東京大学は中国のウイルス研究にどこまで協力してきたのか国民に明かすべきです | Turmuhammet(トゥール ムハメット)のブログ

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東トルキスタンは、テュルク(突厥)系民族が居住する中央アジアの地域、すなわちテュルクの土地を意味するトルキスタンの東部地域を指す地域概念。現在では中華人民共和国に占領され“新疆ウイグル自治区”と呼ばれる。“ウイグル”とも呼ばれる。

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中国ウイルス(武漢新型コロナ肺炎ウイルス)はいま世界中で猛威を振るっています。その発生源をめぐり、武漢ウイルス研究室からの漏えいではないかという懸念が払拭できない中、中国の科学者らが数年前に鳥とヒトのインフルエンザウイルスの人工合成によって数多くの新型ウイルスを作成したと言う古い記事が掘り起こされ、ネット上で話題になっています。

 

ツイッターなどで拡散されているのは、2013年5月6日に中国政府系研究機関の中国科学院の公式ウェブサイトで掲載された「H5N1はA型インフルエンザウイルスとの結合で人から人へ感染する可能性がある」と題する記事です。

 

それによると、中国農業科学院(CAAS)傘下のハルビン獣医研究所(HVRI)の陳化蘭教授が率いたウイルス研究チームは、2013年5月2日付の米科学雑誌「Science」で発表した論文で、遺伝子組換え技術を用いて、毒性が強い鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスを感染力が強いインフルエンザ(H1N1型)ウイルスに結合し、127種の新型ウイルスを作成したと述べました。

 

人工合成されたこれらの新型ウイルスは、そのうちの3分の2以上がマウスを使った動物実験で高致死性を示したほか、5種はモルモット感染実験で空気中を伝播することが実証されました。つまり、致死性と感染性(伝播性)を兼ねた危険なウイルスが研究室で生み出されたとのことです。

 

一般に、H5N1鳥インフルエンザウイルスの破壊力は強いが、人から人への感染は容易ではない。一方で、H1N1は致死率は高くないが、ヒトの間で毎年流行しているのです。「スペイン風邪」と呼ばれるパンデミック(世界的流行)を起こしたウイルスもこのH1N1型で、1918~19年の間に5000万~1億人の死者を出していました。

 

陳化蘭氏は実験目的について「理論上は自然界でウイルスがこのように変異する可能性があるため、自ら作り出せば、予防ワクチンの開発に役立つ」としていますが、致死性の高いウイルス感染症として「軍事用の生物兵器」を研究するのが本当の目的ではないかとネットユーザーから疑問の声が上がっています。

 

陳氏の研究は多くの専門家からも酷評されていることも知られています。同年5月3日付米FOXニュースによると、イギリス政府の首席科学顧問、生物学者のロバート・メイ教授はこの研究がインフルエンザの予防に何の役も立たないとし、「彼らはワクチンの開発を助けるためだと主張しているが、実際は何の常識もなく野心に駆られていた人間が作り出した危険なウイルスだ。全くの無責任」と強く批判しました。

 

驚いたことに、この陳化蘭教授は日本の国立大学である東京大学と密接な関係を持っています。

 

 

図1.組織図(出典:https://www.rcaid.jp/aboutus/organization.html)

 

東京大学医科学研究所(医科研)は、文部科学省の支援を受けて、岩本愛吉前研究代表の統括のもと、2005年度から北京市に2拠点、ハルビン市に1拠点をおいて、感染症に関する日中共同研究を推進してきました(図1参照)。 第1期5ヵ年(2005~2009年度)は、「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」として、全く新たな医科研の海外拠点活動を中国国内で立ち上げ、日本人研究者が中国に常駐して中国人研究者と共に研究を行う体制を作り上げました。 第2期5ヵ年(2010~2014年度)は、「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム」として、継続的に中国との共同研究を展開してきました。2015年度からは、新たに創設された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「感染症研究国際展開戦略プログラム」として第3期5ヵ年(2015~2019年度)を開始し、「中国拠点を連携中心とした新興・再興感染症制御に向けた基盤研究」を行ってきているのです。ハルビン市にある拠点は、この陳化蘭教授の勤務先である中国農業科学院ハルビン獣医学研究所です(図2参照)。陳教授は東大の河岡義裕教授と並んで主任研究者となっています。

 

図2.中国農業科学院ハルビン獣医学研究所

(出典:https://www.rcaid.jp/hvri/staff.html)

 

ネット上の匿名情報筋によると、ハルビン獣医研究所は、旧日本731細菌部隊の跡地から2、3キロほど離れ、1948年に設立された当時は、731部隊の設備の一部を引き継ぎ、その主な任務はウイルス研究としています。

 

また、湾岸戦争後、中共当局は米国との軍事技術の格差が非常に大きいと痛感し、“超限戦”という新しい軍事戦略指針の下で、その他の面における優位性を見つけようと、軍事研究には莫大な力を入れています。生物化学兵器の研究開発においては、すべての致命的なウイルスを研究の範囲内に収めています。

 

これまで中国当局が公開したP4研究室はハルビン獣医研究所と武漢ウイルス研究所の2箇所のみです。陳化蘭氏のチームが上述の実験を行った時、ハルビン獣医研究所のP4実験室はまだ完成していなかったはずです。実験は生物学的安全「レベル2」の実験室で行われていました。

 

図2の組織図を見れば、陳教授の研究チームに、東大の研究者も入っていまして、日中共同研究として、文科省から科学研究費が与えられている筈です。そうなると、中国がいままでハルビン獣医学研究所で行ってきた疑惑の濃い“生物兵器”開発に、日本の研究資金と研究者も関わっているというとんでもない疑念が我々に生じます。

 

最近、ネットでは東大が去年10月の段階で既に武漢で新型コロナ肺炎ウイルスが発見された情報を掴んでいながら、それを外部に公表せず、箝口令が各研究者に発せられた、という指摘が出ています。上述の状況をみれば、東大の関係者が中国のトップレベルのウイルス研究機関と最も密接な関係を持っていますので、その様な中国内部情報を得ることは難しくないでしょう。問題は、東大の関連研究機関と研究者は、今までどこまで中国の危ない研究に協力してきたのか。彼らは、中国の行っているこの様な危険な研究は後になって全人類にどれだけ脅威となるかという根本な問題について知っていたかどうか。もし知らなかったのであれば、それは、彼らの研究者としての資質には大きな欠点があるのではないか、と個人的に考えます。

 

以上の経緯を考え、日本政府と文部科学省に、東京大学医学研究科がいままでハルビン獣医学研究所を含む、危険な“生物兵器”研究開発の疑惑がある研究機関に、どの程度関わって来たのか、その危険性についてどの程度把握していたのか、と言う様な問題を調査することを強く求めます。

 

次は一連の東大研究者の東大HPに公表した関連情報です。