今日、京都府の鴨川が赤く染まっているというニュースを目にしました。
当初の報道では、水中の有害物質は基準以下、川の魚に影響はないこと以外は、原因不明でしたが、まもなくして、赤い水は染色工場などから下水道に流れた水が流れ込んだことが原因だったと発表されました。
実は聖書には、赤く染まる川について主に2つ記述があります。
一つ目は、旧約聖書の中で、神がエジプトに下す災いについて書かれた箇所です。
エジプトは、約400年もの間、神の民であるユダヤ人を奴隷としてこき使っていました。
ユダヤ人の嘆きを聞き入れた神は、モーセをリーダーとして任命し、ユダヤ人をエジプトでの奴隷生活から解放し、神が約束した地であるイスラエルへ連れて行くことにします。
モーセは神に言われた通りにエジプト王(ファラオ)を訪ね、ユダヤ人解放を要求しますが、ファラオは一向にこの要求聞き入れようとしません。
そこで神は、エジプトに次々と災いをもたらしました。
その中の最初の災いが、血で染まったナイル川です。
聖書には、以下のように書かれています。
「モーセとアロンは、主の命じられたとおりにした。彼は杖を振り上げて、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。川の水はことごとく血に変わり、 川の魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。こうして、エジプトの国中が血に浸った。」(出エジプト記 7:20-21)
ファラオはそれでも奴隷解放要求に応じず、最終的にエジプトには10つもの災いが降りかかりました。
ファラオは、最後の災いによって自分の初子を失って初めて、ユダヤ人を解放することにしたのです。
次の記述は、世界の終わりが書かれた章、ヨハネの黙示録にあります。
神は、本物の神であるイエスを拒む人々を裁き、悔い改める最後のチャンスを与えるために、ありとあらゆる災いを下します。
それらはどれも想像しただけとても恐ろしいものです。
これらの災いの中に、
「第二の天使が、その鉢の中身を海に注ぐと、海は死人の血のようになって、その中の生き物はすべて死んでしまった。 第三の天使が、その鉢の中身を川と水の源に注ぐと、水は血になった。」(ヨハネの黙示録 16:3-4)
というものがあります。
この時も、ナイル川の災いと同じように、川や水源が血で染まるのです。
これら終わりの時の裁きを霊によって導かれて目撃したヨハネは、こう書いています。
「そのとき、わたしは水をつかさどる天使がこう言うのを聞いた。 『今おられ、かつておられた聖なる方、 あなたは正しい方です。 このような裁きをしてくださったからです。 この者どもは、聖なる者たちと 預言者たちとの血を流しましたが、 あなたは彼らに血をお飲ませになりました。 それは当然なことです。』」(ヨハネの黙示録 16:5-6)
神のメッセージを受け取り人々に伝える預言者たち、また福音を宣べ伝えるイエスの弟子たちの多くは、その信仰によって血を流し、殺されて行きました。
私たちが生きる現代でも、クリスチャンであるというだけで血を流し、命を奪われる人々が多く存在します。
私たちの罪を償い、私たちに永遠の命を与えるために十字架にかかったイエス・キリストも、血を流し、苦しみながら息絶えました。
終わりの時に川を赤く染めるのは、信仰のために死んでいった人たちの血なのです。
今回の一件は、終わりの時に下される災いの始まりではないと思います。
終わりの時には、染料などではなく血によって世界中の全ての川が赤く染まり、恐らく血によって周囲を悪臭が放ち、川の生き物も死んでしまうからです。
ただ、不気味に赤く染まった鴨川の写真を見て、終わりの時はこれの何百倍、何万倍も恐ろしいものになると考えただけで、本当にゾッとします。
しかし、今イエスにある人が、これら恐ろしいことを経験することはありません。
イエスを信じて受け入れた人には裁きは下らないので、神は災いが下る前に私たちを助け出してくれるからです。(携挙といいます。)
私たちが見る川は、血の川ではなく、命の水の川です。
黙示録に、こうあります。
「天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川をわたしに見せた。 川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。そして、その木の葉は諸国の民の病を治す。 もはや、呪われるものは何一つない。」(ヨハネの黙示録 22:1-3)
血の川を見ることになるか、命の水の川を見ることになるかを分けるのはただ一つ、
イエスを神として信じて受け入れているか、そうでないか。
それだけです。
誰でもイエスを信じる人には、永遠の命が与えられます。
既に世の中には、終わりの時が近い兆候が次々と現れて始めています。
どうか今すぐイエスを受け入れ、命を得てください。
アーメン✝️
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