最近、メディアによる代替療法バッシングがおこなわれていますが、
私の考えを書きます。
私は現代医療(西洋医学、保険診療)と、代替療法は協力すべきと考えています。
代替療法の医師が、一方的に、現代医療(西洋医学、保険診療)は悪だ、と非難するのはナンセンスです。
たとえばがんの患者さんは、
私のクリニックでは、大学病院やかかりつけ医との縁は切らないように指導しています。
そして、自由診療をしてはいますが、当然、経済的に厳しい方もいらっしゃいますし、
経済的に豊かな方もいらっしゃいますが、
経済状況に関係なく、
・病気と向き合うためには心の状態(ストレスマネジメント)が大切
・体の細胞を正常に機能させるための毎日の食事は大切
・ストレスや化学物質により血流が悪くなっているので血流をよくする習慣が大切
など、自宅でできるセルフケアを第一と指導しています。
自由診療で高額な治療をするよりも、お金のかからない自宅でできるセルフケアが大切だと考えています。
例えば、温熱療法をするお金がない人は、
自宅でゆっくり湯船につかる生活習慣を身に着けたり、運動をして体温を上げる習慣をつけるように、と指導します。
このような生活指導(メンタル、食生活、血流改善など)が、お忙しい大学病院の先生方が患者さんたちにされていないことが多く、実際に悩んでいる患者さんが多くいらっしゃるので、私どものような代替療法の医療機関が指導しているだけなのです。
このような生活指導は、現代医療(西洋医学、保険診療)の治療を邪魔するものではありません。
また、「副作用で苦しんだし治らないので、もう現代医療は受けたくない」とおっしゃる患者さんもよくいらっしゃますが、そのような患者さんはどうしたらいいのでしょうか。
それでもなんとかしてあげたい、サポートしてあげたい、と思うのが多くの代替療法の医師ではないでしょうか。
私の場合は、当院でできることは経済的に無理がないように配慮して提供しますし、当院で対応できない場合は、対応できそうな医療機関を紹介したり、緩和ケア科を紹介したり、緩和ケアもできる訪問診療の医院を紹介したりして、できる限り現代医療との共存をはかっています。
もし現代医療(西洋医学、保険診療)の治療を否定したり、治療を邪魔したりするのが代替療法であれば、協力は難しいと思いますが、
私は、現代医療に足りない部分を補うのが代替医療(補完代替医療)と思っていますし、現代医療の邪魔をする(補完)代替医療は少ないのではと思います(ないわけではありません)。
例えば体を温めて血流を良くするだけの温熱療法も、現代医療(西洋医学、保険診療)の治療を邪魔するものではありません。
確かに、ウソ、大げさ、紛らわしい説明をして、悪徳な自由診療をしているクリニックもあるかもしれませんが、そのようなクリニックは、一時的には金銭的に儲かったとしても患者さんや遺族からの訴訟やクレームが多くクチコミも悪いでしょうから勝手に潰れていくでしょう。自滅するはずです。
ですから、
代替療法の医師が現場でどういうことをしているかも調査せずに頭ごなしにバッシングするのはナンセンスです。
代替医療を現代医療(西洋医学、保険診療)に併用してがんを克服した患者さんの声を聴かずにバッシングするのはナンセンスです。
生活習慣の改善だけで自力でがんを克服した患者さんの声を聴かずにバッシングするのは不公平です。
医療費にかけられる国家予算も圧迫されているので、そのうち保険診療の仕組みは崩壊していくように思います。
そういう中で、もし今後、混合診療が認められていけば、保険診療だけでは経営が成り立たなくなった多くの医師が、今、私たちがやっているような代替療法を取り入れていくはずです。
歯科の世界ではもうそうなっているでしょう?
今、
代替療法をバッシングしたい勢力やグループ、団体があるのかもしれませんが、代替医療を単にバッシングして自分たちが生き残ろうとするのではなく、医療費が底をつき、保険診療のシステムが崩壊していく可能性がある中、代替医療の勢力と協力していくことで、もっといい仕事ができると考えてみてはいかがでしょうか?
もっと、代替医療の医師と現代医療(西洋医学、保険診療)の医師は、協力していけないものでしょうか。
私は、協力したいです。
※科学的にエビデンスがないものをあたかもエビデンスがあるように言ったり、治療実績がないのに治療実績があるように説明するような代替医療は、私は反対です。
※事実無根の情報で著しく、患者様、当院に対し誹謗中傷を繰り返す情報に関しましては、法的措置を検討しております。