先月末にX(旧Twitter)にポストされたのですが、典型的とは言えないまでも「右直事故(ただし非接触事故)」の例があったので記事にしてみたいと思います。あまりこういう「事故の原因に関する考察」はブロクに書きたくはないのですが、よく知っている場所での事例でも有るのであえて書くことにしました(本日書いているのはそれが理由)
このポスト自体は茨城県警のXアカウントの「自転車取り締まり強化(8月28日付)」に関するポストにコメントとして投稿されたものです。
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ポストされた方は「これは自分(チャリ)が悪いのか? 対向車が悪いのか?」と書かれていますが、ぶっちゃけて言えば「両方悪い」と言えます。理由はいくつか有るのですが、自転車側過失としては「後方確認で前方を見るのが遅れた」と有るように「前方不注意」です。それと、根拠は後述しますが「黄色信号で交差点に進入」しているということです。
場所は私もよく知る場所で、マップで言うと下記リンクの場所になります。
わかりやすく、写っているラーメン店で検索かけてリンク貼ったのでラーメン店の場所を示しますが、日立市森山町の国道6号と大みか北通りのぶつかる丁字路のところです。
ストリートビューで見ると、下記リンクの丁字路になります。
ポストされた方はくるまやラーメンの店舗を正面に見るように国道6号を南進で上り坂。対抗右折車の黒のスイフトは大甕神社方面から下ってきて大みか北通りに右折です。
この場所は、勤務地が日立と多賀だった時に「終電に乗れないのが確定」という時に自転車通勤していた(当然に許可取ってます)ので両手両足で足りないほどに走ったところです。もちろん、夜間だけでなく休日の日中も含めてなので、日中の信号の見え方もよくわかっています。
最初、このポストの動画を見たときに「なぜに転倒したのか?」が理解できませんでした。理由は、確かに対向右折車が自転車の進路を遮って右折しているものの「止まれる(減速回避できる)程度に距離がある」様に見えるからです。対向右折車が右折開始した時点で自転車は停止線を超えていませんし、自転車の転倒直前位置では既に前方が開いている(ほぼ右折完了)しているように見えます。
ですが、Xのポストでは気が付かなかったのですが自転車側にもそれなりに「過失が有る」という点が別のSNSで判りました。
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この方、Threadsの方にも同じ動画を投稿されていたのです。そして、それに対して複数「黄色信号で進入」というコメントが付いているので動画を再確認したところ、アップされている動画の開始から2秒の時点で信号が確かに黄色に変わっています。
参考リンク:
根拠は下記のスクショです。
・信号は黄色
位置関係で言うと、撮影者の自転車の前輪が停止線にかかるかどうかという位置と思われます。
停止線にかかるかどうかという位置だという根拠は、カメラを「ハンドルバー右側に取り付けている」と言うポストが後ほどされるためです。
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このポストは、私が「歩行者用信号の点滅が見えていたはず」と書いたポストに対する返信です。実は、この丁字路、水戸方面に向かう場合に左折専用レーンにいると「歩行者用信号がほぼ正面に見える」位置関係に有るんですね。たしかに少し左に振ってはありますが、左折レーンにいれば「赤か青か点滅か」くらいは十分に確認可能な向きです。むしろ、横断歩道利用の歩行者が首を右に向けて見るような位置関係です。

ぼやけてはいますが、上記スクショの赤丸で囲ってあるのが歩行者用信号。ハンドルバー右側に取り付けたカメラでしっかり写っているのに、より左側で高い位置にあるご自身の眼で見えないはずがないのです。画像の位置で信号が見えていないと言うことは「前を見てない」ということになるのです。ストリートビューのスクショで見れば一目瞭然ですね。
・ストリートビューから
そして、ここは時差式信号で水戸方面から日立市方面に向かうと「直進及び右折矢印信号の表示がある信号機」になります。そして、歩車分離信号でもありません。つまり、自動車用信号が黄色に変わるときには「歩行者用信号は青点滅になる」訳です。
・水戸方面から見た信号機
要は、この方は「後方確認した位置が悪かったが故に、対向右折車に驚いて急ブレーキを掛けた結果の後輪ロックで転倒」したというわけです。ぶっちゃけて言えば、先行する左折車が「右折車を先に行かせる」ためにブレーキを踏んだ場合には「自転車は左折車に追突」していたことになります。要は、横断歩道近くで「後方確認していた」ということは「前を見ていなかった」ということになるので、左折車がブレーキ踏んで減速した場合も自転車は停止できなかったことになります。
参考リンク:
もちろん、「対向右折車にも前方不注意という過失が有る」ということは否定できない事実です。多分ですが、対向右折車のドライバーは「直進車が減速した(直進車が歩行者用信号をよく見ていた?)」「左折車の後ろは自転車なので曲がりきれると判断した」のではと思われます。ただし、これはあくまでも想像です。それと、一応は「非接触事故とみなされる」可能性があるので、撮影者が警察に通報していた場合には右折車のドライバーは「救護義務違反」となる可能性があります(動画見る限り右折車は停車したように見えません)
地元の人間として恥ずかしい限りでは有るのですが、「茨城ダッシュ」なる「直進車が発進する前に急加速で右折」していくドライバーも結構見るものです。実際、タクシーが下記リンクのような運転しますし交差点を直進す際に右折待ちのクルマがいたら要警戒です。
参考リンク:
この、右折待ちの全走車右側ショートカット右折は眼の前でやられましたからねぇ(自分は4台目位置にいた)
これらを踏まえて言いますが、ほとんどのドライバーは「自転車の速度を甘く見ている」と考えたほうが良いと言えます。大抵は「ママチャリが基準」で自転車の速度を見積もっていると考えておいたほうが無難です。
まぁ、Xでのやり取りは記事内のリンクから読めるので詳細は書きませんが、「前日の雨で砂が浮いていた」と書いておきながら下記のような返答してくるくらいなので、自分が気をつけたほうが良かったのかなとは考えていないのかもしれません。
参考リンク:
自転車、特にスポーツサイクルに乗るのは楽しいですし、爽快でもあります。ですが、クローズドコースでのレースならともかくとして「趣味でサイクリング」であるならば「より安全に乗る」が正解だと思います。