中学校進学を考える2 | いつも☆いっしょ

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コウキ(2009年1月生まれ)は生後4ヵ月の時にDravet症候群という難治性てんかんを発症しました。
2018年10月にVNS(迷走神経刺激装置)植込術を受けるも、バシッと効いてる感も無く、これという薬にも出会えず、未だに月1回は重積。

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しばらく更新できない日々が続いていました。

夏休みは普通級とほぼ同じ宿題でした…違うのは読書感想文が3枚→1枚っていうことだけ。

その間にも高校受験を控えた次男が塾を辞めてしまい、長男の時と同じように結局私が勉強を見ることになってしまうし。

で、お察しいただけると思いますが、私がストレスの塊になっていました(涙)

 

 

前置きは終わりにして、前回からの続き、中学校進学の件です。


約1年前。

初めて地域の中学校の特別支援学級の見学に行きました。
学校公開週間中なのでアポなし見学OKなのですが、特支の子たちの特性も考慮するなら事前に連絡をした方が良いだろうと思い、連絡入れて、中学校から指定された日時に行きました。

5教科を見たかったのに、見せられたのは知的クラスの方は美術の授業。しかも中学校の美術と言うよりは、児童デイの工作じゃない?と思うような内容でビックリしました。
コウキと同じ小学校の卒業生の子も複数いました。小学校の時の図工の方が高度なことをしていたよね・・・。

これは見たかった授業ではないので、急遽、お隣の情緒クラスの方を見させてもらうことに。
ところが授業時間は残り30分以上も残っているのに、どう見ても勉強なんてしていない。1人の子の机の周りに集まって雑談中。担任はそれを少し離れたところから見ているだけ。

状況が全く理解できなかったので担任に話を聞くと・・・

 

授業は最初の10分だけしました。

この子たちは集中力が持たないので、10分勉強したらあとは自由時間にしています。

いつもこんな感じです、と。

このクラスにも同じ小学校の卒業生がいます。小学校の時は45分間しっかり勉強していたよね・・・。

ひどく失望して帰ったのは言うまでもありません。




そしてそれから1年経ち・・・。

10分しか授業をしていなかった方のクラスの担任が移動になり、新しい先生が赴任したので、もしかして・・・淡い期待を抱いて行きました。

今回は両クラスの国or数を見せて欲しいと頼んでおいたので、ばっちりでした。

まず情緒の国語から・・・
何か様子がおかしい。なんで1,2,3年生が一斉授業を受けているの?

現在、小学校で受けているような、教育委員会が謳っているような、個別授業ではありませんでした。

しかも小学校1年生の教室と間違えたかな?という授業内容で唖然としました。

教科書なんてどこにも見当たらず、今日の目標が”「 」の使い方を覚えよう”で、赤ずきんの物語を抜粋したオリジナルプリントを使っていました。

オオカミと赤ずきんのセリフの部分が空白になっているので、どんな言葉が入るか考えようという内容でした。

これ・・・中学校の情緒クラスの内容じゃないよね。
”情緒=知的に問題が無い子たちのクラス”のはずなんですが。



続いて、同じく情緒クラスの数学。

やっぱり一斉授業。使っている教科書は全員1年生で使用する数学1でした。

2x+1+3x-3=

今年入学したばかりの1年生は初めて習う内容なので、頑張って授業を受けているような感じでした。が、毎年毎年同じ時期には同じ内容を学習するらしいので、2年目の2年生や3年目の3年生は暇になのか雑談が始まったり。

2年生になっても3年生になっても、その子が数学が得意だったとしても、永遠に1年生の数学しか教えてもらえないのです。

中学校からは教科担当制なので、免許を持っている人でなければ学年相応の授業をすることはできません。

で、その専科の先生は週に数回しか来られません(←このシステムもどうかなと思う)。

それならば専科の先生が来られない授業の時に、専門外の特支の担任が適当な授業をするのではなく、専科の先生にその子たちのレベルに合った課題を出してもらっておいて、課題に取り組む時間にしたら良いと思うのです。今の小学校の特支の授業がそんな感じですから。

1人の先生が2~3人の子を受け持ち順番に回ってきてくれるので、待っている間は「今やったこの問題を解いてみてね」という感じです。


お隣の知的クラスの英語を見せてもらいました。
”頭にJの付く単語を探そう”という授業をしていました。Jの付く単語を見つけて、ノートに5回ずつ練習するという内容でした。一斉授業ではないものの個別に教えてもらうというわけでもなく・・・。

今、コウキたちの小学校の英語の方がよほどハイレベルです。
”What color do you like ?”
”My birthday is...”
とか、会話中心の授業を受けています。

こちらの授業も何だかなぁ・・・。



4時間目が終わって、昼休憩の時に、特支の担任と教頭と懇談の時間を作ってもらいました。

「中学校卒業後の進路は自分がこの中学校に来て5年になるけど特別支援学校のみです」
「高校に入れそうな子がいれば話は別ですが、そういう子もいないので・・・」

は?
そりゃあんな一斉授業じゃ高校受験なんて出来る子も出来なくなるよね?
先生たちが学力向上の機会を奪ってるようにしか見えませんけど?
あんな授業じゃ伸びる子も中学校に入学した途端に伸びなくなりますよ?

それでもコウキや一緒に見学に行っていた子の現状の説明し(手帳が取れないグレーゾーン)、高校進学も一応視野に入れていると話すと・・・

「高校高校って、親がゴールを決めることで子どもがダメになるんですよ・・・ははは・・・」
「プレッシャーになって子どもがつぶれますよ」
ですって?

いやいや、そうじゃなくて。


高校進学も選択肢に入れておきたいと言っているだけ。

特別支援学校しか選択肢が無いっていうのがおかしいと言ってるだけなの。

今、小学校で受けているような個別の能力に合った授業をしてもらいたい、それだけのこと。
学力がどれくらい身に付くかなんてことは結果論で、その結果でまた進路は考えていくんだから。

どうも納得がいかない・・・この中学校、何かおかしい。
他の中学校の特支の子たちは高校に入る子も普通にいるのに。

学力が高い子もたくさんいるのになんで支援学校にしか進学できないの?
しかもそれが当然という指導の在り様。


▼本当だったらこういう選択肢があるはずなのに



▼○○中学校へ進学したら、選択肢はこうなってしまう


そこでこれは普通のことなのか?教育委員会の特別支援教育課に問い合わせてみました。

中学校の情緒学級で一斉授業なんてあり得ない。
個別授業でないなんてあり得ない。
1~3年生が同じ内容の授業なんてあり得ない。
過去5年の進学実績が支援学校のみというのもあり得ない。

それはお母さん、不安になりますよね。
普通はそんなことはないので大丈夫です。
もしよろしければどこの中学校か教えてもらえませんか?

もちろん「○○中学校です」って答えておきました。

早急に調査して必要があれば指導に入ります!というお言葉がありましたが、○○中学校、変わるでしょうか・・・。



そもそも当日の案内役をしてくれたのは教頭でしたが・・・

「うちの中学校ではこんな感じで授業をしています」
「どうですか?良い雰囲気でしょう?」
って。どうよ。

しかも
「特支の担任たちはどちらもスペシャリストで安心して任せられる素晴らしい先生たち」
ですってよ。真逆です。

まずね、管理職の脳内改革が1番必要だと思いました。
○○中学校が異常だということに気付いていません。
教育委員会が掲げる特別支援教育というものを、現場の先生たちは全く理解していないなと思いました。

温度差がありすぎると思いました。

コウキが中学生になるまでに、○○中学校をなんとかまともな方向へもっていきたいのです。
学校改革、諦めませんよ。

週明けには、教育委員会がすると言ってくれた○○中学校の調査結果の報告も兼ねて、校長(小学校の)との面談をしてきます。