高杉晋助
のみん雑のゲスト様を募集してますッ応募する場合はリンク先にコメしてくださいッ
あ、新八も誕生日だから募集しなきゃッ!募集したら新八の方も是非お願いしますw
では、今日は暁さん改め土方十四郎さんのリクッ!トシで~すっ
やっぱ人気ですねーッ!さすが総悟をぬかして2位に浮上しただけありますッ。ではどうぞ
あまりの暑さにここ最近、晩御飯はそうめんばかりを食べている
その上、食欲もあまりわかず、食べる量もめっきり減った
そのおかげか体重が減ったのは正直うれしいが、心なしか足元がふらふらする
(貧血だな、これ・・・。帰ったらちゃんと何か食べないと)
上司から頼まれた書類整理をしながら、頭を抑える
コピー機の前で機械が音を出しながらフル活動しているのを見る
機械の熱気が顔にむんむんとあたり、それだけでうっすら汗をかくほど
「先輩大丈夫ですか?」
ついこの間入ってきた後輩があたしの背中をさすりながら言う
顔色が悪いみたいで、その子は大層心配していた
「大丈夫、大丈夫」
「無理しないでくださいね?これ、私が置いてきます」
「ありがとう」
その子にコピーした資料を渡し、自分はイスにに深く身を沈めた
目頭を押さえ、目に来た疲れを感じながらデスクの引き出しを開けた
中には大人買いした栄養ドリンクがゴロゴロと入っている
生ぬるいそれを胃の中に一気に流し込み、パソコンに向き直った
―・・・
退社時間になり、パソコンの電源を切ってから伸びをする
いつもは残業だなんだともう少しかかるが、今日は何事もなく早く上がれる
それだけで嬉しくて、少しだけ体調もよくなったような気がした
「お疲れ様です」
頭を下げて仕事場をあとにし、ふらつく足取りで家へと帰る
「あー、なんか買って帰らないと・・・。でも、作る気にもなれない」
だが、クラクラと頭は重いししっかりしたものを食べろ、と身体が言っている
そりゃ、朝は野菜ジュースに昼はコンビニで買ったサラダ、夜はそうめん
そんな食生活が続いていればこんな猛暑日が続く日々を過ごして行けないだろう
「おーおー、どうした?ふらふらじゃねぇか?」
聞き覚えのある声に首を向けると、コンビニの袋をもった銀さんがいた
銀さんはあたしに近づきながらこっちに手を伸ばす
その手をおぼつかない足取りのあたしの背中に当てて、軽く支えてくれる
「どうした?飲み過ぎか?」
「こんな夕方から飲んだくれないわよ」
銀さんはそうだな、と苦笑を浮かべてからあたしを日陰へと誘導した
壁に軽く寄りかからせると、あたしの表情を見るように覗き込む
「熱中症か?」
「ううん、たぶん貧血」
「女の子の日か。二日目?」
デリカシーの無い質問に鋭い視線を浴びせれば、悪かった、と両手をあげられる
銀さんはあたしの頭に手を置いてから、少し渋い顔をした
「頭あちィな。熱中症もなりかけてんじゃねぇか?」
「分からないけど・・・。最近ちゃんとご飯食べてないから、それかと思ったんだけど」
銀さんはそれを聞くと、ため息をついてからあたしの手を取る
つかまれた手首は、銀さんの体温がじんわりと伝わる
「そのまま家に帰したらぶっ倒れそうだからな。万事屋にいったん来い」
「え・・・でも」
「土方にでも迎え来させるから」
銀さんはそう言うと、意味ありげな表情を見せる
が、あたしはそれを聞いて余計に首を振る
「いいよッ!十四郎、仕事忙しいし」
「彼女がこんな状態なんだ。んなこと言ってる場合じゃねぇだろ」
有無を言わせず万事屋へと連れてかれ、玄関に入ると新八くんが出迎えてくれた
「暁さん、どうしたんです?」
「新八、大串くんに電話しろ。『万事屋来い』ってよ」
「は、はい。分かりました」
パタパタと奥へ行った新八くんは、電話を使って十四郎に連絡を入れた
居間へ行くと神楽ちゃんが酢昆布を食べながらあたしの肩を支えてくれた
「とりあえず横にさせとけ。えーっと、あとどうすればいいんだ?」
「銀ちゃん、あれアルよ。おでこに梅干し貼るアル」
「それ熱出した時でしょう!あれですよ、貧血の時は、足を高くしとくんですよ」
応急処置、と言うにはちょっと不安要素も多々あったが、3人は知恵を振り絞って貧血の対処をしてくれた
そのおかげで、気分も少しマシになってきた
気分がよくなると、さっきまでなかった食欲もわいてきて、帰りは食材を買って帰ろう、とか考える
「土方さん、遅いですね」
「仕事じゃないかな、たぶん」
新八くんが言ったのにそう答えると、少し寂しい気持ちになった
やはり、十四郎は仕事を手放すことはできない
こんなときでも、仕事が終わるとこまで終わらさなければ、こっちへは来てくれないんだ
「遅くなりそうだったら、自分で帰るから」
そう言うのと同時に、乱暴にインターフォンが鳴らされ、来たな、と銀さんがジャンプを読みながら言う
新八くんが出迎えに行くと十四郎が奥へとやってきた
「暁、大丈夫か?」
十四郎が入ってきて、横になっていたあたしは上半身を起こす
少々頭がふらついたものの、大分よくなっているみたいだった
「うん、へーき」
笑って返すと、十四郎は不機嫌そうな顔で銀さんを見た
それから数秒お互いメンチを切り合ってから十四郎が先に口を開く
「世話になったな」
「いいからさっさと連れて帰れ」
銀さんがシッシと十四郎を追い出すように手を振ると、十四郎はますます機嫌を害したようだった
あたしの手をつかんでから、行くぞ、と手を引っ張られる
「あ、銀さん、みんな!ありがとね」
部屋を出る間際にそう言えば、みんなが手をヒラヒラと振ってくれた
もっとちゃんとお礼を言いたかったが、十四郎に引っ張られている腕のせいで、止まることができなかった
万事屋の階段を下りてから、すぐそこに止めてあったパトカーに乗せられる
運転席に座った十四郎は、強く車のドアを閉めた
「ったく。なんでアイツのとこにいんだよ」
「1人じゃ危ないからって。十四郎が迎えに来るまで万事屋にいろって言ってくれて」
十四郎は弱弱しく言うあたしを見てから舌打ちをして、車を走らせた
帰りにスーパーへ寄ろうと思っていたが、どこか怖いオーラを放っている彼に、スーパー寄って、と言えなくそのまま通り過ぎていく
しばらく沈黙が続いて、何個目かの信号に引っ掛かった時、十四郎が口を開いた
「体調悪かったなら無理すんじゃねェよ」
「ごめん・・・」
「・・・別に怒ってるわけじゃねぇけど」
低い声でそうつぶやく彼は明らか怒っている
その証拠に信号で止まるたびに、足が貧乏ゆすりをしている
ウソが下手くそなんだ、この人は
(でも、少しくらい心配してくれてもいいのに・・・)
確かに今は気分も体調もすごく楽になっている
だけど、十四郎があまり心配しているように見えなくて、なんだか嬉しくない
いじけながら仕事着の袖をいじっていると、十四郎がため息をついた
「お前の看病するなんて嫌なんだよ」
「・・・・え?」
聞き取れなくて聞き返して十四郎を見てみると、ほんのり赤くなっている頬
目を何度も瞬きしていると、十四郎が再び口を開く
「だ、だから!俺以外の男が、お前の看病してるのが嫌なんだよ!」
車の中に響いた十四郎の声
それを聞いた瞬間、さっきまでいじけていた自分が恥ずかしくなる
だけど、十四郎の言葉を聞いて思わずクスリと笑った
「なに笑ってやがんだ」
「それって、嫉妬?」
笑いながら聞けば、より一層十四郎の顔が赤くなる
「馬鹿ッ、ちげぇよ。そんなんじゃねェ」
「本当は?」
「ちげェって言ってんだろ。いいから、さっさと治せ」
ギュッとハンドルを強く握った十四郎の額は、汗がにじみ出ていた
笑いながらふいに目を向けると、後ろの席には買い物袋が置いてあった
市販の薬と、お弁当と、あとゼリーなどがいくつか入っていた
「買ってきてくれたの?わざわざ?」
わざとらしく聞いてみれば、十四郎は少し口ごもらせた
少々考えてから、少し上ずった声で答える
「わざわざっつーか、ついでだよ」
「・・・・・これ買ってて遅くなったの?」
「違ェよ。ついでだって言ってんだろ」
「なんのついで?何かスーパーに行く予定なんかあったの?」
追い込みをかけるように言えば、とうとう彼は何も答えなくなった
それがすごくかわいくて、また笑うと十四郎に軽く睨まれた
ほら、やっぱり十四郎はウソが下手くそ
「ごめん、ありがとう」
そう言うと十四郎があぁ、と言ってから続ける
「今日泊まっていいか?」
「うちに?」
「お前、心配だし」
「仕事は?」
飛び出してやってきたんだ、きっと仕事は終わっていない
また信号が赤になって車が止まり、もう一度こっちを見た十四郎
薄暗い外から入りこむ、商店街の光が彼をより魅力的にさせた
その顔に見とれていると、こっちに身を乗り出した十四郎があたしに口付けをした
本当に一瞬で、少し物足りないくらいの小さなキス
「終わらしてきた」
「・・・うん、じゃいいよ」
仕事なんて終わってないはずなのに
そう確信づけるのは、マナーモードの携帯がさっきから震えているから
やっぱり、ウソが下手くそなんだね。
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