大学児童精神科(2023.7)

テーマ:


児童精神科が楽しみすぎて

朝5時に起きちゃう子どももめずらしい。




ひと月ぶりのスマイル先生。




娘がマシンガントークで、お気に入りの電車の話を

繰り広げ、スマイル先生が楽しげに相づちを打つ。

いつもの光景。




「そうだ、いいものあるぞ。」




先生、診察室の棚の上の方から、一昔前のロマンスカー

が三つ並んだ模型を取り出した。「これ知ってる?」





もっちろーん!!

飛び付いてきた娘に「この中で一番新しいのどれ?」





お、先生、テストしてるな。





娘は「あたらしいのはないよ」と即答。




「そうか。でも、こーのーなーかーで、新しいのは?」

先生がニコニコともう一度尋ねる。




「えっとねえ……。うーん、これが今も走ってるから……

EXEかな。たぶんね。

ほかはもう、ロマンスカーミュージアムでしか

見られないよ。えびなだよ。先生行ってみたら?

先生もロマンスカー好きなの?」





この受け答えが年相応なのかは、かなり怪しいけど

先生はPC に向かって、長々と何か打ち込んでいる。






子どもの能力を数値化することに、どうしても抵抗が

ある私に、まるまるっと同意してくださったスマイル

先生は、月一回の診察で、ちょこちょこと発達検査

じみた質問を投げてくる。さりげなーく。





もちろん、いずれ進路を考える上で必要になれば

躊躇なく受けさせるけど、数字というのはえてして

興味本意になったり、人を分かった気にさせるからね。





娘がしゃべりつくして、心理士さんと遊戯療法室へ

行ってしまうと、先生は私の方を向いて

「さてと。どうですか、最近は。」





はい。


学校は毎日3時間目まで、楽しそうに行っています。

プールが始まって、プールの日だけは4時間目までな

んですけど、水は好きみたいです。

新しい担任になって、やっと学年相当の学習をさせて

もらえるようになり、私もホッとしました。

でも相変わらず、超絶不器用ですね。

コンパスで図形を書いたり、画数の多い漢字なんかは

壊滅的です。

本はよく読むようになって、少し興味の幅も広がって

きたように思います。





「不器用なこと以外で困ってること、ある?」





おしゃべりが止まらないことですかね。

まーよくしゃべります。

これっていつかは落ち着くんですか?





「10歳だね。大体10歳越えると落ち着いてくるよ」




また10歳か。

進路を考え始めるのも10歳過ぎたら、と言われて

います。

あと一年半。大人には短く感じられるけど、

子どもにとってはきっと、濃密な時間なんだろうな。




今日は特に相談したいこともなく、診察はこれで

おしまい。また来月です。夏休み!




もう真夏の暑さで、都会の熱風からさっさと逃げ出し

たかったけど、電車好きな娘に付き合って遠回りして

帰りました。