ついにPトップ登場?
おはようございます。
高崎で迎える朝です。
部屋の窓からは高崎駅にやってくるE7系が見えます。
この1か月、高崎に通い詰めることもう3回目。
今日こそはPトップが来てほしい…そんな思いで高崎駅へ向かいます。
快速EL群馬県民の日号横川行きです。
10月28日の群馬県民の日に合わせて毎年運行されているもので、年によってSLで運行されることもあります。
県民の日…というのは福岡県民の私にはなじみのない存在ですが、関東の多くの都県で設けられているもので、公立学校が休みになったり、一部レジャー施設が割引されたりするそうです。うらやま。
初めて「群馬県」の名前が使用された1871年10月28日(旧暦)が群馬県民の日の由来だそうです。
さて、このEL群馬県民の日号は往復どちらもEL牽引、つまりEL+客車+ELのプッシュプルで運行されます。高崎に残っているELはPトップも含めて全3機なので、これまでの列車より格段にPトップが当たりやすいといえます。
これで当たらなかったらあまりにも運がなさすぎ…ということで、ぜひ当たるように祈っておきます。
今回のきっぷは事前に取っておきましたが、通路側だったので当日朝に空いた窓側に変更しておきました。
それでは、ホームに向かいます。
青とクリーム色で塗られた機関車がやってきました。
今度こそ…Pトップです!
3回目にしてやっとのことで引き当てることができました…!
本当に長かったです…
ということで、こちらがPトップこと、EF65形電気機関車501号機です!
EF65形にはいくつか形態があり、一般形(貨物用)の0番台、500番台の旅客型(501~512号機、527~531号機、0番台から改造編入された535~542号機)、500番台の貨物型(513~526号機、532~534号機)、汎用型の1000番台の4つのグループが存在します。
このうち500番台の旅客型は、寝台特急列車の最高速度を110km/hに引き上げるために製造された機関車で、主に東京~九州間を走るブルートレインに使用されました。
20系客車に合わせた青とクリーム色を身にまとい、花形の東海道ブルトレの先頭に立って活躍する姿は、当時の鉄道ファンのあこがれの的だったそうです。
500番台旅客型は、旅客(Passenger)の頭文字を取ってP形と呼ばれており、そのトップナンバーである501号機は「Pトップ」と呼ばれ親しまれてきました。
後に1000番台(PF形)に運用は置き換えられましたが、501号機は民営化後も高崎に所属を移しながらも残り続け、主にイベント列車の牽引に使用されてきており、ついに2024年秋をもって引退を迎えます。
往年の東海道ブルトレの雰囲気を残すPトップ。ついにその牽引する列車に乗り込みます。
牽引されているのは旧客6両編成。1週間前以来の再会です。
Pトップで行く信越本線
9:47、甲高い汽笛を鳴らし、列車は動き出しました。
気分はブルートレインですね。
列車は信越本線を走っていきます。
信越本線は高崎~横川、篠ノ井~長野、直江津~新潟間を結ぶ路線で、もともとは一つの路線でしたが、北陸新幹線の開業による廃止や第三セクター移管により3つに分断された路線です。
群馬県内の高崎~横川間は現在は地域輸送と、こうしたイベント列車が走る区間となっています。
列車は田園風景の中を走っていきます。
ところどころで撮り鉄の方がカメラを構えているのが見えます。
途中、安中橋梁を渡ります。
鉄橋を渡り終えたところでびっくり!
なんと、撮り鉄の方々が斜面にびっしりと連なり、カメラを構えているのです。
この安中橋梁は信越本線の中でも有名な撮影地。
いい写真は撮れたでしょうか?
ここで停車時間があるので降りてみましょう。
まずは一番後ろに付いているEF64 1053号機から。
5月の新潟駅開業120周年号でお世話になった機関車です。
続いて前へ。
Pトップを眺めます。
やはりこっちのほうが人気みたいですね。
安中駅は近くに東邦亜鉛安中精錬所があり、福島県いわき市の福島臨海鉄道小名浜駅からここまで亜鉛精鉱を運ぶ、通称「安中貨物」が運行されています。
※旅行後の2025年3月に廃止
その精錬所の様子をから駅ホームから眺めることができました。
そろそろ車内に戻ります。
発車は先頭客車の一番前から眺めることに。
汽笛を鳴らし、力強く走り出す姿をしばらく眺めました。
覗き込めば連結部も眺めることができます。
これも旧客の魅力。
ここで、ラウンジに行くことに。
何か食べようかな…と思って、
選んだのは瓶コーラとアイスクリーム。
テーブルの下に栓抜きが付いていて、引っ掛けて抜くことができます。
「上にこじる」という表現、ここにしかないのでは…?
貴重な体験ができました。
さっそくいただきます!
食べている間に、列車は磯辺に停車。
この近くにある磯部温泉は温泉マーク発祥の地として知られています。
磯部を出た列車は勾配を登っていきます。
この区間の勾配は25パーミル。鉄道ではなかなか大変な勾配です。
降りてみると、
JESSの社員さんたちによるお出迎えがありました。
改めてPトップを眺めます。
Pトップと旧客との連結面。
線路の先は大きな車止めで途切れています。
昔はこの先、碓氷峠を越え、軽井沢方面へと線路が伸びていました。
反対ホームに向かいます。
真横から。
どこから見てもかっこいいのがPトップ。
やっぱりかっこいい!
駅の外に出てみました。
それでは、帰りの列車までの時間は、信越本線がまだ1本の路線だったころを感じられる場所へと行ってみたいと思います。
続きます。
★乗車データ
8137レ 快速EL群馬県民の日号 横川行き 高崎(9:47)②→横川(10:49)
EF65-501+スハフ32-2357+オハ47-2266+スハフ42-2173+オハ47-2261+オハ47-2246+オハニ36-11+EF64-1053
※2024年10月28日乗車
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