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Update: カルロスゴーン氏の件について

カルロスゴーン氏の件にしても適当な金額をいかにも流用して日産に実損を与えたみたくなっているけど、あれは検察が裁判所に正式に主張しているものではなく、あくまで推測(若しくはでっち上げ)でメディアを経由して世論誘導のために垂れ流しているだけであって(守秘義務・国家公務員法違反)、一般視聴者は何だかんだで「還流資金」とか具体的な金額(これも事実ではない)を報じられると信じやすいから「ゴーンけしからん」、となる。

 

昨年11月の逮捕直後、当ブログでは「検察がこんなザルだらけの逮捕でなぜ強気でいられるか?裏には日本政府がついており首相・副首相が当件について一言も発しないのは逆に不自然極まりなく、背後関係がイマイチわからない」、としていたが(消してしまったが逮捕直後の記事)、今となっては政権から梯子を外された検察が損な役割をさせられているように見える。世界中から非難ゴーゴーで勝てっこない、しかし政権からの指示、または政権への人事忖度によって後には引けない状況に陥り、後悔先に立たずといった状況にもみえ、僅かながらではあるが同情も感じる。

 

当件はずっと追っているが、当初の主張と変わらず、自分なんかが言うまでもなく彼(カルロスゴーン)は尊敬されるべき偉大な人物であり、潔癖なリーガルである事が一層それを際立たせている。還流資金なんていうと普通の人は怪しい、となるがそれがそのまま会社に実損を与えた事には結び付かない。

 

当時お伝えしたように、ゴーン氏が日銀の中にいる人(元新生銀行)からそそのかされたクーポンスワップの相対取引は、話を聞いた時は2007年の上半期かと思っていた。リーマン後に損失が発生した際(2008年10月)には容赦なく追証を求められ日産への付け替えもそそのかされたが、証券取引等監視委から是正された。新生銀行は取引の際、商品設計の詳細や不確実性リスクの説明責任を果たしていたのか甚だ疑問で、尋問を受けなくてはならない立場にも関わらず地上波では名を出す事すら完全タブーとなっており、実質上雲隠れとなっている。(日銀の中にはいるが)

 

カルロスゴーン氏を日本特有、異質な人質司法で何度勾留したところで自白を得られないことは明白で、不当な手段によってゴーン夫人から崩そうとしているが、ゴーン氏が契約したNYのローファームや国際的人権団体からの圧力が強く東京地裁も板挟みのような状態になっている事が伝わってくる。

 

日本経済に「多大過ぎる功績」を残し、これほど偉大な人物を物的な証拠もなくただのメディア戦略の印象操作によって吊るし上げようとする時代遅れの手法は通じなくなっているが、当件に関し最も滑稽なのはNHK、朝日、フジテレビはじめとする日本の放送各局でインターネットで事実が確認できるにも関わらず、何十年経っても変わらない国民洗脳の手法を繰り返している。

 

テレビ離れを率先しているのは自らの稚拙すぎる報道姿勢にあり、そのような世間とのギャップを自覚しなくては将来(今も?)はないものと思われる。それだけ今回の報道姿勢は酷すぎる。「TVでいえば世論誘導できる」といった昭和感覚の驕りが残っており、民放各局は、古めかしく世間ズレした浦島太郎であることを自覚しなくてはならない。

 

日本は残念ながら、当件によって他先進諸国から大いに軽蔑・異質な目でみられることになった。日本に対する見方は大きく変わった事だろう。

 

ゴーン前会長の処遇「言語道断」仏経営者団体会長が発言

 

逮捕されるべきは第3四半期有報に92億円のゴーン氏への支払いを計上し、背任の疑いが濃厚な現社長、西川氏であることに間違いない。

 

彼は「自己保身のため」後先考えずの一括計上に至ったわけだが、日産の事ではなく自らの保身しか考えていない。今回の事件に関し、そもそもの発端は売上低迷でゴーン氏から社長職解任通告を嗅ぎつけた西川氏からの陰謀が起因している。自己都合で事実を計画的にひん曲げ、自身にとって都合の悪い外国人2名だけを追い払い、今回の日産問題の根幹張本人にも関わらず陰謀によって「ゴーンけしからん」をアピールするその姿勢は滑稽極まりない。

 

西川氏自身のごく個人的な理由から日産はこのような状態になった。北米日産から崩れていくことになるだろう。 日産の企業価値や株主はじめとする世界中のステークホルダーのみならず日本という国家に多大なる毀損を与えたのが誰なのかは明白である。

 

ルノーとの吸収合併がどうの、というのは自己正当化の建前にすぎない。仮に彼が社長職に居座り続けるというのであればこの会社はどうなるのだろうか?既に陰りは見えている。 (逆に)日産を救い企業価値を高め続けたゴーン氏はこのような状況にも関わらず(日産の)今後を危惧しており、それはビデオメッセージで十分すぎるほど伝わってきた。だからこそ彼(ゴーン氏)はリーダーシップを発揮せずにはいられなかった。