アイディア練り始めてからだと数年後しになる訳だけど...。
まず、デジタルアンプは秋月電子で売っている「1W×2 ステレオデジタルアンプキット」を使ってみた。
これを選んだのは、電源が5V駆動を前提に作られているため。実は、外部スピーカーと付ける予定の液晶テレビ「REGZA 37Z7000」にはコンポジット出力がない。内蔵スピーカーも生かしつつ、外部スピーカーを繋ぐにはHDMIか光デジタル出力しか選べない。
そこで、光デジタルをアナログに変換する為のコンバーターを使うことになる。用意したのは上海問屋から出ているコレ。
- 2種類の入力 (光/同軸) に対応 D/Aコンバーター DAC (Digital to Ana...
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手のひらサイズで光デジタル(TOS-Link)とコアキシャルの入力に対応して、コンポジットと3.5mmステレオミニジャックの出力を備えています。作動電源は5Vと言うのもミソ。
当初は、これをそのまま使うつもりでしたが、基板が小さいのでアンプと同じケースに組み込んでしまえばいいのではと思いつき、改造することにしました。
基板の大きさは上記の写真を見れば解りますが、かなりコンパクト。ちなみに、入っている写真のケースは未来工業の露出増設ボックス。この基板から、ACアダプタのソケット、コンポジット出力端子、ヘッドフォン端子を取り外して、デジタルアンプの入力とハンダとケーブルで直結します。
ケースの方は、光デジタル端子とコアキシャル端子に合せて穴あけ加工しておきます。
耐火樹脂製なので、穴あけは比較的簡単。ピンバイスと電動ドリル、ニッパー、ヤスリがあればきれいに仕上げることが可能です。
光DACを付けてみるとこんな感じ。光の端子が若干奥まっているけれど特に問題は無し。
光DACの電源インジケーターのLEDは、元は基板直付けなのですが、ケースのフロントパネルまで引っ張るために付け替え。このLEDはダイソーで売っている「LEDイルミネーション」から取ったもの。柔らか目のコードなので取り回ししやすく、LEDに結線済みなので、好きな長さに切って使えるのが便利。ただし、抵抗は入っていないので掛けられる電圧は低くなります。
電源はアンプと共用なので、使っていないLANケーブルをほぐして使用。極性の間違えをしないようにするのだけ注意。
ケースに収めた光DAC基板。実はこの時点で間違いをしていた(´・ω・`)
実は、オーディオ出力の極性を勘違いしていたので、+側が黒いコードになっていしまっている。
使用するアンプはこちら。コンデンサを標準のものでなく、オーディオ用に変えてある。これはアンプ作りの先輩に当たる方からのアドバイスを受けてのモノ。容量は、よくわからなかったのでノーマル品と同じにしたが、大きい方に変えたほうが低音が出るようになるらしい。
ケースに収めたのがコレ。配線がごちゃごちゃになっているのは調整中でも有るため。この時点で色々と不具合があった(´・ω・`)
後ろはこんな感じ。出力はコンポジットを選んだが、これは手持ちのスピーカーコードがコンポジットのものだったからで、バナナプラグ対応のターミナルでもプッシュターミナルでも良かった。見た目はプッシュターミナルよりは良いかもしれない。
前側は至ってシンプル。LEDが2つあるのは光DACの物とアンプの物と別個にしたからだったが、アンプ側のLEDが結線されているときちんと動作しなかったのでラインからは外してある。原因がわからないので次回作成時にもう一度LEDを試そうと思っている。
スイッチはちょっとこだわってプッシュ式にしたが、LEDが使えなかったので電源のON-OFFがわかりにくくなってしまった。
後ろ側は、入出力端子にあわせてテプラで作成したラベルを貼った。本当はインレタの方が見た目は良くなるのだけれど、これも悪くない。
前側は、ボリューム周りに不満があったのでちょっと改良している。要は、ボリュームツマミの根本のところからボリューム軸のナットが見えるのを隠したかった。
当初はフィルムケースを切って挟んでみたりしたのだけれどイマイチな感じだったので何か無いかと物色していて思いついたのがコレ。実はペットボトルのキャップです。- ELPA ツマミ Φ20mm/朝日電器
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使っているボリュームツマミは上記の20mmの物なのですが、これがペットボトルキャップにピッタリ収まる口径なのです。ちょっとした飾り環の様な感じになるという訳です。
加工には、ニッパーとキッチンバサミ、ヤスリとドリルが必要です。ボリューム軸を通す穴は7mmか7.5mmで、ペットボトルに付けたままで開けると楽です。
仕上がりはこんな感じになります。よく見ればアラが目立ちますが、遠目にはアクセントになっていい感じw
次にスピーカーの方ですが、使ったスピーカーはFOSTEXの「P800k」と「P800-E」のかんすぴキット。ユニットとエンクロージャーは別々に買うのですが、事実上のキットです。
P800kは、ステレオ誌で組み立てキットとして付いてきたものと同じで、完成ユニットになっているもの。音の特性など馴染んでいるので今回もチョイス。と言うか、LXA-OT1をAirMacExpressに繋いで使う際にも選んでいます。
実は、このP800-Eと言うエンクロージャーが自作TVボードにピッタリ収まると言うのも選んだ理由です。
P800kをエンクロージャーに組むとこんな感じです。8cmのユニットなのでかわいいスピーカーの出来上がりと言う感じ。
これをTVボードに組み込むわけです。
組み込みに際して、ちょっと工夫が必要だったのですが、それに使ったのが写真の竹製まな板。何に使うかというと...。
こう使います。TVボードへの固定に使うスペーサーですね。これも、奇跡的にジャストサイズで収まった。
収まったスピーカーが上記写真。ネジなどまったく使っていません。単に押し込んであるだけです。左端の部分が結構キツイので、ガタつき無しでちょっと押したくらいではビクともしません。右側も同じように収まっています。
取り付け後、アンプも繋いで動作テスト。音楽もと言うことで視聴したのは「アマデウス」
光デジタルからなのですが、思っていたよりはいい感じ。REGZAの内蔵スピーカーと比べれば段違いに良くなってます。しかも、エージングなどまだやっていない状態です。
後は、スピーカー部分にネットと付けられれば良いのですが、意外と合いそうなのが売っていないのです。その点だけが現時点で不満ですが、映画など見る際に内蔵だと物足りなかったのでこれで音も楽しめそうです。
デジタルアンプに関しては、既に次のアイディアを企画中。30pinではあるけれど、iPodドック内蔵で、iPhoneに充電も可能なアンプをつくろうと思っています。 - ELPA ツマミ Φ20mm/朝日電器