FC2に本日【〇盤○○○が謝罪した理由、 Wikipedia削除に見える保身】記事をUPしました(末尾にリンク)。
日本の旅行ガイド間で「世界一過酷」と囁かれている旅行に行ってきました。
川に突っ込む日産4WD、可愛いシファカ、無残に抉られたバオバブなど貴重な写真をご覧下さい。
世界一魅力的な国は世界一劣悪な観光地
~最貧国ワースト10 マダガスカルの無能な政府~
訪問100か国目をマダガスカルに決めた時は、魅力的なこの国が最貧国リスト常連だとは知りませんでした。
後半に写真付きで記述しましたが、今まで訪問した国の中でダントツに、観光客にとって劣悪な状態でした。
IMFは年に2度、世界の国の1人当り購買力平価ベースのGDPを、相対的な生活費とインフレ率を計算に入れてランク付けしています。
世界最貧国リストの上位はアフリカが独占状態で、マダガスカルはワースト10に入り続けています。
ワースト上位の国の殆どは汚職が蔓延する独裁政権で、豊富な天然資源や魅力的観光資源があっても、それらを生かすことが出来ず、ゴミ問題などの環境汚染と自然破壊が深刻化しています。
汚職は外国からの投資にも妨げとなっていて、最貧国から抜け出すことが出来ずにいます。
マダガスカルは独裁政権ではありませんが法治国家とも言い難く、政情不安で、やはり汚職が蔓延しているようです。
現地人ガイドのMさんは、拙い日本語で、手を胸ポケットに入れる身振りをしながら、何度もこう嘆いていました。
「大統領も大臣も皆ポケットマネー」
外国人観光客に対し、自分の国の負の部分をあまり知られたくないはずですが...。
ガイドのMさんの言葉通り、インフラ整備が行われない要因は、私腹を肥やす政府の無能さだと思われました。
最後の項目の 受難《3》観光客 ①青空トイレに、その証拠と言えるモノがあります。
過酷な旅とは一体⁈(次回は写真でUPします、お楽しみに)
①道路は全く整備されず、橋も無い
元々劣悪な道なのに、メンテナンスされない為に年々轍も穴も深く大きくなり、砂地や泥道は過酷さを増す一方です。
旅行で一緒だった女性は、一昔前に友人から「すごく良かったからオススメよ♡」と言われてマダガスカル旅行を決めたそうですが、その友人が旅行した頃のマダガスカルの道路事情よりも現在の方が遥かに悪化しているのです。
観光客が必ず訪問する場所に向かう道路なのに、4WDでも四苦八苦です。
▲狭い道は木々が茂って更に狭くなり、枝でボディーを傷つけ、ミラーを破損、
棘のあるブッシュが多い細い道を、硬い枝にこすられてギイィィーという音を立てながら強引に進みます。私は車が可哀そうでたまりませんでした
▲尖った岩だらけの道でパンク
▲砂漠の砂に埋もれてスタック
▲ぬかるんだ泥の中でスタック
▲川の真ん中でエンコ
▲筏の上でもエンコ
▲すれ違いが困難で、道路脇に転落した車を何台も見ました
▲転落して炎上し真黒になったタンクローリーも見ましたよ!
残骸は車軸しか残らない位だったので、一瞬で巨大な炎に包まれたと推測できました。
深さ数mの窪みに運転席(左)を下にした状態で横転しており、恐らく運転者は脱出できず、灰も残さぬほど焼けてしまったでしょう。
砂地の細い道を、コンテナを積んだ巨大トラックやピーナッツや家畜を積んだ中古トラックなどとしょっちゅう、ギリギリ或いは無理やりすれ違っていました。
マダガスカル全体で、道路の不整備による死亡事故・重大事故・経済損失は一体どれ位に上るでしょうか⁉
私達観光客も命がけですが、ツアーで1周して通り抜ければ終わりです。
しかし、現地に住む人や輸送業の人は毎日、こんな危険な道路(とも呼びたくありません)を通行しているのです。
②都市部は渋滞で物乞いに囲まれる
首都アンタナナリヴは年中渋滞していますが、公共交通機関はありません。
Toshlさんがタンザニアで乗ったような、乗り合いワゴン車での移動しかなく、通勤に数時間かかるそうです。
年中渋滞する交差点付近には、物売りだけではなく物乞いも常駐しています。
ツアーバスは渋滞に嵌って、市内観光も次の観光地へ向かうも非常に時間がかかり、
外国人が乗った車は、渋滞中ずっと物売り・物乞いの人々に取り囲まれます。
寺院や王宮等の観光地やホテルのエントランスでも、物売り・物乞いに囲まれます。
③断水、停電、劣悪なホテル
ホテルはシャワーの「水」さえ満足に出ず、
計画停電以外にもしょっちゅう電気は止まって、トイレに行くにも四苦八苦、
しまいにゃ水も止まってトイレも流せなくなり...。
観光起点として絶対宿泊しなければならない「マンジャ」という村は、劣悪なホテルが1件だけで、がめついオーナーは独占状態に胡坐をかきメンテを一切せず、従業員はチップを求めてしつこく付き纏ってくる始末。
水回りは壊れたままで床はズブ濡れ、
壁には穴や隙間が開いていてマラリア蚊の恐怖に晒され、
シャワーは出ず、バケツに溜めた水で体を洗うという、生まれて初めての体験をしました。
(バンガロータイプの部屋は水も溜まらず、持参のウェットティッシュで体を拭くだけの人もいました)
国全体の水道・電気・道路の普及/整備は時間がかかるでしょうが、まずは観光収入に重点を置いての必要最低限の整備をして、国を豊かにするビジョンがあっていいと思うのです。
マダガスカルは田舎に行けば、車が珍しくて子供達に囲まれるほど、原始的な生活をしていますが、首都や主要な町では車は多く、ガソリン価格は日本より高く、ガソリン税は日本同様に高く、法人税、個人所得税、付加価値税もちゃんと徴集され、税収もそれなりに大きいと思われます。
外国人観光客がツアー会社・観光施設・保護区・ホテル・飲食店に落とすお金も、かなりの額に上るはずです。
しかし、そうした税収や観光業での利益が、インフラにつぎ込まれているとは到底思えず、恐らく大部分が為政者のポケットマネーとなり、無能な政府の無策は、次に述べるように動植物にも、観光客にとっても受難です。
受難《1》動物
旅行を計画する前までのマダガスカルのイメージは、観光立国として発展した、アフリカではエジプト・南アフリカに次ぐ位にそこそこ豊かな国と思い込んでいましたが、それは昔からテレビの紀行番組や科学番組等で、奇岩群の絶景や、バオバブ・キツネザル・カメレオン等固有の動植物が特集され、「マダガスカル」はよく知られていたからです。
大自然や動植物が好きな観光客にとって世界一魅力的な国と言っていいと思います。
マダガスカルは野生生物の90パーセント以上が固有種という、生物多様性にとって最重要な島国だということは有名ですよね。
2億年前のゴンドワナ超大陸の再分裂に伴いアフリカ大陸から分かれ、更に8800万年前頃にインド亜大陸とも分離して形成されたマダガスカル島は、大陸から孤立した状態が長かった為に独自の進化を遂げたからです。
しかし、貴重な生態系は特に20世紀に入って以降、急速な人口増加と無秩序な開発による環境破壊により失われ、深刻な危機にあります。
マダガスカルの森林面積は約2000年前に人類が住み始めて以来、90%も失われ(40%以上の喪失は1950年代~2000年代)、多くの固有種が絶滅しました。
世界最大の鳥だったエピオルニス(最大種Vorombe titanは体重730kg・体高3m以上)は、キリンの雌に匹敵するほど巨大でしたが、17世紀頃に絶滅。
マダガスカル固有の原始的な霊長類キツネザル(アイアイ・インドリ・シファカを含む)は107種類いますが、2020年7月更新のレッドリストでは、この内103種が絶滅危惧種とされ、地上を横っ飛びで移動するシファカ(詳細は下記)を含む33種がCR(次項目にて解説)に選定されています。
IUCN(国際自然保護連合)によるレッドリスト
※「レッドリスト」と「レッドデータブック」の語句の意味
レッドデータブックとは一般的に、レッドリストに基づいて具体的な内容を記載したブックのこと。
国際的にレッドリストといえばIUCNが作成した絶滅危惧野生生物リストを指しますが、現在は各国・各地域・団体等によって多数作成されています。
日本でレッドリストという時はIUCN作成・環境省作成の一方又は双方を指しますが、他にも水産庁・都道府県・学術団体・地方公共団体でもレッドリスト/レッドデータブックが作成されています。
IUCNレッドリストは、絶滅危機の深刻さの大きい順から3段階に分類されます。
《2001年ver.》
CR(Critically危機的 Endangered絶滅危惧) 近絶滅種(1994年ver.では‟絶滅寸前”と訳されていた)
EN(Endangered)絶滅危惧種
VU(Vulnerable)危急種
マダガスカルで希少種のキツネザルを絶滅に追い込んでいる最大原因は、
人間による森林破壊です。
焼き畑農業・牧場用の野焼き・過放牧・木炭用の森林伐採などにより、森林はどんどん消滅しています。
コロナ禍も、森林破壊を加速してしまいました。
失業、或いは感染を避けた人々が都市部から農村部へ移住した為です。
手っ取り早く農地を拡大する為に、森林に火を放つという違法行為も増大しました。
更にはペット目的で、シファカなどのキツネザル、特にネズミキツネザルなどの小型の種の多くが密猟・密輸されています。
同じくペットとしての需要から、リーフテールヤモリやカメレオンの個体数も大幅に減少しています。
ペリネ自然保護区のカメレオンファームにて撮影
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)
1973年にワシントンDCで締結されたのでこの通称で呼ばれます。
レッドリストと直接は関係せず、密猟・密輸での国際取引によって絶滅の恐れのある動植物を、危機の高い順から、附属書I・II・IIIに分けてリストアップして取引を規制しています。
インドリ科(インドリ&シファカ)は、1975年のワシントン条約発効時から附属書Iに掲載されており、かつ、レッドリストのCRに指定されています。
カメレオンの多くの種も、ワシントン条約附属書Iに掲載されて国際取引が禁止されているのですが...。
キツネザル/インドリ/シファカの生物分類 (界-門-網-目-科-属-種)
霊長目――キツネザル下目は2つの上科、5つの科に分かれます。
※インドリ以外のキツネザル下目は、全て長い尾を持ちます
■アイアイ上科 Daubentonioidea
――アイアイ科 Daubentonia madagascariensis
■キツネザル上科 Lemuroidea
――コビトキツネザル科 Cheirogaleidae
――インドリ科 Indridae
――キツネザル科 Lemuridae
――イタチキツネザル科 Lepilemuridae
インドリ科はインドリ属とシファカ属に分かれます。
インドリは、キツネザル類の中では最大種で、全身は黒と白。
シファカ属はベローシファカ(Propithecus verreauxi)とカンムリシファカ(Propithecus diadema)の2種に大別され、それぞれ体色に基づいて亜種に分けられ、シファカ全体では9種です。
シファカとインドリは、マダガスカル旅行記で改めて紹介予定です
左:カンムリシファカ(MeYou撮影) 右:インドリ(Wikipedia)
ベローシファカ クロシロエリマキキツネザル(MeYou撮影)
受難《2》バオバブ
マダガスカルの代名詞と言っていいバオバブも、人間によって脅かされています。
1.なんとも特殊で魅力的なバオバブ
悪魔が引っこ抜いて逆さまに植えたと言われているバオバブは、まずはその姿が突出して変わっていることと巨木であることで、世界一魅力的な木と言っていいと思います。
胴囲30m超、樹齢3千年とも言われていますが、大木の幹には10トンもの水分を蓄えており、年輪がありません。
その特異な生態と、樹齢さえ不明なバオバブは、ミステリアスな魅力もありますね。
バオバブ全8種中の6種がマダガスカルにあります。(アフリカ大陸とオーストラリアに各1種)
起源はマダガスカルで、バオバブの祖先が2100万年前に誕生し、アフリカとオーストラリアに存在する種類は、今から1200万年前に種がインド洋の海流に乗って到達し、そこから独自に進化したそうです。
降雨量僅かの地域で生き抜く為に、太い幹は60%もの水分を含んでいるといわれ、逆に異常気象等によって通常以上に雨が降れば、根が腐って枯れてしまいます。
年間通じて葉のない期間が長いですが、樹皮の下にも葉緑素をもち、葉が無くても光合成をすることができます。
2.人間による利用
南部の一部地域では、中をくりぬいて水がめとしても利用されます。
バオバブの樹皮は家の屋根や壁の材料に利用され、ロープ・布にも加工されます。
また、樹皮はカルシウムを補う飲料や解熱剤として煎じて飲まれています。
ビタミン・カルシウム・鉄分が多く含まれている実は食用にされています。
3.人間による受難
実がなるのは10数mもの高所なので、よじ登る為の足場の楔を打ち込む為、太い幹に何十もの穴を開けられているバオバブ😿を沢山見ました。(4枚目の写真)
屋根や壁・布やロープにする為に、人が届く高さまで、太い幹の樹皮が10cmほどの深さで抉られて皮がごっそりと剥がされているバオバブ😿を沢山見ました。(2・3・5枚目の写真)
1.5m四方に樹皮を抉られた上に、足場の杭を十数か所開けられた、ダブル受難のバオバブも幾つも見ました。
枯れてしまったバオバブ(6枚目の写真)も多く見ましたが、穴を開けられたり皮を剥がされたせいかもしれません。
枯れずとも、数多の穴を開けられ、皮を剥がされたバオバブは痛々しかったです。
畑や水田にする為にバオバブを切り倒すこともあるそうです。
または、気候変化で大型のハリケーンが襲ってバオバブをなぎ倒してしまうそうです。
そして、ハリケーンだけでなく、近年、バオバブの枯れ死が非常に目立つようになっており、その原因は地球温暖化が大きいと言われますが、農地開発の灌漑によって地中水分が増えたことによる根腐れも指摘されています。
近い将来バオバブは絶滅すると予想されています。
マダガスカル島は地球上にある主要な陸塊の中で、最も遅くに人類が定住するようになった場所と言われ、定住開始は紀元前後数百年というのが定説です。
3千年を超えるバオバブの個体の寿命よりも短い歴史の人間が、2千万年もの昔に誕生したバオバブの歴史を抹殺しようとしているのです。
人間は、その数が増えるほど、自然を破壊し、動植物を絶滅に追いやっています。
受難《3》観光客
マダガスカルの大統領は選挙前になると、票目当てで幾つかの村に井戸や電気などを設置/整備するそうで、典型的な腐敗した政治家による利益誘導です。
立法に基づいた平等なインフラ整備など、マダガスカルでは期待できないようでした。
そんなマダガスカルの国内事情など、旅行を申し込んだ時には全く把握できず、旅行パンフレットを見る限り、他のアフリカの国を旅行するのと、特に変わらぬ様子で、下記の①②③についての記載は一切ありませんでした。
今回の旅の過酷さ《過酷な順》
①毎日、日中は青空トイレ
②命の危険を感じた4WDでの悪路走行&川渡り
③命綱頼りの恐怖のツインギ登山
①毎日、日中は青空トイレ
私は過去アフリカは6か国(エジプト・ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ、ナミビア)を旅行し、サファリツアーも回りましたが、青空トイレを強要されたことは1度もありませんでした。
旅行申し込み後に送られてきた詳細日程表の注意書きに、停電があるとか、お湯の出が悪い場合があるとかという説明と共に、初めてこう書かれていました。
「公衆トイレは余り整備されていませんので、青空トイレの利用が多い場合があります」
「場合」どころか今回の旅行中に、公衆トイレなど皆無でした
バオバブやツインギを見に行く悪路を何日も走っている時、ガイドがコンクリートの建物を指さし、こう説明しました。
「政府が建てたレストラン&トイレです。でも、利用されてません」
その後も道沿いに数か所以上確認できましたが、全て廃墟でした。
その理由を訊くと、
▲外国人ツアー日程の昼食時間にはマッチせず、レストランの需要が無かった
▲付近の村から遠いから人を雇えなかった
‟雇えなかった”とかあり得ねえ!って思います。
本気で観光業盛隆を考えていなかっただけでしょう。
金を無駄にしただけのコンクリートの廃墟は、政府の無能さを晒していました。
②命の危険を感じた4WDでの悪路走行&川渡り
ツアー客を分乗させた5台の4WDは全て日産パトロール(旧名/外国名:サファリ)でしたが、それはやはり信頼性と高機能の日本車という理由と共に、
パンク等の非常時に‟5台全て同じ車種であることが役立つから”と思われました。
4WDでの移動はたった6日間でしたが、3回もパンクしました
その内2回のパンクは1台の車だったのですが、これが単独だったならアウトでした。
5台連なってのツアーは、パンクやスタックやエンコ時に互いに助け合う為に必須でした。
2回もパンクした車は3号車にして前後車が気遣ったり、
すれ違い困難な際は、先頭車が「あと後ろに4台いるよ!」と対向車に合図を送り、
先頭車は道に詳しいドライバーに変わったり・・・勿論カーナビなど無く、スマホで地図を見てる様子もなく、紙の地図も持っていないようでした。
勢揃いした5台の日産パトロール。
悪路走行前なので、まだ殆ど傷も無く、ミラーも無事ですが...
この、広くて平らな道路は、ドライバーにとっては新東名ほどに整備された快適さだったでしょう。
ただでさえ砂地に埋もれそうな狭い道を、大型トラックとすれ違う為に、危険覚悟で、砂の深い森の際ギリギリまで入り込みます。
左の写真:え~!こんな川を渡っちゃうの?と、これ位で驚いていたのはトンデモなく甘かったのでした。この川は、まだまだ深さも泥もマシな方でした。
川の水の深さだけでなく、対岸に上がる際に滑ってしまう恐怖が常にありました。
右:これ位の段差の溝はグイグイ突っ込み進みます。
この川は、渡った対岸はごつごつした石で...
この川は渡り終えた後に、泥沼地獄が待っていました
下の写真のヒュンダイは私達のツアーグループではなく、フランス人夫婦が雇った車で単独で旅行していたのですが、何度もスタックし、1度は私達のドライバーがロープで牽引さえしてあげる羽目に。
何度も迷惑をかけ、非常に足手まとい!でした。
日産とヒュンダイの車の性能の違いなのか、ドライバーのスキルの違いなのか?
私達日産車5台が通り抜けられる砂地・川・泥沼・段差を、このヒュンダイはなかなか越えられず、本当に迷惑でした。
私達日本人はマダガスカル旅行には、恐らくこのフランス人よりも遥かに多くの時間とお金(ツアー代だけで1人80万円ほど)を注ぎ込んで来ています。
「夕日に染まるバオバブ並木」
はツアーの目玉で、その当日もこのヒュンダイは私達と一緒でした。
ヒュンダイのせいで日没に間に合わんかったら、どう落とし前つけてくれるんや!
と、みんな憤り、ヒュンダイがエンコする度に胃がキリキリしました。
しかし、私達の5人のドライバーは「ヤレヤレ」とウンザリ顔をしても決して見捨てることなく、牽引救助してあげた後も、3日間道中を共にしてあげたのです。
過酷な道路事情は庶民にはなす術なく、互いに協力していくしかないという気持ちがあるのでしょう。
このように⇧、車が来るとすぐに付近の村から人が集まってきます。
スタックした砂を手で取り除いてくれるのですが、勿論、乗っている観光客から何か貰う為。
プラスチックのフォークや空き容器でも喜んで持って行きます。
1人に手渡すと他の人達が「わ~っ!」と寄ってきて危ないので、申し訳ないけど菓子などをあげる際には窓から放り投げました。
*****
以上にUPした写真で、道なき道を強引に進まざるを得ない悲惨さと恐怖は、皆さんに伝わったでしょうか?
しかし、これ以上に驚愕する過酷さがあったのです!
旅の終盤、ガイドから「何が一番印象に残りましたか?」と尋ねられた際、私はこう答えました。
「ダントツで舟に車を乗せて河を渡ったことです
このまま行き倒れになるかと恐れおののいた悪路走行も併せて、一生、鮮明に思い出すと思います!
巨大バオバブも、美しい夕焼けのバオバブ並木も、可愛いシファカも、恐怖だった青空トイレもツィンギの絶壁さえも、ぜ~んぶ吹っ飛んじゃいました!」
この小舟に4WD日産パトロールを載せます。
んなもん、信じる人いねえよ!だって?
パトロールは車体だけで2800kgあり、私達は別の舟でしたが、運転手と荷物/スーツケースを載せているので、合計3トン超えになります。
一体どんな原始的方法でそんなに重い車を、こんな小舟に載せるのでしょうか?
皆さんも仰天しますよ!
次回の旅行記に臨場感満点の動画でUPします、お楽しみに。
こちらをどうぞお読み下さい。※実際の題名は多少異なる場合があります