羽生結弦notte stellata2024のチケットは、なんと一回目の抽選が当たりました。びっくりしました。3月9日(土)。
RE_PRAY以降、何度応募してもかすりもしなかったので。
しかもロング中央SS席1列目でした。
座席番号が分かったとき、本当にびっくりして、思わず自分よりもっと相応しい人にその席が行くよう、リセールに出した方がいいのではないかと思いました。
私はバナーも持ってないし、絵心は全くない(絵師さんたちの絵やバナーを見るのは好きだけど)から作れないし。
おばあちゃんだし。。。
何より、観た後頭の中が真っ白になって覚えていないことが多いのに、こんないい席で記憶に残らなかったら悲しすぎる。。。。。
仙台在住のゆづ友さんの車に乗せてもらってセキスイハイムスーパーアリーナまで行き、彼女のグッズ購入の順番が早かったので、早めに着いて車の中でお弁当食べながら、リハーサル配信をiPadで2人で見ました。
黒い子のダニー・ボーイ、すーっと滑って来てさっと止まる、その時の伸び上がるような、向きの変え方があんまり美しくて、思わずお箸を持ったまま「きれい・・・」と呟いてしまいました。
結局お弁当は、羽生くんのリハーサルが終わってから食べ始めることになりました。
まあ、無理ですね。リハーサル配信と言えども、食べながら羽生くんの演技を見るのは。
公演プログラムは以下にまとめました。
作曲/演奏や 振付け情報は、ネットから拾わせていただきました。
特にフィギュアスケート速報さん。ありがとうございます。
RE_PRAYのような強烈な刺激や興奮はないけれど、静かで暖かでしみ入るような演技たち。
理華ちゃん、よかったです。彼女のダンスの切れ味はとても良いので、そこを磨いてもっと打ち出してもいいのでは? と思った。
さっとんはプロとして、自分の道を進んでいるのだなあと感慨深い。
あっこちゃんのプログラムは重みと華があって好きです。
デカは競技時代よりのびのびとしていて良いなと思いました。
無良君は、ジャンプが調子悪かった。うーん。
ジェイソンの演技を見るといつも思うのですが、お尻が後ろに出すぎていないかなあ。もうちょっと引っ込むともっときれいになるのではと素人意見ですが思う。
ハビはハビだね。変わらない。粋です。
ヴィオレッタさんは、スケートもうまい。フラフープはめちゃめちゃうまい。
シェイは、エネルギーを回りに照射するような演技。人としてもそうなのかな。みてるだけで元気になれそう。
さて羽生くんの演技なんですが、目の前で見たはずなのにやはり記憶がありません。
興奮したこと、見た後の幸福感は覚えているのですが。
「速い」と思ったのは覚えています。しゅっと移動してしまう。目が追いつかない。自分の動態視力がつくづく足りない、と思いました。
カルミナ・ブラーナの時は、右眼で羽生くん、左目で大地さんを見ようとしてパニックになっていました。
他の人の演技はちゃんと覚えているし、デカのときには「わあ、デカお化粧してる」なんて余計なこと思ったりもしたし。
なのに、何故、羽生くんの演技は見たという実感がここまで薄いのか。
私の脳が記憶できる情報量を超えている。
→「容量が不足していたので録画できませんでした」状態か。
発光しているものは、うまく写真が撮れないのと似た感じ。
脳が興奮しすぎて、見ている間、一過性健忘症になっている。
なので、日テレプラスの放送や、日テレさんのYoutube動画を見ての感想も少し。
大地さんの、運命の女神としてのオーラが圧倒的。青年を操るときの演技などすごい迫力。(「引っ張ったで〜。キャッキャッ」と同じ人とは思えない)
大地さんが引っ張る、羽生さんが引っ張られるところは、本当に二者の間が魔法の綱で繋がれているかのよう。ほんのわずかの時間差が、実際に引っ張られているかのように錯覚させる。迫真のタイミングと演技。いやあ、すごい。
最初、無垢な青年がぽよーんと出て来て、ピッコロ(フルート?)が鋭い旋律を素早く奏でる、それに呼応して青年が鋭く短いスピンをする。このタイミングもすごく好き。鳥がさえずり合っているかのよう。
シェイが振り付けたという前半は、とてもバレエチックな動きが散りばめられていると思った。こんなにバレエっぽい羽生くんは初めて観たような気がする。羽生くんは、コラボ演目では、自分が得意としない動きをきれいに見せられるように頑張ったという意味のことを言っていたが、ここのことなのかな。それとも後半か? いずれにしても、どこが不得意なのかわからない仕上がりだと思う。
イナバウアーの時の、愛らしい幸福感に満ちた表情が素晴らしい!
その後上着を取り払うのだけれど、素人が言うのも僭越だが、あまりイメージチェンジがなされる早替えではないと思った。脱ぐ前と色合いも似ているし。イメージを変えるためというより、暑いから脱いだと言われても納得してしまう。
そして、上着を取った位で、一々キャーキャー言うな、お嬢さんがた!
後半は、大地さんに操られるシーンもだけれど、その後も鬼気迫るものがあって、息を詰めて観てしまう。逃げて、閉じ込められて、のたうち回って、もだえて苦しんで、そして決意する、全てを受け入れると。
期間限定とのことだけれど、日テレがアップしてくれたYoutubeを。
ダニー・ボーイ。全ての音を拾って可視化する動き。揺らぐようなリズム。溜め。アクセント。
もし耳が聞こえなくなっても、羽生くんのこのスケートを観れば、キース・ジャレットのピアノが聞こえるだろうと思うような繊細な表現。
スケートを終えた後の汗がすごい。いくら滝汗の羽生くんでもここまでの汗はあまり見たことがないような気がする。本当に、丁寧に、丁寧に、滑っているのだなと思った。
バレエでも(自分は大してやっていないのに比べて僭越ですが)これ以上やるとバランスを崩すというギリギリのところまで身体を使って踊ると、激しい動きでなくても汗がどっと出る。静かな動きの方がエネルギーの消費は大きいような気がする。
記憶に残らないことの理由の1つとして、羽生くんの演技を見ている間、何らかの感想、言葉に落とし込みたくない、という気持ちが自分にはあると思います。
1つの言葉にしたとたん、それ以外の思いが、消えてしまうような気がして。
だから、それもあって、ブログに書くのもためらって、こんなに時間がかかるのだと思う。
ある言葉を選んだら、その時感じた他の感情が捉えられなくなってしまいそうで。
と思っている間に、その言葉、強く感じた思いすら消えて行ってしまうのに。