑作といえるセリフが挿入されており、そのことを今でも私は覚えている-
石田純一扮するフリーのディーラー(当時は証券会社か何かのエリートサラリーマンだと思い込んでいた)が長渕扮する矢島医師と口論になって、こう言い放つ-
「あなたは違うでしょう」
「エリートが拗ねてるだけでしょう!」
傑作である。
・・・このドラマ、最終回の一歩手前のラストで、長渕扮する矢島医師が鉄パイプで脚を砕かれた上、拳銃の弾を打ち込まれ、ヤクザ集団が去った後、一人笑うシーンが挿入される。そして最終回で「生きていくぞ」となる。
そのシーンのアングルからして、3ヶ月入院した後、矢島医師が失ったのは右脚だと思われる。
今回、私が東洋の暴行魔に鉄パイプで打ち砕かれたのは左脚である。とにかく止血しようにも、辺り一面血の海で、しばらくはどこからの出血が酷いのかさえ、分からなかった。腱が断裂してしまうと、しばらく感覚がない(後で腫れてきて、恐るべき痛みが待っていたが)。そしてともかく血が止まらない。血の海の真ん中にあぐらをかき、ペットボトルの水をガブ飲みしながら、そして私もまた笑った。救急搬送され、最終的には、下半身麻酔にて手術となった-
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6月に浅草ロック座に行った際に、こういう機会もあまりないのだからと、Rockza Live Bookをしこたま買い込んだ。
「Ⅱ」の『SYMPHONY』を飾るツインテールの清水愛ちゃんは妖精のように可愛い。あと、「Ⅴ」まで通して眺めると、鈴木千里ちゃん(ちぃちゃん♪)が可愛くそして美しく写っている。清潔感のある白のブラウスがとてもよく似合う。
包帯グルグル巻きで固定された己の左脚を見る。
-私がまともに歩ける日が来るのだろうか?-
みんな、頑張って下さい。