皆さん、こんにちは(*^ー^)ノ
今日の記事は「けいおん2期」の感想記事です。第3話です。
地方局の放送に合わせて遅めにUPしている・・・という気の利いたことをしているわけではなく、純粋に書いている余裕がないので遅くなっちゃってる状況です(^▽^;) ←オイww
これからはなるべく溜めないで早めに消化して行きたいです・・・(^_^;)
☆『けいおん!!』第3話「ドラマー!」の感想
脚本:吉田玲子
絵コンテ:山田尚子
演出:北之原孝將
作画監督:池田晶子
最初このメンバーを見たときは少し驚きました。
脚本が吉田玲子さん・・・だと!?という感じに(^▽^;)
なんかあんまり吉田さんの作る脚本っぽい気がしなかったんですよ。
言われてから見直してみると確かに吉田さんっぽい感じが強いかなという印象も受けましたが、最初に何の情報もなく見たときは吉田さんの脚本だとは思わなかったです。
理由は後で書きますww
絵コンテは山田監督、そして演出は北之原さんですね。
構図に拘りが感じられるシーンが多かったですね(*^▽^*)
このお二人が組むとなんか良い意味で映画っぽい感じの重厚感がフィルムに生まれるような気がするのは私だけでしょうか?
(1期の番外編「冬の日!」でもこの二人がタッグを組んでいた)
で、作画監督が池田晶子さんというのにも驚きΣ(・ω・ノ)ノ!
池田さん=「ハルヒ」というイメージが強いのでww
「けいおん!!」に作画監督として参加されているのはなんか意外です。
■ストーリーの要約
いつもの放課後、急に律がドラム以外の楽器をやってみたいと言い出す。
ギターやキーボードにチャレンジしてみるも、やはりしっくりとは来ない様子。
律がスランプに陥っていると考えた唯は、あの手この手を尽くして律に元気を出してもらおうと頑張る。
何日間かまともにドラムを叩いていない日が続いたが、やがて律は自分がドラムを始めたころの熱い気持ちを再確認する。
そして、自分はみんなの後ろでガンガンドラムを叩くことが好きだということを改めて認識するのだった。
また、この出来事をきっかけにムギによって新曲の原案が作られた。
該当する原作エピソード:なし(アニメオリジナルストーリー)
■全体の感想
いや~、3話目にしてアニメオリジナルストーリーが早速登場してきましたね!
第1話を全体の空気感がキレイな感動できる回、第2話を勢い重視のギャグ回とするなら、この第3話は音楽的要素とキャラの個性を掘り下げた回といった感じでしょうか。
1話のように澄んだ空気が流れているわけではないし、かと言って2話のようにギャグでグイグイ押してくるわけでもない。
音楽アニメ、部活アニメとして軽音部の日常を柔らかく描いた・・・そんな話だったなという印象を受けました。
1~3話を総合して考えると全体として良くバランスが取られているように思えます(^-^)/
作画もまずまず。
第2話と同じくらいの質だと思いました。
で、脚本についてなんですが・・・
評価できる面と評価できない面がはっきり分かれたなぁという印象でした。
なんというか、この第3話はいろいろと難しいですww
まず、評価できない面について書きます(^▽^;)
それは・・・キャラに喋らせすぎだということ!!
澪がベースについて語るシーンや、唯が律に言葉をかけるこのクライマックスのシーンなどなど・・・
感動的なセリフ(というか臭いセリフ)をこうもストレートにキャラに語らせてしまうと、なんだか陳腐な印象しか受けません。
「はい、ここで感動してくださいね!」というように、感動を押しつけられているような気さえします。
何気ない一言や仕草など、今まではそういうさりげない表現でキャラの感情をとても巧みに描写していたけれど、なぜかこの第3話だけは心情描写が直接的すぎるというか・・・。
例えば、梓は第2話で「先輩たちありがとうございます。私を気遣ってカメを買って来てくれたんですね。ホントに嬉しいです」というふうには言わなかったでしょう。
でも、そういうセリフは言っていないけれど、実際には梓の心の中には先輩たちへの感謝の気持ちがあふれていたはずです。
唯たちの言葉を聞いて嬉しそうに少しほほ笑む表情などから梓の気持ちはちゃんと伝わってきますよね。
そして、感情表現としてはそれだけで十分なんです。
わざわざ心の中の気持ちをベラベラと語らせる必要なんてないんです。
第3話は今までできていたそういう繊細な描写の仕方ができていないシーンが多かった。
キャラに語らせすぎることで心情描写がストレートかつ安っぽくなってしまっているというふうに思いました。
これではせっかくの感動的なシーンも白々しいものに変わってしまいます・・・。
・・・まぁ、みんな大人に近づきつつあるからこういうセリフをサラッと言えるようになったんだ、成長したんだ、というように前向きに捉えることもできるとは思いますがww
で、一方でかなり高く評価できる点もあります(^-^)/
それは、唯と律の対比が上手いということ!!
このブログを読んでくれている皆さんならとっくにお気づきだろうとは思いますが・・・
実のところ律はほとんど悩んでなんかいなかったんですよね。
ドラムが目立っていないということに多少の不満を感じていたのは事実かもしれませんが、ドラムを本気でやめたいとは絶対に思っていなかっただろうと思います。
もし仮に律が本気でスランプに陥っていて解決策を見いだせないでいたとしたら、手のつけられないくらい深刻に病んでいただろうと思います。
(自分の内面に関わる深い悩みや弱みを他の人に相談するなどして発散することができない性格だから)
でも、今回の律はあくまで明るいですww
それも強がった明るさじゃなくてホントに自然ないつも通りの明るさ。
とても悩んでいるとは思えないww
(というか実際、本人は「悩んでない」とハッキリ言っていますし)
ちょっと他の楽器を試してみたい、自分は本当にドラムじゃないといけないのか確認したい・・・そういう些細なモヤモヤとした気持ちから今回の気まぐれな行動を起こしたのではないでしょうか。
ドラムをすることに対する漠然とした心の引っかかりは確かにある。
でも別に深刻に悩んでなんかはいない。
だからこんな穏やかな表情ができるんですよね。
「唯にはやっぱりギターだよな」とか、「唯はホントにギターが好きなんだな」とか、このシーンではそういうことを確かめているように思えます。
澪がベースについて語るところを見つめているこのシーンもそうです。
みんなそれぞれの担当楽器に本当に愛着を持っているんだな。
唯と梓にはギター、澪にはベース、ムギにはキーボード、そして自分にはやっぱりドラムが一番。
それは最初から分かっている。
・・・けれど、自分にとってのドラムっていったい何だろう?
今回、モヤモヤした気持ちのまま気まぐれな行動を起こしたことで律が抱いた感情はこういうものだったのだろうと思います。
そして、この部屋のシーンにつながるわけですね。
ビデオで観たライブに憧れてドラムを始めた自分。
ドラムが欲しくてたまらなかった自分。
そして、毎日毎日ドラムの練習を頑張ってきた自分・・・。
数日間ドラムから離れていたことで、律はそういう自分自身の歩みに改めて正面から向き合うことができるようになったんだと思います。
最初から全然疑ってなんかいなかったけど、やっぱり自分ってドラムが大好きなんじゃん!
そういうドラムへの愛情を再確認することができたわけです。
「ビシバシしてるのがカッコイイだろっ!!」
律の中での初期衝動は決して消えてなんかいなかったのです・・・!
で、話は戻りまして、唯と律の対比という点について考えたいと思います。
繰り返しになりますが、律はドラムに対するモヤモヤとした気持ちは抱えていただろうけれど、決して深刻には悩んでいなかった。
実のところいつもの律とそんなに変わっていないのです。
悪く言ってしまえば今回の行動は、ドラムが好きだということを再確認するために起こしたちょっとしたワガママに過ぎなかっただろうと思います。
なぜそう言いきれるかというと、部員に本当に迷惑がかかるようなことは律は絶対にしないからです。
というか、できない性格です。
自分が部のムードメーカーであり、明るく盛り上げる役なんだということをちゃんと理解しているから。
ウジウジ悩んでいるところや弱いところを見せたり、沈んでいるところを表に出しちゃいけないと感覚的にも心情的にも分かっていて、しかもその立場に一種の責任感を持っているんです。
(だから、自分の嫉妬心や体調不良のせいであからさまに部員に迷惑をかけてしまったアニメ1期第11話ではあれほど深刻に落ち込んでしまった。また、第13話ではラブレターのことを自分の胸の内に秘めてしまい、唯たちには一切相談することがなかった)
ボケてみたりちょっと悪ふざけをして迷惑をかけるということは正直多いけど、自分や部員の内心にまで深入りしてしまい迷惑をかけるということに関しては極度に嫌悪する性格。
そういう性格の娘が、部員に大きな不安を与えかねない今回のような行動を真剣な気持ちから起こす理由はないわけです。
悩みというよりはいつも通りのちょっとした気まぐれ・・・そもそも律自身がそういうことを分かった上で行動しているし、澪たちも律の雰囲気からそれをちゃんと分かっているわけです。
律がいつも通りの律のままなんだから全然心配なんてない。
というか、心配する理由がない。
律と一番付き合いが長い澪はもちろんのこと、まだ付き合いの短い梓でさえもそれを肌で感じ取っているわけですね。
ムギはもっと分かりやすいです。
もし律が本当に深刻な状態になっているとしたならば、ムギならアニメ1期第11話のように声を荒げてまで律のことを心配したかもしれません。
でも、今回はあくまでいつも通りにのほほんとしているんです。
それだけで十分に律のことをちゃんと理解しているムギの気持ちが伝わって来ますね。
そして、唯です・・・!
唯は本当に純粋で真っ直ぐな性格の娘なので、律の行動を表面通りに受け取り本気で心配してしまうのです!
他の部員は律の悩みが全然深刻なものではないから大丈夫と理解しているけれど、唯だけはそうとは考えずにあくまで律を心から心配してしまうわけです。
唯の行動はある意味頑張りすぎです。
なぜなら、律自身はほとんど悩んでいないのに、あの手この手を尽くして励まそうとしてくるわけですから。
(唯がこんなに一所懸命だから、観ているこちら側としても一瞬「律はホントに悩んでいるのかもしれない」という気がしてくるんですよねww)
でも、そういう唯のお節介は全然うっとうしいものではありませんね。
むしろ律にとっては唯という仲間のありがたみを改めて実感させられたことになったのではないでしょうか。
自分の些細な気まぐれで唯を本気で心配させてしまっている。
それなのに唯はあくまで真剣に自分を助けようとしてくれている・・・。
逆にそういう罪悪感すら覚えたかもしれません。
飾ることのない眩しいまでに真っ直ぐな性格の唯。
同じく明るい性格だけど、自分の本心というものをどこか隠してしまうところがある性格の律。
もしかしたら律が一番憧れている性格は唯のような性格なのかもしれませんね。
だからこそ、唯の頑張りすぎな行動に戸惑いはするものの、決してそれを貶したりはしなかったわけです。
こういう奥深さがあった一方で、最初に書いたような評価できない面(キャラに喋らせすぎ)も確かにあったので、今回の脚本にはいろいろと考えさせられました(^▽^;)
良くも悪くも吉田さんの脚本だったかな・・・今はそう思っています。
・・・語りすぎました(^o^;)
■個別の感想
面白かったところや気になったところをピックアップ!
今回は手短にww
①さわちゃんは完全にギャグ要員ww
律の言う通り、なんかさわちゃんが2期では妙に輝いているように見えます(・∀・)
なんというか、美人になっていますよね!!
だが、結局はギャグ要員という悲しい現実ww
このシーン、マジで大笑いしましたwwww
②唯×梓が2期ではさらにプッシュされているね
唯×梓のコンビが良い感じですね(〃∇〃)
1期のとき以上にこの二人の掛け合いが多くなっているような気がします☆
梓「ダメです!私の目が届く範囲にいて下さい」
第2話のときもホームセンターであんなセリフ言っちゃってるし、これは確信犯か・・・?(///∇//)ニヤニヤ
③新曲♪
話のオチの付け方が良かったですね~(*^▽^*)
律の「悩み」が解決→律に触発されたムギが新曲を披露
このストーリーの流れはとても上手いなぁと思いました!
あと、ムギは1期のときは周りからみんなを見守るポジションっていう感じだったけど、2期になりストーリーの中心的ポジションに立つ機会が多くなったような気がします。嬉しい限りですね(≧▽≦)
ムギ「あのね、曲のタイトルだけは考えてあるの。Honey Sweet Teatime」
というか、ムギの弾き語りキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
これってもしかして、ムギがリードボーカルをやるフラグ立った!?
キーボードの人がリードボーカルをやっても全然不自然じゃないし、これはマジで期待できそうかも!?
アニメ1期のときは「弾きながら歌えないの」みたいなことを言ってましたが、この第3話ではちゃんと弾き語りできていましたし☆
とにかく、この新曲が披露される日が楽しみです♪
※関連記事
※他ブログ様の感想・まとめ記事 (随時追加予定です)
「たまごまごごはん」さん
どうして律が拗ねたのかを、澪と梓は知っていると思うんだ。「けいおん!!」第三話
「THINLINE」さん
「まにまにな娯楽DAYS」さん